ホンダ樹脂製エンジンカバー塗装 完成

大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたホンダ樹脂製エンジンカバー(恐らくはCR-Z用) の塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

元々はこのような未塗装でザラザラとした梨地素地の状態だった物に、

「研磨→プライマー塗布→サーフェサー塗布→完全硬化→研磨」と下塗りを行い、

ホンダ純正色の「サンセットオレンジ」(カラーコード:YR585)で塗装を施しました。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

中央の四角い枠の部分には元々プレートが貼ってあった箇所となります。お預かりした時にはそちらは無い状態だったので、恐らくはオーナー様自ら外しておいた物と思われます。

HONDAの凸文字周りは隙間が非常に狭く、いつも行っているGT-Rタイミングベルトカバーの時のように当て板を使って研ぎを行うのは難しいですから、ここはサフェでは無くトップコート(下塗り)のレベリングを利用した2度塗りで対応しています。

その他の部分はしっかり当て板を使って研ぎ作業をしていますので、

成型時の歪(主にヒケ)なども目立たない仕上がりになっているかと思います。

ちなみに単に色を着けるだけであれば艶ありでは無く「艶消し」にする事で梨地の凸凹や成型歪を目立たなくする事も出来ます。逆を言うと純正の状態が梨地やシボ模様になっているのはこの粗を目立たなくする為ですね。結晶塗装も同じ理由から鋳造品に多く活用されてきました。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!


その後オーナー様から装着後の画像とコメントを頂戴しましたので紹介させて頂きます。

こちらのレビュー&画像投稿ページで他の画像やコメント書いて頂いていますので宜しければご参照くださいませ。

ホンダ樹脂製エンジンカバー 本塗り

先日下塗りを行っていたホンダ樹脂製エンジンカバー(恐らくはCR-Z用) です。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させておきました。

凸文字周りは梨地の平滑化処理をしていないので、その凸凹した影響がそのまま残っているのが判るかと思います。

また凸文字部分は表面張力でフチのクリアーが盛り上がっているので、

砥石を使って平滑にしておきます。

その後全体を#1500の水研ぎで肌目を均し、

最後にナイロンブラシとウォッシュコンパウンド(液状研磨剤)を使って足付け処理を行っておきます。特にペーパーが入らない凸文字の隙間部分ですね。

裏側のマスキングを剥がし、清掃しておきます。隙間から入った研ぎ汁が固まると厄介なので乾く前に流しておくようにですね。

しっかり足付け処理が行われると、表面に流した水がぺたーっと親水状態になり、この後の塗料の密着が期待できます。

よく脱脂清掃し、台にセットしたら本塗り準備完了です。

よくエアーブローをして埃を飛ばしておきます。

片手で持ってフチまでしっかり塗れるよう芯棒を固定しています。

まずはベースコートを塗布します。

ご指定頂いた色はホンダ純正色の「サンセットオレンジ」(カラーコード:YR585)となります。パール等は入っていない、ソリッドカラーのオレンジです。

肌が荒れないようウェットでコートし、しっかり溶剤が抜けてから次のコートを行うようにします。

凸文字周りの梨地の跡も消えているのが判るかと思います。

ちなみに今回の梨地は凸凹が浅いのでこの方法が出来ましたが、シボ模様のような凸凹が深い場合には二度塗りでは対応が出来ず、かといってこの凸文字の隙間を平らに研ぐのは難しいですから、この場合は違う方法=例えば一旦凸文字を削り落とししてしまい、平滑に仕上げて塗装した後に市販のエンブレム等を貼る等も良いかと思います。

そして最後にトップコート=クリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

ヒケの凸凹はサフェで平滑に処理しておいたので美しいラインに仕上がっているかと思います。

 ちなみにHONDAのロゴの下には何かしらのプレートが装着されていたと思います(恐らくはIMAのロゴプレートですよね)。

ネットで見てみると、このHONDAの凸文字周りは塗装せず黒の樹脂素地とシルバーの塗装そのままになっている物が見受けられます。その事からこの部分も艶のある仕上がりにするのが難しい(というかとても手間が掛かる)のが判るかと思います。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ホンダ樹脂製エンジンカバー 下塗り

先日下準備を行っておいたホンダ純正の樹脂製エンジンカバー(恐らくはCR-Z用) です。その後60℃40分程の熱を掛けてサーフェサーを硬化させ、ガイドコートとしてベースコートの黒をパラパラと塗っておきました。

