日産サニーヘッドカバー結晶塗装 完成

 大変お待たせしました!日産サニー用エンジンヘッドカバーの結晶塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

元々は未塗装の状態で、洗浄→リン酸処理を行ってからのプライマー塗装としています。

 色は結晶塗装の黒です。

 オイルキャップ口についていたOリングは塗装前に外しておき、完成後にまた嵌めておきました。特に問題無く使えると思います。

 「DATSUN OHC」の凸文字は面研後にクリアーを筆で塗ってあります。

遠目で見るとつや消しに見えますが、近くで見ると意外と艶があるのが判ると思います。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

3T Aluminum Stems

 3T(スリーティー)のアルミ製自転車用ステムです。

 ステムの場合は製品価格よりも塗装費の方が高くなるといったケースが多く、お問い合わせはあってもご依頼に至るケースは稀なのが現状でもあります。大量生産と違い、一品のみを手作業で行うとどうしてもコストが高くなってしまう事はどうかご理解下さいませ。

 色についてはフレームカラーの白に近い色をご希望されましたので、予めそれらしい色が含まれた色見本帳を何冊か送り、その中からご希望の色を選んで頂きました。

 ロゴが残ったまま塗装するとその段差が見えてしまうので、最初はサンダーを使って研磨します。

 ネジ穴などをペーパー掛けするのは困難な為、全体にサンドブラスト処理を行います。

 元々あった黒い被膜はアルマイト被膜の為、そのまま塗装を施しても密着しません。密着剤などを使えばある程度くっ付きますが、経年でその性能が落ちた時に塗装がペリペリと剥がれて来る為、塗装前の下地処理は必須です。

 サンドブラスト後、よく脱脂清掃をし、

 まずは裏側にプライマーを塗り、

 表面にも。

 本体はフォークと接する面は塗装はしないようにします。またそこはアルマイト被膜も残しておきます。

 軽くサンディング後、裏側にベースコートの白を塗ります。

 ベースコートがテープフリーな状態になったら台に固定し、

同じようにベースコートの白→クリアーを塗って本塗り完了です。

 本体も同様に行います。

 その後60℃40分程の熱を掛け、さらに数日寝かしたら完成となります。

 ボルトを着けて仮組みを行いました。

 フォーク取り付け面には塗装を行わないようにしているので、フォークに挿し込む時に塗膜がグニューっとなったり、取り付けた後に固着したりしないようになっています。

他にはfi’zi:k(フィジーク)のロゴを入れたステムの塗装例などもあります。宜しければご参照下さいませ。

Fizik bicycle parts

旧塗膜剥離作業

 先日調色作業を行っていたセドリックのグリルメッシュです。

その後溶剤槽に浸け込み、強い力を掛けないようワイヤーブラシで擦って既存の塗膜を剥がしました。この後はサンドブラスト処理を行います。

こちらは先日お預りしておりましたR31スカイラインのヘッドカバーで、やはり同じように溶剤槽に浸け込んでおき、ワイヤーブラシで擦って既存の塗膜を剥がしてあります。この後多少ペーパーでサンディングし、リン酸処理を行う予定です。

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

日産サニーヘッドカバー 凸部研磨

 先日結晶塗装の本塗りを終えていた日産サニーのヘッドカバーです。

凸文字の周りをガムテープでマスキングし、ペーパーと当て板を使ってアルミ素地を光らせます。

今回は凸文字と周りのフィンが同じ段となるのでエアーツールは使えず、幅の細い木片を使い、最初から最後まで手研ぎのみで行います。

 アルミ面が露出した状態だとそこから腐食が始まるので、それの進行を遅らせる為にアルミ素地にクリアーを塗っておきます。クリアーは通常使う2液ウレタンクリアーです。

この後さらに60℃40分程の熱を掛けてクリアーを硬化させます(ただしこちらはサービスとなっておりますので単品で熱を入れる事は無く、何かしら他の物と一緒に窯に入れて行いますので少しお時間を頂く事となります)。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

SHUREワイヤレスマイク 本塗り

 大変お待たせしました!SHUREのワイヤレスマイクBLX24/BETA58は無事本塗り完了しておりますのでご安心下さいませ。一日では大変なので本塗りは二日に別けて行っていました。

画像は 先日作成した柄のデータからカッティングプロッターを使ってマスキングシートを準備しているところで、シートは白のマスキング用と赤のマスキング用、さらに修正用の予備と全部で3種用意しました。

 また今回は使用するスプレーガンも少し変更します。

こちらは少し前に導入したSATAのエアーブラシで、ノズルには口径0.5ミリを取り付けていたのですが、今回の使い方に合わせて1.0ミリに変更する事にしました。スプレーガンはキャップ・ノズル・ニードルを変える事で口径を変更する事が可能です(出来ない物もあります)。

ちなみにエアーブラシとしては口径1.0ミリはかなり大きい方ですが(一般的には0.3mmくらいなのでこれは通常あり得ないサイズです)、これで試し吹きをした時に良い出方をしていたので今回の塗装に使ってみようと思った次第です。

