Nissan Skyline R32 GT-R Engine parts

NISSAN BNR32 GT-Rのタペットカバー×2、プラグカバー、タイミングベルトカバーです。

 色はキャンディーカラーのレッドで、ただし当店で行っているような3コート塗装では無く、トップコートのクリアーに直接色を混ぜた「2コートキャンディー塗装」です。

 最初から色が薄かったのか、または後から褪色したのかは分かりませんが、場所によってはかなり色が薄く、またクリアーの肌艶も良くありません。

 もっとも酷いのがタイミングベルトカバーで、最初はどうだったのか分かりませんが、他の部品に比べてかなりドス黒い色になっています。これはキャンディー塗装じゃないだろう、といった感じでした。

パッと見は艶がありますが、よく見ると肌が悪いです。

 ただし今回は腐食は出ておらず、若干の小傷程度と塗膜の状態は良かったので、旧塗膜の剥離はせずに足付け処理のみ行って再塗装する事にしました。

 傷を削り落とし、#320~#800で研磨します。

 ペーパーが入り難い箇所はスコッチとナイロンブラシ、ウォッシュコンパウンドを使って隅々まで足付け処理を行います。 良く水で洗い流し、

水気を取り、

ネジ穴などをマスキングします。

金属素地が露出している箇所にはプライマーを塗りますが、全体的に散らばっているのでプライマーも全体的に塗ってしまいます。

同じようにタペットカバーにもプライマーを塗布します。

続けてカラーベースを塗布します。

これは赤系のパール・メタリックで、マツダの「ソウルレッドプレミアムメタリック」の配合データをそのまま使用しています。

その上にはいつもテールランプの塗装に使っている透過性の赤=キャンディーレッドを塗布します。

以前何度かこの仕様で行っておりまして、ご依頼頂いた方にはご好評いただいていた色でもあります。↓

インプレッサWRXグリルモール塗装 完成

最後にクリアーを塗って本塗り完了です。

 その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、さらに数日寝かしたら完成となります。

側面まできっちりと色を入れておきました。

 実際にエンジンに組み合わさったような感じで仮置きしてみました。

「元の色に」となると別途調色作業が必要なのでその分費用が掛かってしまいますが、今回のように既存の色の配合データを利用すれば費用を抑えらます。

その後オーナー様から組み付け後の画像とご感想を頂いたのでそちらも紹介させて頂きますね。だいぶ時間が経ってしまいましたが、画像の投稿させて頂きます。
キャンディレッドの色合いが中々上手く写真で表現出来なく、やっとそれらしい画像が撮れましたので投稿しました。
仕上がりは大変素晴らしくボンネットを開けるのが楽しみになりました。
また何かありましたら宜しくお願い致します。

との事です。

こちらこそこの度のご依頼、誠に有難う御座いました!

NISSAN S20 engine cover “wrinkle finish paint”

img2057こちらは数年前に施工した案件ですが、先日フェイスブックで海外の塗装屋さんに紹介する為に出したら好評だったので、だったらと言う事でこちらでも過去行った作業を改めて紹介してみようかと思います。尚現在行っている作業とは分別が付き易いようにとタイトルは英語表記にしています(ただテスト的なので今後また変わるかも知れません)。

img2097日記上での紹介だとどうしても時系列になりますが、こうやって改めて紹介すれば作業の流れも判り易いですしね。

ただ作業内容など細かい部分については極力省こうかと思っていて(さらに大変な事に成りかねませんので・・・)、イメージとしては「日記と社外記の中間」みたいな感じですかね。

img2104以前の画像を使うので手間はそんなに掛かりませんし、ハイライト的な紹介になるので新規で来られた方もこの方が判り易いでしょうしね。ただいずれネタが枯渇する恐れはありますが(笑)。

img2105実は最初はフェイスブックページに直接投稿しようと思ったのですが、ただそれだと結局今までのように過去記事として埋もれてしまいますし、後から探そうとしても見つけ難いのでやはり自前のサーバー上でやった方が便利と言うか発展はさせ易いと思ったんですよね。

とりあえず思いつきで始めたのでまだ色々決めていませんが、新たにカテゴリーを作って分別するようにしたいと思います。