メルセデスGクラス リヤスムージングバッチ塗装 完成

 大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたメルセデスベンツのGクラス用FRP製リヤスムージングバッチの塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

元々は未塗装の黒ゲルコート(黒いポリエステル樹脂)仕上げで、以前はFRPマットを貼って内部が空洞となった作りでしたが、今回の物は樹脂を流し込んで作られたような構造になっています。ですので以前までの物に比べて重たくなっています。

 そのままでも塗れない事は無いのですが、やはりと言うかラインが凸凹していたので、今回も「研磨→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった下地処理を行って平滑な下地にしてから上塗りを行っています。

 色はメルセデス純正色の「インジウムグレー」(カラーコード:963)、クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」の仕様となります。

 自然光だと判り難いので室内でも撮影してみました。

裏の両面テープはそのまま残してマスキングで対応しています。

 塗装は両面テープの際まで塗ってあるので、装着して隙間が出来ても「塗られていないところが見える!」と言う事は無いかと思います。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

メルセデスGクラス リヤスムージングバッチ 本塗り

 先日サフェーサーを塗っておいたメルセデスベンツのGクラス用FRP製リヤスムージングバッチです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、ガイドコートとして黒をパラパラと塗っておきました。

 平滑に見えていても実際には凸凹していて、艶のある仕上りになるとそれが非常に目立つ為、当て板を使って平滑に研ぎ付けておきます。

 一部残った巣穴はスポットパテ(ラッカーパテ)で埋め、マスキングをし直し、台にセットしたら本塗り開始です。スポットパテについては以前ギターを塗装した時の記事で紹介していますので宜しければご参照下さいませ。

 ベースコートにMERCEDES純正色の「インジウムグレー」(カラーコード:963)を塗り、クリアーを塗ったら本塗り完了です。お待たせしました!

 クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」の仕様となります(通常は同社STANDOXのイージークリアー)。

 黒とシルバーを基本に、イエローやマルーン、グリーンなど7原色で構成されています。

装着して見えるのはエッジの部分だけですが、一応両面テープのフチまで塗っておきました。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

メルセデスGクラス リヤスムージングバッチ サフェ入れ

 先日お預りしておりましたメルセデスベンツのGクラス用リヤスムージングバッチです。裏側には両面テープが貼ってあるので、そこは塗らないようマスキングをしておきます。

 表面をダブルアクションサンダー#120で粗研ぎし、#180&当て板を使ってある程度平らに削っておきます。

元々表面に塗ってあった物はゲルコート(ポリエステル樹脂)で、研ぐと低い場所はそれが残り、高い所は削られて素地の樹脂(こちらもポリエステル系で、タルクまたはガラスパウダー等の骨材入り)が露出します。すると下に眠っていた巣穴が出て来たりするので、この後のサフェでそれも埋めておきます。

 よく脱脂処理をし、

 サフェーサーを塗布します。

FRPは一般的に「強化プラスチック」と呼ばれたりしますが、塗装屋的にはパテや塗料に近い物と考えられますので、通常のプラスチックを塗る際に使うPPプライマー(プラスチックプライマー)を塗る事はありません。塗っても悪いと言う訳ではありませんが(ハジキ止めみたいな効果はあります)、しっかり足付け処理をしていれば塗る必要はないのです。

昔バイトに行っていた町工場ではFRP部品への塗装で密着不良のトラブルが多発したらしく、オートサプライヤーさんからのアドヴァイスでFRP製品にプラスチックプライマーを塗っていました。ただそれは全くの見当違いで、原因は恐らくゲルコート表面に残った離型剤の脱脂不良だったのでは、と思う次第です。FRP製品は型を傷めないよう、まず最初に離型剤(ワックス)をタップリ塗るので、それが出来上がった製品に大量に残っています。シンナーを使っても同じウェスを使い回していたら単に油膜を広げているだけで、ハジキをドライコートで防いでも根本的なところを解決していませんから、後で塗装が剥がれてしまう(もしくは異様に飛び石被害が多いなど)のトラブルが発生します。ドライコートは使い方によっては便利そうですが、そういった肝心なところが隠されてしまうので使うべきでは無い塗り方だと思っています。

装着されると裏側は見えなくなりますが、側面(エッジ部)にも巣穴があるので、そこまでしっかりサフェが入るよう裏まで回り込んで塗っておきます。

この後は一晩以上自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて硬化させます。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

メルセデスGクラス リヤスムージングバッチ塗装承ってます

 先日到着しておりました、メルセデスベンツのGクラス用リヤスムージングバッチです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

これはスペアタイヤ(の土台部分)を外した際、そこに残った窪みとボルト穴を塞いで格好良くする為の物で、素材はFRPとの事です。

ただ以前までの物は中が空洞になったタイプでしたが(水抜き穴もありました)、今回の物は樹脂の塊といった感じで、型にガラスクロスを貼って作って作っているのではなく、ポリエステル樹脂自体に骨材(タルクなど)を混ぜて固めたような感じです。

 裏には両面テープが貼ってありますので、こちらはマスキングしてそのまま残すようにします。

ご依頼内容はボディ同色のMERCEDES純正色の「インジウムグレー」(カラーコード:963)で、下地処理は「研磨→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」を行い、クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」の仕様で承っております。

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!