メガネフレーム 下準備

 先日キャンディーレッドで下塗りを行っておいたnoegoなるメーカーの眼鏡フレームです。その後60℃40分の強制乾燥を3回行っておきました(2回で良かったのですが恒温器に入れっぱなしだったので勝手に3回熱を入れた感じです)。

 フロントとテンプルとの合わせ面についた塗膜をカッターで削り落とし(そのままでは入らないので)、仮合わせもしておきました。

これだけでも最初に比べると大分雰囲気が変わりましたが、さらにフチにゴールドを入れていくのでもう一度塗装を行います。

 そのまま塗っても塗膜は密着しないので、再び足付け処理を行います。

尚、このフレームは鉄板を切り出して作ったように薄い造りになっていて、そのままペーパーを当ててしまうと簡単に角が露出してしまう為、足付け処理はナイロンブラシとウォッシュコンパウンドを使って丁寧に行います。

 強く抑えると変形してしまう恐れがあるので、下にスポンジ(当て板)を敷いて、ウォッシュコンパウンドをタップリ使って軽いタッチで多方向から擦るようにして足付けを行います。

その後良く洗い流し、水気を取って保管しておきます。

マスキングシートを長い時間貼りっ放しにするとその糊が被塗面に移ってしまう為、マスキングは本塗りのタイミングを見計らってから作業する事になります。

それではまた作業進行しましたら紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

メガネフレーム 下塗り

 アイアンマンカラーでご依頼を頂いているメガネフレーム一式です。

作業着手のタイミングがかなり遅くなりましたが、メガネの塗装は少々特殊で、他の案件とは並行して作業が出来ない(凄く気を遣う)のでどうかご理解を頂ければと思います(眼鏡フレームに関してはお預りから完成までは三か月くらいが目安となります)。

 まずはサンドブラストで旧塗膜を剥離&足付け処理としました。

ツルの耳に掛かる部分は色のついた樹脂が被さるとの事で見えなくなりますが(透明な物の場合は見えてしまいます)、全部塗ると塗膜の厚みで入らなくなってしまう恐れがある為、途中までの塗装としておきます。

 良く脱脂清掃後、台にセットし、

 まずはプライマーを塗布します。

 前面に着くパネルは隙間をわざと開けてフチまでしっかり塗れるようにしておきます。

 入り難い裏側も多方向からスプレーして隅々までプライマーを行き渡らせます。

 色については、先日確認したキャンディーレッドで承っておりますので、まずは下地としてシルバーを塗布します。

 STANDOXの粗いメタリックは隠蔽力が激しく低い為、最初は隠蔽力の高いシルバー(具合的にはVW社のリフレックスシルバー)で完全隠蔽し、その後粗目のメタリック(STANDOX MIX598)を塗り重ねます。DUPONTのシルバーは信じられないくらい隠蔽力が高いので、この違いは一体何でしょう・・・。

 その上に透過性の赤=キャンディーレッドを塗り、最後にクリアーを塗って本塗り(下塗り)完了です。

 今回はキャンディーレッドとゴールドの2トーンカラーで承っていますが、一度に塗るのは非常にリスクが高い為、先日紹介した象印のステンレスマグ同様二回に分けての塗装とします。

 クリアーを塗り過ぎて塗り分け個所のプレスラインが曖昧にならないよう、今回はドライコート気味に1コート、さらに抑えめに2コートとして仕上げています。

 この後熱を掛けて完全硬化後、再度全体を足付け処理して、フチの部分にゴールドを塗り、もう一度全体にクリアーを塗ります。

フロントに着くこちらのフレームは唯一ゴールドを塗らないパーツですが、どうせなのでこちらももう一度クリアーを塗って深味&艶を出そうと思います。

尚この後の塗装ではチヂレが心配ですので、強制乾燥硬化は二度焼きで、少しお時間が空くかと思います。

それでは作業が進行しましたらまた紹介させて頂きますのでどうぞもう少々お待ちくださいませ!

メガネフレーム 下準備

 先日よりお預りしておりました、アイアンマンカラーでの塗装をご依頼を頂いているnoegoの眼鏡フレームです。

色については以下の記事で紹介していますので宜しければご参照下さいませ。

http://pro-fit.ne.jp/wordpress2013/wordpress/2018/03/02/%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%83%BC%E7%A2%BA%E8%AA%8D/

 現状焦げ茶色の部分をキャンディーレッドに、オレンジの部分をゴールドでの2トーンカラーで承っておりまして、ただ塗装屋さんなら判ると思いますが、どんなに細いマスキングテープを使ってもアールの内側を綺麗に貼るのは難しいので、これの形に合わせたマスキングシートを作製する事にしました(まあ最初から想定と言うか覚悟はしていました)。

