BMW Motorrad R nineTヘッドカバー塗装 完成

先日本塗りを終えていたBMW Motorrad R nineTのシリンダーヘッドカバーパネルです。その後恒温機で120℃30分程の温度で二度焼き目を行っておきました。

凸部は最初に#120ダブルアクションサンダーで研磨し形を整え、その後は手研ぎで#120→#180→#240→#320→#400 →#500相当(アシレックススカイ→)→#800相当(アシレックスレモン)でアルミ地を光らせています。

フィンの端は太くしようかと思いましたが、そもそもフィンの形状が端に行くにつれて細くなっているので、変な事はせず自然な感じにしました。

アルミ素地が露出された箇所はそのままの方が金属感があって格好良いのですが、そのままだと腐食の進行が早い為、出来るだけそれを遅らせられるようクリアーを塗っておきます。手前4本がクリアーを塗り終わった状態で、奥の3本が塗る前となります。

その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させたら完成となります。

そして大変お待たせしました!BMW Motorrad R nineTのシリンダーヘッド(2バルブスタイル)一式の塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

元々はグレーメタリックの艶消しに塗られていた物を、

既存の塗膜は剥がさずサンドブラストで足付け処理を行い、

黒の結晶塗装を施しました。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

カバーパネルの裏は艶消し黒に塗っています。

それぞれを組み合わせてみました。

各フィンは削り方によって太さが変わってしまう為、当たり易い部分(角)を少なめに、当たり難い箇所を多めに削るよう意識して美しい見た目になるようにしました。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

BMW Motorrad R nineTヘッドカバー 本塗り

先日フィン凸部の上面を粗研ぎしておいたBMW Motorrad R nineTのシリンダーヘッド(2バルブスタイル)一式です。

既存の塗膜は比較的しっかりしているので剥がさず、足付け処理の為にサンドブラストを行います。

当初はウェットブラストを使おうと思っていましたが、結晶塗装は素地の粗さ(粗いペーパー目等)を目立たなくしてくれる効果がある為、だったらという事で作業性が良く確実に足付け処理が出来るサンドブラストにする事にしました。

サンドブラストというと「既存の塗膜もそのまま削れる」と思いがちですが(私もそう思っていました)、当店にある吸い上げ式ではそこまでの威力は無く、またブラスト専門店に御願いをした場合でも塗膜を剥がしてから行う場合があるとの事です。ちなみに以前依頼をした際、作業を担当された方が塗膜を残ったまま直圧ブラストを行い、部位によってブラストの当たりにムラが生じて被塗物に穴が開いてしまう!という事態になり、その後は塗装を出来るだけ剥がした状態でお願いする事になりました。サンドブラストは固い物には有効ですが、柔らかい物だと効かないんですよね。尚そちらの案件はオーナー様も内容をよくご存じで既に解決済みとなります。

その後シンナーで洗い流すようにして全体を洗浄し、

全体にプライマーを塗布します。見た目では素地のアルミが露出した箇所は見当たりませんでしたが念のためですね。

カバーパネルの裏はベースコートの黒を塗っておきます。

本体の方も裏側が段になっていて表から塗るとそこに色が入らないので先にベースコートの黒を塗っておきます。

そして全体に結晶塗装用の塗料=リンターを塗布します。

そのまま塗るとフィンの間には塗料が入らなく、なのでノズルを細くして一本ずつ塗っていきます。

その後140℃程の熱を掛けて本塗り完了です。お待たせしました!

予め削ったフィンの部分はそのまま塗っていますが、後日再びここを研磨してアルミ地を光らせます。

ちなみにこちらもカバーパネル部分は上手く結晶目が揃わなかった為、一旦洗い流して塗り直しています。

初めて結晶塗装を行った時は「誰が塗ってもチヂミ模様が出る簡単な塗装」と思っていましたが、その後「美しい結晶目」を気にするようになってからは、この塗装が一番難しい作業になってしまいました。

こちらも後日もう一度120℃30分程の熱を掛けて二度焼きし、その後フィン部を削ります。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

BMW Motorrad R nineTヘッドカバー 凸部研磨

先日お預かりしておりましたBMW Motorrad R nineTのシリンダーヘッド(2バルブスタイル)一式です。

ヘッドカバーのガスケット当たり面はアルミ素地では無く、プライマーのような塗装が施されています。こういう所、BMWらしいですね。

なのでそこを傷付けないようマスキングを行っておきます。

カバーは結晶塗装の他に凸部=フィンを研磨してアルミ地を出す作業も承っています。参考画像を頂いたのでそれを参考に作業します。

この時点では粗研ぎで、使用しているのは#80シングルサンダーとなります。

両端はもう少し削って太さを出す予定ですが、塗装後にまた削るのでこの時点ではこの辺でOKとしておきます。

こちらが研磨前の状態で、一般的なヘッドカバーのように切削されていないのでフィンの上部は丸味を帯びた形状となっています。

この後は足付け処理の為にウェットブラストを行おうと思っていますが、もしかしたらドライのサンドブラストにするかも知れません。その方が確実に足付けが出来ますし(結晶塗装なので粗い目でも問題ありません)、また念のためプライマーも塗っておこうと思います(既存の塗膜の上にプライマーを塗っても問題ありません)。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

BMW Motorrad R nineTヘッドカバー塗装承ってます

先日到着しておりましたBMW Motorrad R nineTのシリンダーヘッド(2バルブスタイル)一式です。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

素材はアルミ製で、現状はグレーメタリックが塗られた新品の状態となります。

今回はこれらを結晶塗装の黒に、またフィン部分を研磨してアルミ地を露出して光らせるよう承っています。

以前ご依頼頂いた案件で、似たような施工例を紹介しますね。

こちらはクロスカブ用のヘッドカバーで、元々は未塗装だった物に結晶塗装の青を施し、最後にフィン部を研磨して光らせています。

他にはこちらのアルファロメオのエンジンカバーも同じような感じで、

元々はフライス加工されていないフィンの部分を削って平滑に仕上げています。

今回の製品も元々平らに削ってある訳では無いので、先に粗研ぎをしてある程度の形を作っておき、塗装後に再度削って光らせる、といった工程を予定しています。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!