先日裏側にプライマーを塗っておいたメルセデスベンツW124 E500のエンジンヘッドカバーです。
オーナー様の御希望により、耐蝕性の高いエポキシプライマーを使った重防錆仕様となります。
ビスフェノールA型エポキシ樹脂は耐蝕性が高いのが特長ですが一つ弱点があって、
これは漆も同様で、主成分であるウルシオールは非常に強靭で安定した被膜を作る為、1000年以上前の遺跡から当時の漆紙文書が発見されたりするのですが、紫外線はこのウルシオールの分子結合を断ち切ってしまう為、直射日光(紫外線)に当たると急激に劣化してしまいます。
なのでこれの上に耐候性の高い樹脂=上塗りを行うj事にって紫外線を遮断し、塗膜全体を強固な物とします。屋外に出しっぱなしの自動車がそう簡単に錆たりしないのは、これら下塗り・中塗り・上塗りがそれぞれの役目を果たしているからですね。
続けて結晶塗装を行わない箇所にベースコートの黒を塗布します。
プラスチックのプラグカバーが被さる箇所と、ボルトが当たる面にも結晶塗装は塗らないようにします。
これらの箇所は事前にオーナー様と打ち合わせをしていますが、数か月前の事となると記憶から殆ど無くなってしまうので、その時に作成したイメージイラストや記事を見ながら作業を行います。
深い溝は中々奥まで塗料が届かないので口径0.5mmのエアーブラシを使って空気の巻き返しを抑えるよう低圧で、ガン距離を近づけて塗るようにしています。
この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。
それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