 フレームにマスキングテープを貼り、鉛筆の芯を使い、石刷りのようにして塗り分け箇所の輪郭を転写します。

 輪郭線が描かれたマスキングテープを紙に貼り、スキャナーでPCに読み込みます。

 Illustrator(ベクトルデータを作製するソフト)を使い、読み込んだマスキングテープの輪郭線をなぞります。

ただしこの時点ではそんなに正確には出来ないので、

 その後はカッティングプロッターを使って実際にカットし、現物に貼ってはデータを修正してを繰り返します。

 データの修正を20回くらい繰り返して一つのマスキングシートを作り、今度はそのデータを反転して逆側に合わせます。ちなみに左右で微妙に形が違ったので逆側も修正を行いました。

ツルについてはアールが緩いのでこちらは普通のマスキングテープで対応しようと思います。

マスキング用のシートが出来たので、次のサンドブラスト処理の準備を行います。ネジがM1.4とかなり小さいので、サンドブラストが当たらないよう汎用のネジを取り付けておきます。

フレームの中央(恐らくレンズを挟み込んで固定する為のネジ)は元々赤く塗られてしまっているので、こちらも挿した状態でサンドブラスト処理を行い、本塗りの時も一緒に行おうと思います。

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

メガネフレーム塗装承ってます

 先日到着しておりましたnoegoなるメーカーの眼鏡フレームです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

 ご依頼内容は少々複雑で、

・フロントの赤い部分と茶色の箇所をアイアンマンのレッドに

・オレンジ色の部分をアイアンマンのゴールドに

といった配色で承っております。

 現状は傷や剥がれなどはありませんが、オーナー様的に「剥がれないように」と言う事で、下地処理はサンドブラストから行う予定です。塗り分けはかなり手間が掛かりそうなので、二度に分けて行おうと考えています。

尚、今回ご指定頂いたアイアンマンの色についてですが、

こちらは以前甥っ子にプレゼントする為に買った物なので現在手元には無く、ただアイアンマンレッドについてはいつものキャンディーレッドで問題は無いかと思います。以前塗装したサンプルの画像がありますのでそちらも紹介しますね。

こちらは3種類のキャンディーレッドを使って塗装していますが、多分どれがどれだかの区別は判らないと思いますので(私も判りません・・・)、今回のアイアンマンレッドについてはこちらのいつも通りのレッドを採用しようと思います。

ゴールドについては、先ほどのフィギュアの画像は加工修正してあるので余り参考にはならず、あそこまで色は濃くないと考えております。既にそれらしい参考画像を選んでオーナー様にご確認頂いておりますが、機会があれば本物のフィギュアも入手してみようと思います(ただこちらも色にバラつきがあるので、実際に店頭に行って買おうと思います)。

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

チタンメガネフレーム塗装 完成

 大変お待たせしました!チタン製のメガネフレームフロント部の塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

元々はグレーの艶消しに塗装がしてあって、

見本として一緒にお預かりしたこちらのタミヤカラーの「オリーブドラブ」(Ⅱ)を参考にとご依頼を頂きました。

下に敷いているのがタミヤのオリーブドラブ(Ⅱ)で、こうやって見比べると色の違いが判ると思います。

 そして再び完成後の画像です。

 下が白だとコントラストが効いて黒っぽく見えますが、後程判り易いように撮影していますので色味についてはそちらをご参考下さいませ。

 レンズの取り付けはナイロール(ナイロン糸)なので、穴や溝などを塗料で埋めない様その辺りの膜厚は控えめにしています。また旧塗膜はサンドブラストで除去しています。

 最初に作ったタミヤカラーの色板は、途中の色確認の時に汚してしまったので、新たにもう一枚作成しました。

改めて説明しますと、下に敷いているのがタミヤカラーで、奥にある半分になった色見本(のミニカー)が同じタミヤカラーです。仕様は1コートで、いわゆるラッカー塗装です。

そして手前にある色見本のミニカーとメガネが同じ色で、それぞれ同じ仕様の2コートの艶消しウレタンクリアー仕様です。

こうやって見比べてみるとメガネの色と奥にある色見本(タミヤカラー)が同じ色に見えますが、これは見る角度や環境・条件によって色が違って見えるフリップフロップ性による物です。実際は手前の色見本とメガネが同じ色となります。

先日「比色」について社外記に記事を書いたのですが、その後同じスタンドックスユーザーの方から貴重な情報を頂いたり、またその後スタンドックスのデモマンの方とも色々話をしました。

デモマンの方が言うにはやはり艶消しの色合わせは相当難しく、一時期AMGなどでも出たのでその時は対応に追われたらしいのですが、今は殆ど車体で使われる事が無くなったからか本腰は入れていないようでした(そういった話題や要望も無いようです)。また先日紹介したアクワイヤー(多角型分光測色機)では艶消しには対応していないとの回答も頂きまして、期待していただけにちょっと残念です(わざわざメーカーにも確認して頂けたようで、ただ実際に使っている方からのアドバイスもいただいていますので引き続き検討はしています)。

尚、今回は同じ色(ベースコート)で艶ありクリアーを塗った仕様も作っていますので、後日そちらも出来上がり次第検証して紹介したいと思います。

それでは日程完成のお知らせメールを差し上げますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座いました!