スターバックスタンブラー塗装承ってます

 先日到着しておりましたサーモス社製、スターバックスのタンブラーです。

こちらのオーナー様は以前RAYSのホイールZX-6Rのテールランプの塗装をご依頼頂いた方で、今回はご友人へのプレゼント用との事でご依頼を頂きました。いつもご贔屓頂き有難う御座います!

ちなみにこのタンブラー、上の画像だと蓋と人魚のロゴが合っていますが、

 実際には人魚のロゴがかなりズレています(まあ私の中ではあるあるなのですが)。

 ちょっと不可解なのは、裏にあるSTARBUCKSのロゴ(とその下にある注意喚起のシール)は比較的中心に位置されている事で、これを見ても人魚はズレ過ぎでしょう、と。

ちなみに以前施工した同タイプのタンブラーは裏側にSTARBUCKSのロゴなんて無かったような気がしますが、もしかしてこれは人魚のズレを誤魔化す為の後付けなのでは・・・(そうでは無い事を祈ります)。

また今回はタンブラーの蓋部分にある「ポッチ」の塗装も承っております。ご依頼としてお受けするのは初めてですが、サンプル用としては既に施工例がありますので宜しければ以下の記事をご参照下さいませ。

http://pro-fit.ne.jp/wordpress2013/wordpress/2018/04/17/%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%A2%E3%82%B9-%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%89%E5%A1%97%E8%A3%85/

尚、今回のご依頼内容は以下の通りとなります。


・タンブラー本体をスバル純正色「サテンホワイトパール」(カラーコード37J)

・クリアーを「クリスタルクリアー」に変更。

・ロゴは「sti SUBARU TECNICA NTERNATIONAL」をチェリーレッド一色で

・蓋のポッチを同じチェリーレッドに。

・チェリーレッドは添付するステッカーを参照に近似色で。


となります。

イメージイラストも作成しましたのでそちらを見て頂いた方が早いですかね。

ロゴのサイズはお任せで伺っておりまして、頂いた画像では右側の小さい方が近いかと思いますが、このサイズだと小さい文字がカット出来ない恐れがありますので、もしかしたら左側(真ん中)くらいのサイズになるかも知れません。この辺は実際にカットしてみて決めさせて頂きますね。

 参考品として一緒に同封して頂いたステッカーです。

 チェリーレッドはこちらの色を参考にします。

 尚、こちらの色見本は以前施工しましたWRX S4の樹脂製エンジンカバーに採用した時の色で、今回のステッカーにかなり近い色味です。

自然光下でも確認しました。以前施工した時の画像だと結構ピンクっぽく見えましたが、こうやって見比べると赤に近いのが判るかと思います。

ただこの時作製した色の配合データが見当たらないので(苦)、今回はまた新たに一から作ってみようかと思います。実はその後STANDOXに配合データがあるのを確認していたんですよね。

 ポッチも忘れない内に外しておく事にしました(前回の従兄弟とのワークショップではこれを忘れていて後から突っ込まれてしまいました・・・)。

 塗るのは一番小さい部品だけですが、色を合わせる事で効果は結構大きいと思います。当店にあるサンプル以外でここが塗られるのはこれが初めてではないでしょうか。

 ちなみにオーナー様は塗装後に傷が付くのを懸念しましたが、サーモスからはこういうのも出ています。

¥500くらいと安価なので凄く良いのですが、私的には折角塗った物を隠してしまうのは勿体ないですし、またわざわざこれを外すのは動作としては不自然ですから、塗装した物なら蓋までスッポリ覆ってしまう巾着タイプの方が良いかも知れません。従兄弟、造ってくれないかなぁ、と(笑)。

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きますね。改めましてこの度もご贔屓頂き有難う御座います!

スターバックスタンブラー 本塗り

先日お預かりしておりましたスターバックスのタンブラーです(製品はサーモス製のようです)。

予め作成しておいたロゴデータを、

 実際にプリントアウトしてサイズや位置を確認します(【お任せコース】でこういった作業は行いません)。

 センターの位置は蓋を締めた個所が基本で、ここが一番神経を遣います。

 位置を決めたらキャップを外し、それが判るよう印を付けておきます。

 底面のプレートは剥がすと内部の真空が抜けてしまう為、今回はマスキングで対応しています。ただし既存の塗膜が劣化している物は塗装共々剥がすしかありませんので、内部の真空は無くなって保温効果が落ちてしまう事はご了承くださいませ(昔の物はプレートの下に溶接されていたりもしたのですが最近は穴が空きっぱなしのようです)。

