インプレッサミラーカバー 本塗り

imp39 こちらもお待たせしました!ホイールの赤と同色にとご依頼頂いていましたインプレッサのミラーカバーです。現状はホワイトパールに塗られている製品で、特に傷などは無いので下地処理は足付け処理のみとなります。ちなみに素材はプラスチックですが、既に塗装がしてあってプラスチック素地が露出している箇所はありませんからこういった場合にはプラスチック用プライマーの塗布は必要ありません。プラスチックは素材によっては塗料の密着性が悪い物があって(ポリプロピレンなど)、その場合にのみプライマーが必要なのです。

imp40ベースコートの赤を塗ってクリアーを塗ったら本塗り完了です。色はホイールの赤に近い色を色見本帳から選んでいて、結果この赤はアルファロメオの赤となっています。色を選んだ時の画像があるのでそちらを見たほうが判り易いですかね。

impmirror2こんな感じで既存の色見本帳からホイールの赤に近い色を選んでいます。こういった方法以外では「5分以内での簡易的な色の作成」といった作業も無料で対応していますが、それだとその場限りの色となってしまうので二度と同じ色を作る事は出来ませんから、後で「これも同じ色に塗りたい」といった場合色がチグハグになってしまう恐れがあります。それはちょっと気分が悪いですよね。なのでちょっと面倒ではありますがこの時点で近似色を一つ見つけておけば後で必要になってもその配合データ通りに色を作れば同じ色が作れるので安心なのです。序でなのでもう少し深く説明しますと・・・。

standox_4ちょっと古い画像ですが(今は構成が少し変わっています)、これが所謂「原色」と呼ばれる物で、それぞれの塗料缶にはアジテーターカバーなる攪拌装置付きの蓋が付いていて、この専用棚にセットしておけばボタン一つで全ての塗料が掻き混ざるようになっています。これが「ミキシングマシーン」です。巨大なモーターからシャフトで下から上まで通っていて、それを横方向に長いベルトを伝ってそれぞれの塗料缶が回るようになっています。

このセット、まともに買うと車が新車で買えてしまう金額だったりしますが、私の場合はキャンペーンで安く買える機会があったのでそれを機にDUPONTからこのSTANDOXに替えました。2コート仕様の他に1コートソリッド用の塗料もあるので個人で持つにはちょっとサイズが大きい方になると思います。

この装置があればいつでも原色は新鮮な状態?にあるので、後は配合データを見ながら計量器を使って塗料を混ぜればいつでも同じ色が作れるという訳です。仕事としてはプラモデルを塗っているような感じではありますが規模がまるで違うのが判るかと・・・(笑)。