TOYOTA86樹脂製インマニ&カバー 本塗り

先日サンドブラストを行っておりましたトヨタ86用の樹脂製インテークマニホールドとカバーパネルの二点です。

最後はシンナーで洗い流すように脱脂清掃し、マスキングを行っておきました。

インマニカバーは高輝度シルバーを塗った凸部をマスキングし、インマニと共に全体にプラスチックプライマーを塗布します。

そして結晶塗装本塗りです。インマニは先に裏をしっかり塗って表にひっくり返し、表をしっかり塗りながらその状態で塗れる裏側も再び塗っています。

塗った直後は通常の塗料と同様で、素地の粗さがそのまま表現されてしまいますが(画像は肌がデロデロなのでは無く梨地の凸凹がそのままでています)、

その後120℃~の熱を掛けると結晶目が現れると、

 素地の凸凹や粗を目立たなくしてくれます。

元々エンジンパーツに結晶塗装が採用されていたのはこういった事が理由で、砂型鋳造した製品のバリや切削跡などの粗さを目立たなくしつつ高級感を演出してくれる効果があります。

素材のPA(ポリアミド)はPP(ポリプロピレン)と同様塗装との相性は余り良く無い素材ですが、下地処理のお陰で簡単に剥がれたりはしない塗膜に出来ているかと思います。

この後は後日もう一度恒温機で120℃20分(温度の上昇時間を加えると設定は40分)掛けて二度焼きします。

   裏側も表面と同様しっかり塗っています。

 その後冷えて塗膜が固くなったのでマスキングを剥がしました。

通常通りスプレーガンでの塗装なので刷毛目は無く、また元のシルバーよりも輝度感があるのでアルミのように感じられるかと思います。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!