ホンダK20Aヘッドカバー 下塗り

先日溶剤槽に浸け置きして旧塗膜を剥離しておいたホンダK20Aヘッドカバーです。

鋳造で作られたヘッドカバーはフチに湯道の痕や、

パーティングラインが残っているので、

予めサンダーで削り落としておきます。

見た目的な事もそうですが、今回は「2度塗り」で行う為、足付け作業の研磨の際にに下地を露出させたくないというのも理由ですね。尚、通常は特に気にせずそのままで、別途ご指定を頂いた場合には同じように対応も可能です(ただしその分の費用が必要となります)。

裏側のバッフルプレート周りをマスキングし、

ブラストボックスに入れ、

サンドブラスト(軽め)を行いました。

ちなみに以前、他のお店でブレーキキャリパーを塗装された方がいらっしゃって、取り付けの際に工具か何かが当たって下地が露出し、そこからピカピカのアルミ素地(アルマイト被膜)が出て来たと仰っていました。もし作業内容の説明で「塗装前にはサンドブラストを行い」という謳い文句があったとして、それでいてピカピカの金属素地に直接塗装を行っていたとしても、「サンドブラストをしていない!」という事にはならないのです。結果としてはちゃんとした素地調整が為されていなかったとしても、もしかしたら本当にサンドブラストを行っていたかも知れなく、問題はその後の画像確認が出来ていなかった事だと思います。

例えば中古のヘッドカバーの場合、油汚れを落とす際に高圧洗浄器を使う場合がありますが、それに重曹等のメディアを混ぜれば「ウェットブラスト済み」と言えるので、軽く洗い流す程度の作業でも嘘ではありません。コケや腐食が残ったままでも上から塗装を行えばそれらは判らなくなるので、値段を下げて販売するのであれば、これも一つの方法だとは思います。この辺はネットに氾濫しているフェイクニュースと同じで、購入する側も物事の裏側を疑って、ある程度勉強しておく事が必用なのかも知れません。

その後リン酸処理~洗浄を行ってマスキングを行い、

全体にプライマーを塗布します。

膜厚を着けたく無い箇所にベースコートの黒を塗り、

それらをマスキングして、

下色に適当なピンクを塗布します。黒の上にいきなり赤を塗っても簡単には隠ぺいしないので、出来るだけコート数(塗膜厚)を少なくする為ですね。

その後適当な赤(具体的にはVWのトルネードレッド)を塗り、

最後に御指定の塗色=ホンダ「ミラノレッド」(カラーコード:R81)を塗布します。

本来なら「研磨→プライマー塗布→サーフェサー塗布→完全硬化→研磨」といった工程で下地を整えてからの本塗りとなりますが、今回はコストを抑えた「2度塗り」で行うので、素地の粗はそのままとなります。

最後にクリアーを塗って一回目の本塗り=下塗りが完了です。

工程自体は同じですが、クリアーは本番に比べ70%くらいに力を抑えています。フチに溜まったりするのを避ける為ですね。

この後はいつも通り60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、再度足付け処理を行って2回目の本塗りを行います。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!