セルシオ内装部品 色確認

 大変長らくお待たせしておりましたセルシオの内装部品一式です(他にも数点あります)。作業着手しておりますのでどうぞご安心下さいませ。

上の画像にある2点の部品は色の見本としてお預かりした物で、それぞれに近い色を色見本から探します。いつも使っている内装色などの色が多いSTANDOXの色見本帳です。

 まずはグレーからで、このまま見るとこれが良いように思えたのですが、

 中性洗剤を数滴垂らした水を使って表面を濡らして見てみると色見本の方が断然色が濃くて(黒くて)全く違う色でした。やはりと言うか艶消しは難しいです。

 と言う訳でこちらの色です。この状態で見ると右のグレーの方が合っているように見えますが、やはりそちらは真っ黒になってしまい全然違う色でした。

 ちょっとこの画像だと判り難いのですが、数あるグレー系ではこの色が一番近かったので、今回はこれで色を作ってみようと思います。

 そしてベージュ(ブラウン)です。結果から言うとこの色で決定しました。

「全然違うじゃん!」と思うのですが(私もそう思います)、

水で濡らしてみると表面の白さが無くなって色味が出て来ます。念の為ですが先ほどと同じ色です。

実際の被塗物(内装部品)の方は表面にシボ模様があるので、表面がフラットな色見本とは見え方が違うという事もあり、またサイズも小さいので少々判り難く、後日実際に色を作ってもう少し確認してみようと思います。

何にしても艶消しはやはり難しく、何が正解なのかこの時点では見極めが難しいです。今回も色が出来たら艶消しと艶あり両方の色見本を作成し、今後の為にデータを残そうと思います。もうそれしかありません・・・。

それではまた作業進行しましたら紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ゼンハイザーマイク ロゴ入れピンク色確認

 こちらはSTANDOXの塗料を使って艶有りと艶消し二種類の色見本を作成しているPRO_Fit色見本(仮)ですが、

先日お預かりしたマイクのロゴが丁度ピンク色でご指定を頂いていたので早速色を確認してみる事にしました。

 使用している原色は「ブリリアントレッド」(MIX576)で、それぞれ白の原色(MIX570)の含有量を変えた7種類を作成しています。

 見本とするのは紙に印刷されたピンクで、まずは艶消しの色板で確認します。ちなみに色板は割りピンで固定しているので着脱が可能です。

こちらは艶ありの色板で、マイクも同じく艶ありの仕上げになるのでこの方がイメージは沸き易いですね。

さらにベースカラーとなるホワイトパールとも並べて見くらべてみます。

こちらは先ほどの2種類の内の濃い方(7%含有)で、

こちらは薄い方(3%含有)です。

ピンクの色味が変わるだけ結構イメージが変わるのが判ると思います。

実物を見た感じとしては、見本の印刷されたピンクと最初に作ったイメージイラストにはこちらの薄い方(3%含有)が近い感じなのでこちらを採用しようと思います。

一応ご確認頂ければと思います。どうぞよろしくお願い致します。

BMWアッパーカウル 調色作業

大変お待たせしておりました。BMWのアッパーカウルは作業着手しておりますのでご安心下さいませ。

アッパーカウルは新品ですが、色が車体色と違う為、今回はこちらのフロントフェンダーを一緒にお借りしてこちらの色を基に調色作業を行います。

まずは色がちゃんと見えるよう表面を磨きます。

表面がくすんでいたので良く判りませんでしたが、かなり粗いメタリックが使われているようです。

また粒子自体がゴールドっぽく見えているので、着色メタリック(ゴールド)か、もしくはパールが使われているのかとも思いましたが、恐らくこれは透明度の高いマルーン系原色が使われているからだろうと予測して、取り敢えずそれらは使わない事にしました。ちなみにですが今回の塗色は配合データが存在しません。

メタリックの粒子を選ぶ際にはこういった原色色見本帳を使います。

取り敢えず一番粗いMIX598を使ってみます。

尚、色を見る時には専用の調色ライトを使います。

最初に使った原色の一部は要らなかったようで、途中で一度色を作り直し、また最終的にはメタリックの粒子感(サイズ)を少し抑えたかった為、二段階したのメタリックMIX811を使いました。MIX593では無くMIX812でも無くMIX811だった理由としては、MIX593に特徴が似ているからで、色の変化を大きく崩したくなかったからです(メタリック原色はサイズだけでは無く粒子の形などそれぞれ特徴があります)。

