オーディオテクニカ マイク デカール貼り付け

mic47先日キャンディーレッドに塗装を終えていたオーディオテクニカのマイクです。ベースコートの塗装が終わった時点でデカールを貼り付けようと思いましたが、嫌な予感がしたので一旦クリアーまで塗ってデカールは後から貼ることにしました。結果的にこれのお陰で全滅は逃れることが出来まして・・・。キャンディーカラーはコート数で色の濃さが決まるので、部品一個が駄目になると全部を塗り直さなければなりませんから、今回デカールの貼り付けを何度かやり直ししていましてクリアーまで塗っておかなければ危なかったです。

mic48全体的に足付け処理をしたらデカールの貼り付け準備を行います。この辺はプラモデルと同じですが、密着力を高める為の接着剤(マークセッター)は不可欠ですかね。

mic50デカールはシールに比べると非常に薄いですが、塗装が基準となるとこの厚みも相当なもので、出来るだけそれを目立たなくする為には極力カット位置を内側にする必要があります。

ちなみにちょっと前にスマートフォンケースにUVプリントを施した案件を紹介しましたが、その後掲載は控えて欲しいと言うことで記事は削除いたしました。塗装自体は無事完成して仕上がりも喜んでいただけましたが、UVプリントのインクでさえ塗装だと相当の厚みになるので、その上に塗ったクリアーはかなりの凸凹が残りました。私的には「クリアー塗装→完全硬化→研磨」を3回~4回くらい繰り返さないと綺麗な平滑面にならないと思いましたが、オーナー様的には1度の塗装で充分だったらしく既にリピートのご依頼も頂いています。

ちなみにプロモデラーの方は上の画像のようなデカールの場合、プリントされたライン以外はカッターでカットして取り除くらしいです。物事を極めるとなるとやはりそこまでやらないと駄目なのでしょうね。私など到底足元にも及びません(って目指しているのはプロモデラーでは無いですが。笑)。

mic46と言う事でこんな感じにデカールの貼り付けを行ったのですが(一部お名前が出ていますので修整しています)、この後これを剝がして3回(か4回)やり直しています。貼った後は良いのですが、一時間くらいして完全に水気が飛ぶとデカールを貼った部分に白濁りが出てくるのです。これは糊の不良などで発生したりしますが、水に長く浸け過ぎて糊を流してしまっている訳でもありません、デカール自体もそんなに古くは無く、そもそもマークセッターを使っていますから問題はそこでは無いんじゃ・・・、と思ってアクリル板の端材で色々と試してみたら判りました判りました。どうやらデカール貼り付け面に行った足付け処理がマズかった模様です。いつもはそんなに気にする程では無かったのですが、確かにここまで長い文字を二列に行うのは初めてなので、帯状になった二本の濁りが凄く目立ったんでしょうね。

mic49デカールの作製はいつものIllustratorなるソフトでデータを作り、今は廃盤になってしまったALPSのドライプリンターで印刷を行います。

これの良い点はうちのような極小規模な工場でも内製化が可能で、今回のように何度失敗してもその場で直ぐに造り直しが出来る点に尽きると思います。こういった作業は夜間に行う事が殆どですから、もし誰かに御願いして作ってもらっていたら翌日まで待たなければなりませんが、自分の体力さえ持てば誰に迷惑も掛けず何度でもやり直せるのが良いところです。しかしまともに出来るようになるまでに3日も要してしまいましたが・・・(苦)。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!(これでようやく寝不足から解消されます)。