フラッグポール 反射塗料

flag2先日入荷しました反射塗料です。現在お預かりしておりますフラッグポールに塗る為に取り寄せました。メーカーは蓄光塗料で有名なシンロイヒですね(これは持っています)。

まだ中身は見ていないのですが、塗料の状態としてはクリアーそのものらしく無色で、中に特殊な微小ガラスビーズが入っているらしいです。それに光が当たると鏡のように反射し、今回の場合は周りに走る車などから自分の存在をアピールする、と言う使い方になります。

このガラスビーズについては特に真新しい物と言う訳では無く、シールタイプのものは良く見かけますし缶スプレーなどでも売っていますが、今回の物は2液ウレタンクリアーに直接パウダーを混入したタイプなので塗膜性能としては良いと思います。と言ってもクリアーは大日本塗料辺りな気がしますが・・・(苦笑)。粉のまま売ってくれれば良いんですが何か理由があるのかも知れませんね。

容量は主剤の丸い缶が1リッターで、費用としてはスタンドックスのクリスタルクリアー(5リッター)よりも高いです(苦)。ただ余った塗料はこちらで引き取ると言うことで、実質オーナー様には6割の材料費負担で御願いする事になりました。使うのは私も初めてですが、せめてこの材料費相応の効果が得られれば・・・と願うばかりです。単にクリアーに混ぜて値段を上げている訳では無い事を期待しています。

ちなみに当初はフラッグポール自体を黒に、その上にこの塗料で目立つようにと考えていたのですが、下地が黒だと殆ど効果が無いそうです。一番反射効果が得られるのが白との事で、ただしこのポールを取り付けるキャリアカーにその色では似合いませんから、だったらという事でキャリアカーの配色にも使われている「赤」、さらに輝き効果が得られるようにと今回は「キャンディーレッド」になったのです。レッドの下には粗目のメタリックがありますからそれで多少は効果が上がってくれるのでは、と期待しているのです。

またフラッグポールはよくしなると思いますから購入したのは軟化仕様になっています。ちなみに1液タイプや着色タイプもあるようです。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。

フィアット500テールランプ 本塗り

fiat11 こちらもお待たせしました!と言うか稀にみる早いタイミングですね。ただ今回のレンズ系塗装のターンではインプレッサのテールランプ以外は全て「2個1セット」だったのでスペース的に余裕があったのです。特に無理はしていませんので御安心下さい。

ちなみにこちらのマスキングはちょっと独創性なので、一応前日に一度試し貼りをしてから本番に挑んでいます。練習では両側行う必要は無く、片側だけでも実際に貼ってみると難しい箇所が判るので後はイメージトレーニングをすれば当日はスムーズに作業が出来ます。

fiat12 こちらはマスキングまでは二階の作業場で行い、それが終わったらエレベーターで一階に降ろして塗装ブースに並べます。今回時間が一番読めなかったのがこのレンズでしたので実は一番最初に作業をしています。

fiat13 レッドキャンディーを塗装し終わったらマスキングを剥がします。今回こちらはスモークは塗らず、レッドキャンディーのみで「出来るだけ深みを」との事ですので他のよりも2コート大目に塗っています。純正風且つヨーロピアンな感じですかね(いや元々欧州車ですが)。

fiat14 クリアー抜きにしてある箇所はプラスチック素地なのでプライマーを塗布し、全体にクリアーを塗って本塗り完了です。クリアーはレンズ全体に塗っているので、クリアーを残している箇所(赤く無いところ)との段差もスムーズですから普通の方が見れば塗装した物だとは判らないと思います。と言うか気付いてくれるのは同じオーナーだけかと・・・(笑)。

fiat15このテールランプはフチの部分が白くなっていてそれが妙に安っぽい感じがしていたのですが(私的見解です)、レッドキャンディーやスモーク塗装を行う事によりそういった事も改善出来ると思います。さらに今回のようにクリアー抜きの形をオーナー様自身で決めれば他には無いオリジナルのテールランプが出来ますから中々面白いと思います。周りの理解が得られるかどうかは判りませんが・・・(これは無理でしょう。笑)。