通常は水研ぎ#1500まで仕上げますが、今回は下塗りという事で#320からスタート→#800仕上げとしています。

裏側のマスキングを張り替え、芯棒に固定したら下塗り準備完了です。

プラスチック素地が露出している箇所もあるので、 脱脂処理~エアーブロー後にプラスチックプライマーを塗布しておきます。

プラスチックプライマーはフチまでしっかり塗っておきます。

ご指定頂いている塗色はホンダ純正色の「サンセットオレンジ」(カラーコード:YR585)となりますが、今回は下塗りなので、在庫をしている適当なオレンジを塗っています。

クリアーを塗らない1コートソリッド(STANDOX 2Kエナメル)での塗装も考えましたが、今回は一緒にクリアー塗装だけを塗る被塗物があった為、ベースコート+トップコート(クリアー)の2コート仕様としています。

HONDAの凸文字付近は梨地を研磨しきれていない為、素地の凸凹(ザラザラ)が残っているのが判るかと思います。今回はこれを平滑化する為の2度塗りという訳ですね。

そしてクリアーを塗って下塗り完了です。

本塗りの場合に比べ、クリアーの塗り込みは70%程度に留めています。表面張力で無用にフチにクリアーを溜めないようにですね。

この状態だと凸文字周りも艶々に仕上がって見えますが、この後時間が経過すると梨地のザラザラの影響で艶引けしたような状態になります。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、再度足付け処理を行ってから本塗りを行います。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ホンダ樹脂製エンジンカバー 下準備

先日お預かりしておりましたホンダ純正の樹脂製エンジンカバー(恐らくはCR-Z用) です。

今回は艶あり仕上げで承っておりまして、この場合ザラザラとした素地を平滑にしてから上塗りを行う必要がありますが、その際梨地の処理とは別に素地の凸凹(ヒケ)のラインも整えておく必要があります。

裏を見ると判るのですが、リブ(柱)がある箇所の表側が凹んでいる事がよくあります。熱した樹脂が金型内で冷えて固まる際に発生する収縮が原因で、以前やった例ではランエボの樹脂製ヘッドカバーが特に酷かったですね。

今回程度の梨地であれば2度塗りでも対応は出来たのですが、このようなヒケについてはそれでは処理しきれないので(凹みが残ってしまうので)、「研磨→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった下地処理を行って仕上がりを良くします。

同じように凸文字の部分も平滑では無いので、しっかり当て板を使って面出しを行っておきます。

元々塗られていたシルバが均一に無くなればOKですね。

工程としては、ダブルアクションサンダー#180→#240、手研ぎ#180→#240,フチは#320相当の布状研磨副資材(アシレックススカイ)で足付け処理をしておきます。

谷ラインの部分やHONDAの凸文字周りはペーパーでの足付けは難しいので、ナイロンブラシとウォッシュコンパウンド(液状研磨剤)を使って処理します。

しっかり素地調整(足付け処理)された被塗面は、水が弾かない親水状態になります。

裏側にマスキングを行います。

シリコンオフを使ってよく脱脂清掃を行います。

念の為、凸文字周りにはガスプライマーを使った火炎処理も行っておきます。

HONDAの凸文字部をマスキングし、プラスチックプライマーを塗布します。

この部分にサフェが厚く乗ると研ぎ作業が大変(物理的に不可能)になってしまいますから、大体で良いのでマスキングをしておきます。

サフェを4コート程塗りました。

コート毎に10分~15分程のフラッシュオフタイム(コート間の乾燥時間)を設けています。

HONDAの凸文字部分に貼ったマスキングテープを剥がし、

プラスチックプライマーを塗布します。

続けてシンナーで希釈したサフェを塗布します。

肌を荒らさないようにしつつ、マスキング際を滑らかにするような感じでサフェを塗っておきます。

尚、このままだとサフェの厚みが足りないのでHONDAの凸文字付近の梨地は取り除けませんから、今回はサフェ研ぎ後に「下塗り」を行ってこれを平滑に仕上げるようにします。サフェによる下地処理+2度塗りといった方法ですね。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ホンダ樹脂製エンジンカバー塗装承ってます

先日到着しておりましたホンダ純正の樹脂製エンジンカバー(恐らくはCR-Z用) です。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

ご依頼内容はホンダ純正色の「サンセットオレンジ」(カラーコード:YR585)への艶あり仕上げの塗装で、

ただし樹脂表面はザラザラとした梨地になっていますから、こちらを「研磨→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった下地処理を行って平滑な素地に整えてからの上塗りとします。クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様で承っています。

「HONDA」の凸文字部分は現状シルバーに塗られていますが、こちらも同色のオレンジで塗り潰すような仕上げとなります。

ちなみに凸文字周りにサフェを塗ると研ぎ作業が難しくなりますから、この辺りはサフェを避けるようにし、代わりに一旦全体を下塗りするような方法にするかと思います(施工事例の無い物なので実際に作業してみて検証してみようと思います)。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!