 まずはベースコートを塗布します。

 色はエルメスのオレンジを基に、近似色としてRALカラーの2008を採用しています。前回ご依頼頂いた時と同じ色となります。

 ベースコートがテープフリーな状態になったら場所を工場二階に移し、用意しておいたマスキングシートを貼り付けます。画像はありませんが、表面にもロゴを塗装しています。

 再び場所を工場一階に戻し、エアーブロー&タッククロス(粘着物質の着いた専用の不織布)で埃を飛ばし、クリアーを塗って本塗り完了です。

ロゴ部分は多少段差がありますので、完全硬化後にペーパーを掛けて平滑に磨き処理を行います(【お任せコース】では通常磨き処理を行いません)。

また今回は最後にスワロフスキーの貼り付けも承っておりますので、完成まではもう少しお時間を頂戴したく存じます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

スターバックスタンブラー塗装 完成

 大変お待たせしました!スターバックスのタンブラーの塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

 元々はステンレスヘアーライン仕上げの上にブラウン系のキャンディークリアーが塗装されていた状態で、

一旦旧塗膜を剥がし、

プライマーとサフェーサーで平滑な下地を作ってからの本塗りとしています。

 色はエルメスのオレンジを基調としています。

 クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーを使用しています(特にご指定が無い場合はSTANDOXイージークリアーの使用となります)。

 時々「塗膜の強度はどれくらいですか?」といったご質問がありますが、目安としては自動車ボディの塗膜と同じで、例えばベンツをディーラーで直した場合の塗装と大体同じ物と考え頂ければと思います(今はSTANDOXがメーカー指定と言う訳では無いみたいですのであくまでも一例です)。

尚こちらでは紹介しておりませんでしたが、今回のタンブラーにはオレンジ色の塗装とは別にロゴ入れやスワロフスキーの取り付けも承っております。そちらも良い感じに仕上がっていると思いますのでどうぞご安心下さいませ。

スワロフスキーの取り付けは裏メニュー的な感じですが、ご希望があれば対応しますので宜しければご検討下さいませ。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度も当店をご贔屓頂き有難う御座いました!

スターバックスタンブラー 本塗り

 先日サフェーサーの塗装までを行っておいたスターバックスのステンレス製タンブラーです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を完全硬化させておきました。

全体に黒をドライコートで塗ってこれをガイドコートとし、#600→#800で水研ぎを行います。

 サフェーサーを研ぎ終えたらよく脱脂清掃し、台にセットします。また今後の為に色見本(艶あり&艶消し仕様)を作っておく事にしました。

 ちなみに色ですが、最初に塗った時のタンブラーの色に比べると、その後自転車フレームに改めて選び直したオレンジ(RAL2009)は少し濃過ぎたように感じたので、今回はそれより赤味を抑えたRAL2008にする事にしました。

 艶消しなら白っぽく見えるので多少濃くても良いのですが、艶ありで赤味が濃いとちょっとクドいと思ったんですよね。

 配合データから作った色でベースコートを塗り、クリアーを塗って本塗り完了です。

以前別の案件でご依頼頂いたタンブラーは元々全体が未塗装品だったので、底の部分は塗らずにステンレス素地を活かした仕上りにしています。

今回は底の部分までスモーククリアーが塗られていて、それを剥がす為にサンドブラストを掛けていますから何も塗らない訳には行かず、きっちり裏まで塗ってあります。

ちなみに今回は塗装以外にもご依頼頂いている案件がありまして、そちらは公には出来ないのですが、とにかく完成次第改めて紹介させて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

スターバックスタンブラー 色確認

先日サフェ入れまで作業が進んでいるスターバックスのステンレス製タンブラーです。

色に関しては以前施工したタンブラーのエルメスのオレンジで承っておりまして、その後過去の日記を探していたら見つけました!

 こちらはBD-1なるドイツの折り畳み自転車で、これも「エルメスのオレンジ」で承っていたのを思い出したのです。

その時の記事を見てみるとRALの見本帳から近似色を見つけていて、今回もそれに倣ってそちらを採用する事にしました。念の為確認もしています。

 紙袋は正規品で、最初にご依頼を受けた時に入手してあった物です。7年前の事ですがバインダーに仕舞っておいたので褪色はしていないと思います(と言うか印刷もしっかりしていそうで色褪せしなそうです)。

 「RAL2009」の文字の上にある色がそうで、これならSTANDOXの配合データが存在するので計量調色で色を作れます。

参考までに、ロゴの色はこんな感じで少し紫っぽいマルーン系の濃い茶色になります。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!