それではこちらも完成次第改めて紹介させて頂きますね。諸々磨き処理等もありますので来週木曜日くらいになるかと思います。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

TOYOTA86テールランプ 本塗り

toyota869 こちらもお待たせしました!TOYOTA86のテールランプも無事本塗り完了しております。こちらはインプレッサGRBのテールランプと同様、事前に用意しておいたマスキングシートを水を使って貼ります。

toyota8610 マスキングシートを貼り終えたら諸々の準備をしつつその間に水を乾かしておきます。この時点でもよく脱脂をし、ブースを回したら本塗り開始です。

toyota8611 レッドキャンディーが塗り終わったらマスキングシートを剥がします。準備を終えて塗り始めたのが11時、このマスキングシートを剥がしたのが16時で、ここからさらにスモークを薄く塗ってクリアーを塗るので片付けるのは20時くらいです。小物の塗装でもテールランプ系だと時間が掛かるので結局丸々一日掛かってしまいますかね。

toyota8612 そしてクリアーを塗って本塗り完了です。スモークで深みが出たのが判ると思います。

toyota8613それではこちらも完成次第改めて紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!

HONDA NBOX テールランプ 本塗り

nbox13 こちらもお待たせしました!ホンダNBOXの純正テールランプも無事本塗り完了していますので御安心下さい。現状表面が白く曇っているのは足付け処理をしてあるからで、これはレンズ表面に無数の細かい傷を付けてこれから塗る塗料がよく食い付く為の下地処理です。

塗料自体は接着材では無いので、例えばツルツルとした物に塗装してもそれはいずれ簡単に剥がれてしまいます。一時期自動車の「オールペン」が流行った時代がありまして、事故車の起こしなどで利潤をむさぼろうとしたのか足付け処理をせずに密着剤だけで塗られたような車体が多く存在しました(今は減ったような気がしますがどうでしょう)。塗られたばかりの時は当然綺麗なのですが、数年後には端からペリペリと剥がれて来て、ただそれを直そうとするには「総剥離」が必要になりますから費用は相当な額になります。私的な見解ですが、景気がよくなるとそういった事例が増えるような気がして、諸手を挙げて歓迎が出来ないところがあります。景気が悪ければ皆どうにかして仕事が得られるようにと努力する訳ですし・・・。

nbox14 そしてプラスチックプライマーを塗布してスモークを3コートくらい塗った状態です。画像だと全然スモークが掛かっていないように見えますが、濃さの判断の為に新しいマスキングテープを貼ってみると既に多少黒くなっているのが判ると思います。

今回御依頼いただいている濃度は「極薄目と薄目の中間」になりますのでもう少し濃くしていきます。上の状態で「極薄目」くらいですかね。

nbox15 スモーク塗装は合計6コート、それにクリアーを2コート塗って本塗り完了です。お待たせしました!

この程度の濃さであればわざわざスモークを6コートも塗る必要は無いのですが、こういったクリアーレンズがカバーになったタイプのテールランプは「ムラ」と「ダマ」が目立ち易いので、一度に濃いスモークを塗るのでは無く、極薄いスモークを何度かに分けて塗る事でムラの少ない仕上げにします。またこれであれば濃度の微調整も可能になりますので。

その代わり1コート毎に15分以上のフラッシュオフタイム(溶剤を揮発させる為の乾燥時間)が必要となる為塗装時間はどうしても長くなり、これ単体で作業すると採算を合わせるのは難しくなるので、今回のように数セットを纏めて作業する事で単価を下げています。

「急ぎでやって欲しい」となるとこの辺の調整が出来なくなるので、その場合は「納期指定割増」として費用が上がりますが、実際は上がっている訳では無く現状を下げているのでその辺りをご理解頂ければ幸いです。

nbox16このくらいの濃度ならスモークに塗ってあるとは気付かない程ですが、同じNBOXオーナーなら何か違うとは気付と思います。その辺が面白いところですよね。

それではこちらも完成次第また紹介させて頂きます。もう少々お待ち下さいませ!