終わってみたら使った原色は少なく5色のみでした。左の原色MIX822はマルーン寄りの茶色で、透明度が高いのが特徴です(故に隠ぺい力は悪いです)。

ちなみ先ほど色を見た方向が「正面」で、こちらが「スカシ」となります。通常は白またはメタリックアディティブ(MIX008)を入れてスカシを調整しますが、今回はそれも必要ありませんでした。

ちなみに白はスカシの粒子感を濁らせたい時に使い、メタリックアディティブ(DUPONTだと4530S)は白くはさせたいけどメタリックのキラキラ感を残したい場合に使います。ただし後者は正面が黒くなると言う特徴もある為、そのバランスも考える必要があります。

また色の見方は調色ライトだけでは無く、自然光の下や他の人工照明など、それぞれ違う環境下でも確認する必要があります。

そしてストライプラインのゴールドです。こちらは「調色」と言うよりかは色の作成といった感じですかね。「似たような色」と言う事で余り作業時間は掛けません。

メタリック粒子は先ほどとは真逆に、一番細かいMIX595を使います。正面の輝きも鈍く、また刷毛目も出難いといった特徴がある為、今回のピンストライプに採用されたのでは、と言う予測も立てています。

先ほどの色だと色味(色相分と彩度)が強かった為、シルバーと黒を足して彩度を落としました。また正面を少し明るくしたかったので、メタリック原色は二つ上の物(MIX590)を足しています。

序でなので実際に色板にスプレーしてみて確認も行っています。スティックで塗った場合だとメタリック粒子は倒れたままなので色は濃く(暗く)見えがちで、スプレーで塗るとメタリック粒子は立つ為に正面が明るく色相・彩度は低くなります。またベースコートはウェットな状態と表面が乾いた状態では色の濃さが大きく変わる為、スティックで色を見る場合はその辺の特徴も踏まえておく必要があります。それぞれビックリするくらい色は変化しますので。

使った原色はこんな感じで、あと画像に写っていませんが黒も使っています。

塗装の調色で難しい事は、一つの原色を入れた場合全体のバランスも崩れるという事で、単に「黄色味が欲しい」といって黄色を入れると全体の明度も上がってしまう為、その分「黒」を入れたり「茶」も入れたりと、色々考えなければなりません。

以前の自動車の塗装をしていた頃のプロフィットで、バンパーを交換して塗装した際にそのオーナー様から「フェンダーと色が違う」と言われた事がありまして、勿論調色作業は行ったのですが、そちらのオーナー様は美術の先生をされている方でしたので色を見る目には非常に厳しく、それであれば「両フェンダーへのベースコート暈し」をお勧めしたのですが、「いや、後微妙に青味が欲しいだけだから」と言う事でバンパーを塗り直す事にしました。

が、私的にその色は難しい事も判っていましたし、彩度調色を行っても良い方向に行くか判らないと申しまして、その結果「一緒に調色を行う」(!)と言う事になりました。勿論通常はお受付もしていません。どうしてもご納得されなかった事と、私的にも是非納得して頂きたいという事で、確か夜の9時からスタートして3時くらいまでやったと思います。

結果としては最初よりはよくなったのですがやはり色は違っていて、ただしその先生も「青くしたくも単に青を入れれば良い訳では無いんですね」とご納得して頂けました。

しかし塗装屋さんなら判ると思いますが、一度入れた色は元に戻せなくても一般の方は「やっぱりさっきの状態に戻したい」と言われますので、最初に作った色からは少しずつ色を残すようにして、延々枝分かれして塗料が増えていくような事となりました。またそれぞれの色には説明書きも加え、最終的に現場はこの世の物とは思えないような光景になりました(笑)。仕事としてはあり得ない(やってはいけない)ような事ですが、今となっては良い思い出です。

と言う訳で色は出来ましたので、次はストライプラインの検証を行いたいと思います。念の為2ミリと3ミリのラインテープを追加で発注しておきました(結構沢山使うかも知れなく途中で切れたら大変な事になりますので…)。

どうぞもう少々お待ちくださいませ!

