ブレンボキャリパー 下準備

先日お預かりしておりましたランサーエボリューション用のブレンボキャリパー一式です。いつものブレーキ屋さんにてオーバーホールとサンドブラスト、マスキングまでの作業を行って頂いて戻って来ました。

このままの状態でも塗装は可能ですが、

全体をサンディングし、

全体をシリコンオフ(洗浄用の低溶解溶剤)で洗い流すようにして脱脂清掃を行います。

尚、このままだとザラザラとした梨地や打痕が残っているので、

今回はキャリパー正面のロゴ面の下地処理も承っています。

全体にサーフェサーを塗って研ぐのは現実的では無いので(物理的に出来ない訳ではないですがそれだけで塗装費の数倍の費用になってしまいます)、この部分以外はマスキングをしてサフェが飛ばないようにします。

まずはエポキシ系のプライマーを塗布します。

続けてサーフェサーを塗布します。

この後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させたらサフェを研いで平滑な下地にします。

こちらは先日お預かりしておりましたF50のブレンボキャリパーです。同じくブレーキ屋さんにてサンドブラスト処理と清掃・マスキングまでを終わらせて貰って戻って来ていたので、今回並行して作業を行う事にしています。

こちらもそのままでも塗れる状態でしたが、全体をサンディングし、

目立つ正面以外をマスキングして、

プライマーを塗布し、

続けてサーフェサーを塗りました。F50のブレンボキャリパーは特に梨地の凸凹が強く、かといってその形状からしてサンディングがし難いので、サフェでこれを均すようにしています。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

トヨタ86ブレンボキャリパー塗装 完成

大変お待たせしました!先日本塗りを行っていたトヨタ純正ブレンボキャリパーの塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

新車から外された赤色だったキャリパーを、

サンドブラストで旧塗膜を剥がし、

トヨタ純正色の「フレイムオレンジ」(SOLAR SHIFT ORANGE」(カラーコード:WCL)で塗装を施しました。

ロゴのサイズは元の通りで、

色は黒となります。

全体的に表面がザラザラとした梨地だったので、

目立つロゴ面はシングルサンダーで素地を研磨し、ダブルアクションサンダーで均してから塗装を行っています。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

ブレーキパッド固定用シャフトが通る穴とガスケットあたり面、車体接合部は膜厚が付かないよう(クリアーを塗らないよう)プライマーとベースコートの黒を薄膜に塗っています。

取り外した付属品は別に梱包にしてあります。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

トヨタ86ブレンボキャリパー 本塗り

先日お預かりしておりましたトヨタ86の純正ブレンボキャリパーです。その後いつものブレーキ屋さんにてサンドブラストを行って貰い戻って来ました。

このままの状態でも塗装は出来るのですが、

目立つ正面(ロゴがある面)をサンダーで研磨して梨地のザラザラを均します。平面なので最初はシングルアクション#120で粗研ぎをして、

その後#120→#180のダブルアクションサンダーでペーパー目を均し、#240で手研ぎでします。

シリコンオフで洗い流すようにして脱脂処理をし、よくエアーブローを行って埃を飛ばしたら本塗り開始です。

まずは全体にプライマーを塗布します。金属素地に塗料が密着するようにしつつ、酸化(錆・腐食)を防ぐ為ですね。

 

膜厚を着けたくない箇所にベースコートの黒を塗布します。ガスケット面やボルト固定部、ブレーキパッド固定シャフトが通る穴の内側等ですね。

ベースコートの黒が乾いたら、それらの箇所をマスキングします。

続けてベースコートを塗布します(吊るした状態で撮り忘れました…!)。

ベースカラーはトヨタ純正色の「フレイムオレンジ」(SOLAR SHIFT ORANGE」(カラーコード:WCL)となります。

十分に乾燥させたらロゴ入れを行います。

各ロゴのサイズは元の通りで、剥離前の画像を参考に位置を決めます。

ロゴの色は黒で、こちらは口径の小さい0.3mmのエアーブラシ を使います。

ロゴ入れが完了したらタッククロスとエアーブローで埃を飛ばし、

最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

ぱっと見はソリッドカラーにみえますが、アメジストパール、レッドパール、メタリックが含まれています。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

バイク用ブレンボキャリパー凹み文字塗装 完成

大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたバイク用ブレンボキャリパー2個の凹み文字部塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

