メルセデスベンツAクラス アウターハンドル塗装 完成

 大変お待たせしました!先日本塗りを行っていたメルセデス・ベンツAクラスのアウターハンドル一式の塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

元々は色もバラバラで、

肌も余り良く無かったのですが、

色をボディ同色のメルセデスベンツ純正色「カルサイトホワイト」(カラーコード:650)に塗装し、

 クリアーは耐擦傷性の高いVOCプラチナクリアーを採用しました。

 コース自体は【お任せ仕上げコース】ですので、磨き処理は無し、塗りっ放しの仕上げとなります。

 画像では鍵のシリンダー部分が着いていませんが、この後装着しておきましたのでご安心下さいませ。

 VOCプラチナクリアーはどの部品(案件)にも対応出来る訳ではありませんが(そもそもメルセデスも樹脂部品には対応していなかったかと思いますが、今はどうなのでしょう)、「出来るだけ傷を付き難くしたい!」と思われる場合にはご相談頂ければと思います(割増費用が必要となります)。尚、テールランプ等、垂れる可能性のある物には対応が出来ません(通常のクリアーであれば垂らしても磨きで修正出来ますが、VOCプラチナクリアーはそれが難しいのです)。

 それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度も当店をご贔屓頂き誠に有難う御座いました!

メルセデスベンツAクラス アウターハンドル 本塗り

 先日お預りしておりましたメルセデス・ベンツAクラスのアウターハンドル一式です。

元々塗装済みですが、肌が悪いので#800の水研ぎで凸部の頭をカットして表面を均しておきます。

 その後はスコッチとナイロンブラシとウォッシュコンパウンドを使って足付け処理を行い、よく水で洗い流して洗浄しておきます。

 塗り易い位置に固定し、よく脱脂清掃をしたら、

ブースのファンを回して、しつこいくらいエアーブローを行います。

 まずはベースコートを塗布します。色はボディ同色のメルセデスベンツ純正色「カルサイトホワイト」(カラーコード:650)となります。

そしてクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

 今回クリアーはより傷の付きにくいSTANDOX VOCプラチナクリアーをご指定頂いております(製品によってはお受付出来ない物も御座いますのでご了承くださいませ)。

 VOCプラチナクリアーは「1.5コート」と言う塗り方なので、いつものように2回に別けてコートするのではなく、ハーフコート(0.5コート)後、フラッシュオフ無しで続けて本コート(1コート)を塗ると言う方法になります。一度それを手に握ったら一回でクリアーが終了するので、実は非常に楽な方法です。

 ちなみに前回アウトランダーのフロントグリルを塗った時は気温が低い時期だった為、クリアーの粘度が非常に高く、シンナーを数%入れて通常通り2コートに別けて塗装を行ったのですが(デモマンにそうアドヴァイスを頂きました)、今回はシャブシャブな季節なので規定通りの方法で塗っています。

 ただ私的な見解としては「1.5コート」と言う塗り方は、塗料メーカーがVOC規制値を抑える為の苦肉の策のような気がしてならなく、正直なところ、しっかりフラッシュオフタイムを設けて二回に別けて塗った方が綺麗に仕上がるのでは、と思います(と言うより実際にその方が綺麗に仕上げられます)。

そういった事を考えると、うちのように3ヶ月かけてようやくクリアー1缶(5kg缶)を使い切るような場末の小物塗装工場には1.5コート吹きは必要ないのでは・・・とも思ってしまいます(ちなみにディーラー在籍時には塗装屋6人で1~3日で1缶といった使い方でした。効率優先だったので足りないよりかは作り過ぎる方に傾き、無駄に捨てる量も半端なかったです)。熱を入れる際もある程度の数が溜まってから一緒に行うようにしているので、過度に促進剤の入ったVOCエクストリームクリアーみたいなのも要らないんですよね。

この後は一晩以上自然乾燥させ、後日60℃~65℃45分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。以前の旧プラチナクリアーでは二度焼きをしていましたが、現VOCプラチナクリアーには促進剤が入っているようなので(クリスタルクリアーより締まり切りが早いです)、1度だけで大丈夫となりました(ただ加熱後も恒温器の余熱で回しっぱなしにしているので、実際には65℃~60℃120分くらいの熱の入れ方になっています)。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

メルセデスベンツAクラス アウターハンドル塗装承ってます

 先日到着しておりましたメルセデス・ベンツAクラスのアウターハンドル一式です。こちらのオーナー様は以前のpro-fit(自動車板金塗装)で車体の塗装をご依頼頂いた方で、また当時としては珍しい小物=ひょうたんの塗装をご依頼頂いた会社の方でもあります。この度も当店をご贔屓頂き有難う御座います!

 ご依頼内容としてはメッキ部分はそのままに、塗装された部分をボディ同色の「カルサイトホワイト」(カラーコード:650)で、またクリアーはメルセデスベンツ承認のVOCプラチナクリアーをご指定頂きました。先日三菱アウトランダーのフロントグリルに使用した傷のつき難いクリアーですね。尚VOCプラチナクリアーは垂らすと磨き処理が出来ない為(塗り直しが必至です)、対応出来る物は限られておりますのでご了承下さいませ(またさらなる割増費用も必要となります)。

 メッキ部分はトルクスのネジで止まっているので、

 これらを外すと簡単に取れてくれます。

 こちらは嵌め込みなので、隙間からヘラを差し込んでクイッと引き起こすと外れてくれます。無理に曲げるとメッキが割れるのでご注意下さい。

 それにしても既存の塗膜の肌が凄いです。今時「ゆず肌」とか言葉すら使う機会がありませんが、これで出せるのですから羨ましい限りです。

メッキ部分は無事取れましたので、合計8個の塗装となります。

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

 

参考までに、以前ご依頼頂いたひょうたんの画像も紹介しますね。

当時は塗装と言えば車体か自動車部品しか知らなかったのですが、オーナー様のご職業であるパッケージデザインのお仕事の一環で、こちらのひょうたんを塗らせて頂く機会を頂きました。

これが信じられないくらい大変だったのですが(笑)、この時「車以外にも塗装の需要はあるのかも・・・」と思い、その後今の小物塗装に至ったという訳です。

画像はラインを出す為に削り過ぎてひょうたんに穴が開いてしまい、この後穴埋めと強度保持の為に中をポリエステル樹脂で内側を固めると言う、今の仕事の原点みたいな事をやっていたりします(苦)。