スバルWRX S4エンジンカバー 色確認

先日お預かりしておりましたスバルWRX S4の樹脂製エンジンカバー(とエンブレム)です。

エンジンカバーの一部と、こちらのエンブレムの一部(DITの周りの黒い箇所)を「STIチェリーレッド」で承っておりまして、今回の色の確認の為にSTIのエンブレムを取り寄せてみました。

こちらがそのSTIエンブレムで、届いてみた時に想像していたよりもピンク感が強かったので念の為購入先に確認したところ、こちらがチェリーレッドで間違いないとの事でご回答を頂きました。ちなみに「チェリーピンクですともっとピンク色しております。」との事です。勿論ですが、スバル純正部品です。

 と言う訳で、一応それらしい色は無いかと思い、色見本帳を調べてみる事にしました。ちなみにこちらはDUPONTの物になります。

 念の為ですが、こちらが一般的な「赤」で、それに比べると今回のSTIエンブレムの色味はピンクっぽいのが判ると思います。まあでも名前が「チェリー」ですから、普通のレッドよりかは桜色っぽい感じでこれで良いんでしょうね。

 と言う訳で余り期待はしていなかったのですが、意外と良さそうな色が見つかりました(と言ってもそれらしい色はこれだけだったのですが)。

重ねてみるとこんな感じで、配合データを見てみると、「白」「青味のある赤」「黄色味のある赤」の3色のみの構成なので、これの「黄色味のある赤」(朱色っぽい赤)の配合率を増やせばそれらしくなりそうです。

ちなみにこんな事をするよりさっさと原色を混ぜてしまった方が(格段に)作業は早いのですが、今回の色も今後使う機会がありそうなのでデータを取っておこうと思った次第です。

そもそもこういった塗色は配合データと言うのが存在しない為、目安となる物は重要です。勿論製品毎に色ブレはあるでしょうが、それはそれでまた比色をすれば手元にあるデータが増えますので、やった事に関してはいずれまた活用出来る時が来ると思っています。

後日実際に色も作成して改めて紹介したいと思います。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

TOYOTA86ブレンボキャリパー 塗装色検証

先日お預かりしておりましたトヨタ86用のブレンボキャリパー一式です。いつも下地処理をお願いしているブレーキ屋さんから先日戻って来ておりますのでご安心下さいませ(開けるのは作業直前にしたいのでまだ梱包状態のままとなります)。

 色はオレンジ系のパール(もしくはメタリック)で承っておりまして、頂いた参考画像を基に当店にある色見本帳から検証していきます。

ただし今回目指しているオレンジに関しては、いつも使っている色見本帳には良さそうな物が無かった為、昔使っていたDUPONTの色見本を引っ張り出して来ました。

 基本的にはSTANDOXと同じような物なのですが、古い色も一緒くたになっている為、普段では見れないような奇抜な色を見つけ易いというところがあります。日産でこんな黄緑、見た事がありません(海外仕様のみかも知れません)。

 こちらも同じく日産ですが、今時こんなソリッドからの紫の車なんてありえませんよね。これに黒い樹脂パーツが組み合わさったらまるでエヴァンゲリオンです。

 と言う訳で今回ベースに使うのはこちらのシトロエンのオレンジで、色名は「Coq de Roche」、カラーコードは「152A」となります。

ただしこちらはソリッドカラ―なので、これにパール或いはメタリックを混ぜて作ろうと思います。まだ試していませんがどうせならと言う事で、先日購入したオレンジ系着色メタリックを使ってみようかと・・・。

http://pro-fit.ne.jp/wordpress2013/wordpress/2017/04/28/standox-mix895/

また今回はキャリパーの色とお揃いで注型樹脂製ミニカーキーホルダーの制作も承っておりますので、色が決まればそちらの配合もデカールにして貼ろうかと思っています。

ちなみに画像は巣穴を埋める為に下塗りのクリアーを塗った所で、通常色見本として使う場合はそのまま色を塗ってしまいますが、ご依頼頂いた物に関してはサフェなりクリアーなりを塗って下地を作ってからの本塗りとなります。

本塗りはもう少し先ですがどうぞもう少々お待ちくださいませ!