マイク本塗り時の固定方法としては、当店にあった予備のグリルボールを嵌めて、それを台に固定する方法にしました。

通常グリップ部分のカバーは外した状態で塗装しますが、今回は柄が繋がるのでこれを締めた状態で一緒に塗装します。中にはミストが入っても大丈夫なようマスキングをしています。

 先程の状態から足付け処理を行い、ボタン部分のマスキングを貼り直し、念の為プラスチック樹脂素地が露出している可能性がある上下の断面や継ぎ目の隙間にプラスチックプライマーを塗布しました。

 スペーサーは本体と同じく艶消し黒に塗られているのでこちらも表面をペーパー掛けして足付け処理をし、グリルボールはスコッチとナイロンブラシ、ウォッシュコンパウンドを使って網目の入り組んだ箇所までしっかり足付け処理をおこなっておきます。

まずはマイク本体を白で塗ります。色はいつものVWキャンディホワイトを採用しました。

 その上に柄のフチだけをカットしたマスキングシートを貼り付けます。

柄の位置については、マイク本体にあるボタンとパイロットランプを上手く避けられるよう、丁度良い位置を見つけて合わせました。パターン自体はオリジナルを極力残すようにしています。

 継ぎ目の部分に差し掛かる柄はスペードが二個で、またそのままの状態だと綺麗に仕上がらない恐れがあるので一旦剥がして位置を修正する事にしました。画像の状態だと尖った部分が隙間の段差に掛かっていて、これでは絵柄が切れてしまいます。

 スペードを1ミリくらい下げて、尖った部分が隙間から外れるように配しました。

また他にハートが一個同じように隙間の上に重なる物があったのですが、そちらは位置を調整して継ぎ目の上に掛からないようにしました。柄の仕上りを綺麗に表現したかったので隙間の中には色を入れないようにしています。

 まずはハートとダイヤの内側を赤で塗ります。周りに色を飛ばしたく無いのでここでは口径0.3ミリのエアーブラシを使い、3コート塗り重ねます。

赤は鮮やかさ且つシックさのあるフェラーリのロッソコルサ(カラーコード:300)を採用しました。

 赤く塗った部分がテープフリーな状態になったら、ハートとダイヤの内側が埋まるようマスキングシートを貼ります。

尚ここで使うマスキングシートは塗装用とは別に作った物で、柄のフチの外周より0.5ミリ内側にオフセットしたサイズにしています。

 そして最後に黒を塗ります。ここで先程紹介した口径1.0ミリのエアーブラシ(手前)の登場となります。

ちなみに今回ベースコートに使ったスプレーガンは、奥から「白=口径1.0ミリIWATA低圧ガン」、「赤=口径0.3ミリSATA」、「黒=口径1.0ミリSATA」のガンとなっています。

 そして黒のベースコートをマイク全体に塗布します。と言っても単にべた塗りをした訳では無く、塗りたい個所を丁寧にトレースしながら色を塗り重ねています。余り気にせず黒をそのままべた塗りしてしまうと無用に膜厚が付き過ぎてしまい、柄の際がガタガタになって醜い仕上りになってしまいます。大きい面積であれば目立たないのですが、今回のような小物となるとどうしてもそういった個所が気になってしまいます。

しかしかといって口径が小さいガンを使うとドライコート気味になってしまい、今度は「密着不良」と言う問題が起きます。ガラスケースの中で飾るような物であればそこまで気にしなくても良いのかも知れませんが、マイクのような実用的な物となるとこちらこそが重要な事となり、その点今回使用した口径1.0ミリのエアーブラシはまさに丁度良い具合でした。

 そしてマスキングシートを全て剥がします。綺麗に出来ているように見えますが、まだここからが結構時間が掛かります。

 塗装が食み出たりガタが出来た個所は、予備用として作成しておいたマスキングシートを使い部分的に補修していきます。

最初に白を塗っていたガン(IWATA低圧1.0mm)だと塗料が出過ぎるので、ここでは赤を塗っていた口径0.3ミリのエアーブラシを白に入れ替えて使っています。

細かいところの修正が終わったら取っ手の部分を外します。またパイロットランプのマスキングは確認の為一旦剥がし、新しい物を貼り直しました。前回はここも一緒にクリアーを塗りましたが、今回は最後までマスキングをして行います。

 そしてクリアーを塗って本塗り完了です。

 ネジ部分のマスキングはクリアー塗装後に直ぐに剥がしました。

 先に黒を塗ってから白→赤と塗った方が仕上がりが綺麗になるかとも考えていましたが、今回は最後に塗る黒を丁寧且つ薄く塗る事で、塗膜の段差も少なく美しい仕上がりに出来たと思います。

 こちらはグリップ部分です。

 クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

 グリルボールは単色の黒で、

その下に着くスペーサーリングも同様に黒のべた塗りとなります。

この後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を完全硬化させ、マイク本体は磨き処理を行ってさらに数日寝かしたら完成となります。どうぞもう少々お待ちくださいませ!