Y32 VG30サージタンク結晶塗装 本塗り

先日サンドブラストを行っておいた日産Y32用VG30のサージタンク(コレクトケース)です。その後リン酸処理を行い、マスキングを行いました。

コレクトケースは全面の塗装が必要な為、立てた状態にして棚板に固定します。

まずはプライマーを塗布します。

棚板にはボルトでしっかり固定しているので、塗装する際はひっくり返して塗っています(重たいので大変ですが下から上を見上げて塗るよりもストレス無く確実に塗れます)。

そして結晶塗装用の塗料(リンター)を塗って本塗り完了です。

色は日産純正をイメージしたどす黒い赤となります。

赤外線ヒーターを使って140℃~170℃程の熱を30分程掛けて焼き付けます。

結晶目は100℃を超えたくらいで出てくるのですが、熱硬化型塗料の場合は決められた温度以上の熱を掛けないと硬化しない為、一見固まっているように見えて実は硬化しきっていないという事がありえます。そういった点では2液反応型の方が気楽ではあります(2液も熱は掛けますが掛けなくてもいつか硬化はします)。

何故だか判らないのですが、規定以上の熱と時間を掛けても削る時に半生に感じる事があるので、だったらという事で結晶塗装は毎回2度焼きをするようにしています。

なのでこの後、一日以上置いてから今度は恒温機で120℃40分程の熱を掛けて二度焼きを行うようにしています。

その後は凸部を研磨してアルミ素地を光らせ、腐食の進行を遅らせられるようクリアーを塗っておきます。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!