フェラーリリモコンキー 本塗り

 先日お預かりしておりました、ビアンコフジでご依頼頂いているフェラーリ純正リモコンキーです。

状態が良いのでそのまま足付け処理だけでも塗れるのですが、表面張力や肌の凸凹が残っているので、

  最初に砥石(クリスタルブロック#800)で平滑に研いでおきます。

その後全体を#1500で研摩し、ペーパーが入らない部分はウォッシュコンパウンド(液状研摩洗浄剤)とナイロンブラシを使って足付け処理を行います。

良く洗浄し、本塗り当日まで埃が付かないところ(恒温機の中)に保管しておきます。

 そしてタイミングが来たら台にセットして本塗り準備開始です。

 シリコンオフを使い、最終脱脂処理を行います。

 一応色の確認用として、イモリ型にレーザーカットしたアクリル板も用意しておきました。

 まずはカラーベースを塗布します。

フェラーリ純正色の「ビアンコフジ」(カラーコード:226027 )は3コート塗装で、まずはカラーベースとなる白で完全隠ぺいさせます。

その後パールベースを塗布します。通常のホワイトパールは樹脂分(MIX599)が90%程入りますが、ビアンコフジはそれが全く入らず、ホワイトパール原色(MIX801)がその殆どを占めます。

そしてクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

 クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

 この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!