元々は別の色(ハードアルマイトのゴールド色)だった物で、それに黒アルマイトを施した状態でした。

ご依頼としては「黒アルマイトはそのまま残し、bremboの凹み文字部だけを白に」という内容で、

ただしアルマイト処理された被塗面にそのまま塗装を行っても塗膜は十分に密着しませんから、

凹み文字部だけをサンドブラストし、

プライマー塗装後、ベースコートの白→トップコート(クリアー塗装)を行いました。

さらに今回は文字周りの傷が多かったという事もあり、上塗りを2回行ってそれらを目立たなくすることにしました。

よく見ると凹み文字のエッジ部(山のライン)が削れているのが判ると思いますが、これによって白もフチがガタガタになってしまい、なのでそれらを極力目立たないよう2度塗りで対応しました。

一般的な考え方からすると「塗料を流し込む」という感じなので比較的安価に出来そうなイメージがありますが、実際はキャリパー全体を塗るより大変ですしリスクも高いので、そもそも受け付けてくれるショップさんが少ないのでは、と思う次第です(対応してくれるところがありましたら是非ご紹介くださいませ)。

各画像はサイズの縮小以外は未加工です(今回の場合など撮影後の画像加工次第でいくらでも綺麗に仕上げられると思いますので)。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度も当店をご利用頂き有難う御座いました!

バイク用ブレンボキャリパー凹み文字 本塗り

先日凹み文字部のみをサンドブラストしておいたバイク用のブレンボキャリパー2個です。その後よく脱脂清掃し、次はいよいよ塗装用のマスキングを行います。

ただそれぞれのキャリパーで微妙のロゴの形が違うのでかなり大変です…。

マスキングの仕方としては、サンドブラストの時よりも0.1~0.2mm程大きくしています。

それでもラインピッタリという訳ではなく、少し食み出るような感じでマスキングしています。色が入らないとマズイし、ピッタリだとバリが出来てガタガタになってしまうからですね。

尚、前回の記事でも紹介しましたが、今回のキャリパーは凹み文字部に元々あった被膜を剥がす為か、何かしら尖った物でその辺りを強く抉った痕が結構あり、こちらのキャリパーでは「r」の部分に特に深い傷がありました。

また他にも気になる箇所が結構あったので、今回は本塗りでは無く「下塗り」として二回に分けて塗る事にしました。通常であればサフェまたはパテを使うところですが、さすがにこの凹み文字の中でそれを行うのは現実的では無いのでこの方法としています。まずはプライマーを塗布します。

もちろんピンポイントをエポキシパテで埋めるという手もあったのですが(ラッカーやポリエステル系のパテはデメリットがあるので使えません)、塗らない箇所(黒アルマイトを残す部分)を傷つける訳にはいきませんから、リスクを抑えつつ仕上がりが良くなる方法としています。

続けてベースコートを塗布します。

色は前回と同様、VW社のキャンディホワイト(カラーコード:LB9A)を使用しています。

深い傷があった箇所は、同色の2Kエナメル=1コートソリッドを使って筆挿しします。クリアーに直接顔料が入ったような感じで、それ単体でも仕上げられる塗料です。トラック等商業車に使われるような塗装ですね。クリアーと同様、ハードナーを添加して使います。自動車ボディならこちらの配合データもあるので、ソリッドカラーなら全部これを使っても出来るのですが、早く出来る以外にメリットがあまり無いので殆ど使う事はありません。

そして最後にクリアーを塗って本塗り(下塗り)完了です。2コート目のクリアーを塗り終わったらすぐにマスキングを剥がします。

今回は先ほどの「r」 の部分以外にも抉った痕があって、

この時点だと埋まって見えないのですが、完全硬化後にそれが目立ったので、もう一度クリアーだけを塗るようにします。

60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、部分的に白を塗り、再度凹み文字部全体にクリアーを塗りました。

画像は既に二度目の熱入れも完了した状態です。丸い部分(bとoの内側)のマスキングも剥がし、それらにはベースカラー(白)が殆どついていないのが判るかと思います。

どうしても抉った部分、特にこちらのキャリパーの 「c」と「m」の上側が目立ちますが、

一度目の塗装の仕上がりより断然よくなったと思います。

念のためこの後もう一度60℃40分程の熱を掛けて硬化させておきます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!