NDロードスターヘッドカバー結晶塗装 完成

大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたNDロードスターのヘッドカバー塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

元々は最初に購入した車体に着いていた物で、その後赤の結晶塗装でご依頼頂いた物とこちらを取り替え、さらに今回同社の990S(ロードスター史上もっとも軽い特別仕様車)に乗り替えられるとの事で、

今回新たに青系の色で結晶塗装を承りました。

色は「ディープクリスタルブルーマイカ (カラーコード:42M)に似せた感じとし、結晶塗装用の塗料原色(リンター)に、ブルーとアメジスト(バイオレット)のパウダーパールを添加しています。

パールの特徴として、艶が無いとそれが判り難いという所がありますが、

光に当たるとフワッとした感じで普通とは違う質感を感じられるかと思います。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

プラグホール周りは塗膜が厚くならないよう結晶塗装は塗らず、ただしアルミ素地そのままだと腐食が出てしまう為、プライマー塗装後にベースコートの黒を塗っています。プラグキャップの脱落防止ですね。

また今回はオイルシールを単品でご用意されているとの事で、元々あったそれは外しています。シール当たり面は塗装しないようにしてあります。

完成のお知らせは既に送っていて、本日発送済みとなります。この度も当店をご利用頂きまして誠に有難う御座いました!

NDロードスターヘッドカバー 本塗り

先日お預かりしておりましたマツダNDロードスターの純正ヘッドカバーです。

初期の頃に聞いた話では、新品時からヘッドカバーに付属されているオイルシール(ゴムキャップ)は単品では取り寄せられないとの事でしたが、今回オーナー様がそちらを入手出来たとの事で取り外しておきました(再利用は不可です)。

この型のヘッドカバーは元々表面にクリアーが塗ってあって、腐食し難い(見た目が汚くなりにくい)という利点はあるのですが、そのまま塗ろうとするとリン酸のような水溶性の物は効果が出ず、なので最初にシンナーを使って全体を洗い流しています。洗い流したシンナーは溶剤槽に戻していますが、これが妙に泡立つ塗料で、一体何なのでしょう・・・(ちなみにこのクリアーは溶剤も弾くので剥がさずそのまま塗ると後で全部剥がれてしまうと思います)。

元々塗ってあったクリアーが無くなると腐食はさらに早く進むので、それを抑える為に全体にプライマーを塗布します。

プラグ穴周りに結晶塗装を行うとキャップがしっかり嵌らず外れてしまう事があるとの事で(以前お客様よりそう伺った事がありました)、そこはベースコートの黒を薄膜で塗り、

それが乾いたらマスキングを行います。

そして色ですが、今回は「ディープクリスタルブルーマイカ (カラーコード:42M)に似せた感じの結晶塗装で」と伺っておりますので、

結晶塗装の原色の黒と青とオレンジを混ぜ、さらに配合データ(自動車補修用塗料用データ)を見てみるとブルーパールとアメジストパール(バイオレット系)が使われていたので、パウダータイプのそれらを入れて色味を表現しています。

全体が均一になるよう且つしっかり膜厚が着くよう塗り込みます。

その後直ぐに熱を掛けて塗膜を硬化(熱重合)させます。この時点では赤外線ヒーターを使い、大よそ140℃~170℃程の熱を30分程掛けています。

そして結晶塗装が完了です。お待たせしました!

熱々の状態だとまだ塗膜が柔らかく、この後冷えていくにつれて塗膜も固くなっていきます。

ただし規定通りの焼き付けだけだと塗膜が柔らかい感じがするので、後日もう一度、今度は熱管理のし易い恒温機(乾燥炉のような箱型の物)で120℃30分程の二度焼き目を行います。

単なる紺では無く、ふわっと浮くようなバイオレット&ブルーのパール感が判ると思います。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

NDロードスターヘッドカバー塗装承ってます

先日到着しておりましたマツダNDロードスター用のヘッドカバーです。こちらのオーナー様は以前にも同型のヘッドカバーを赤の結晶塗装でご依頼頂きたが、今回は新しい車体(990S)に乗り替えられるとの事で新たに部品をご用意頂き、この度また違う色で承りました。この度もご贔屓頂き誠に有難うございます!

ちなみにこちらのオーナー様はさらにその後NAロードスターのヘッドカバーも結晶塗装でご依頼頂いていたり、その他フューエルキャップの塗装などもご依頼頂いております。

ご希望色は、「ディープクリスタルブルーマイカ (カラーコード:42M)に似せた感じの結晶塗装」で、またこちらの製品はアルミの表面に塗料を弾くクリアーが塗装されている為、一旦そちらを剥がしてからの作業となります。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

NDロードスター サイドマーカー3セット塗装 完成

 こちらもお待たせしました!先日本塗りを終えていたNDロードスター用の社外品サイドマーカー等3セット6点の塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

元々は色の着いていなかっただったこれらのレンズを、

透過性の橙と赤=キャンディーカラーのオレンジとレッドに塗装しました。

 クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

スモークは塗らず、「オレンジ+クリアー」と「レッド+クリアー」の2コート塗装となります(塗っている回数自体は6~7コートとなります)。

ちなみにトップコートクリアーに直接色を入れる事も可能で(1コートキャンディー)、その方が断然コストは低いのですが、耐候性に劣るので当店では通常行いません。

その代わりある程度の量(ご依頼数)が溜まってからまとめて塗る事でコストを落とすようにしています。

ちなみに今回の製品はレンズに使われているPMMA(アクリル樹脂)の耐溶剤が低かった為か、強制乾燥~完全硬化後 に艶が引けたような状態になっていましたが、その後の磨き処理で艶々にしておきました。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります(毎回クドくて恐縮なのですが、Photoshopなどのソフトを使えば画像を加工して綺麗に見せる事が可能なのでわざわざこう説明しています)。ちなみに自身もPhotoshop Lightroomを持っているので画像の加工は出来ますし、もっと良く見せる事も可能です。実物は画像より美しく感じられるかと思います。

  それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

NDロードスターヘッドカバー結晶塗装 完成

大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたマツダNDロードスターのヘッドカバー、本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

元々はアルミ素地にクリアーのような物が塗られていて、シンナーでそれを洗い流した上でリン酸処理・プライマーを塗布しています。

色は鮮やかな結晶塗装の赤で、今回は日産系の「ドス黒い赤」を一緒に塗りましたので、最後にそちらと並べた画像も紹介します。

オイルキャップ取り付け部のゴムは外せないのでマスキングにて対応しています。

プラグホール回りは、プラグキャップが嵌らなくなるのを防ぐ為、結晶塗装はしないようにしています。ただし腐食しないようプライマーを塗った上でつや消しの黒(ベースコートの黒)を塗布しています。

塗膜を近くで見るとこのような模様になっていて、実は艶があるのが判ると思います。

色が判り易いよう、並べて撮影をしてみました。

今回の方がフェラーリのヘッドカバーなどを塗る場合に採用している鮮やかな赤で、奥のハコスカ用S20ヘッドカバーが「日産系のどす黒い赤」となります。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!