レンジローバーアルミホイール 下地作業

range8 先日いつものサンドブラスト屋さんに送っておいたレンジローバーholland&hollandのアルミホイールです。私的に予定していたよりも随分と早く仕上がって来ました。

range9 元の状態からは考えられない状態です。旧塗膜は勿論、所々に出ていた腐食も根こそぎ除去されて来ました。さすがプロの仕事です。

range10 勿論裏側も綺麗さっぱり何もなくなりました。ただ当初は「塗るのは表側だけで」といった予定でして、ただどうせやるならばとこんな状態にまでなりました。まあここまでやると気持ちは良いですよね。

ただこの状態では放置出来ないので(腐食が進行します)早速防錆処理の作業を開始するとします。まずはホイール全体を上から下に綺麗なシンナーで洗い流して洗浄&脱脂作業を行います。シリコンオフを使わないのはコストが高いからで、今回のように洗い流して使う場合はかなりの量を使うので、だったらと言うことでいつもの浸け置き用剥離槽の上にホイールを置いて上から洗い流すようにスプレーし、下に落ちたシンナーは廃液になりますが実はそのまま剥離用の溶剤としてリサイクルされます。無理なく無駄なく、といった所ですかね。

range11 そして最初に防錆効果が非常に高い浸透型エポキシプライマーを塗ります。万が一最初のサンドブラスト処理で腐食が除去しきれていなかったとしてもこれでさらに防止出来ます。勿論防錆・防水効果も抜群です(ただし作業はちょっと面倒なので日常的には使いません)。

ちなみに表と裏を一緒にやるのはちょっと大変なので先に裏側を塗装し、少し熱を掛けたらひっくり返して表側を塗ります。

range12 裏側に続いて表側を塗った状態です。この状態で表裏を一緒に塗る事も勿論可能ですが、これだと裏側はどうしても塗り難いので別に塗った方が楽で確実なのです。

また表側はこのプライマーだけでは無く続けてサフェーサーも塗る事になります。所謂「ウェットオンウェット」ですね。順番とタイミングを誤るとチヂレや密着不良になりますが、上手く使いこなせば効率よく密着性がすこぶる良い組み合わせとなります。

range13上面だけ色が違うのが判ると思います。エポキシ+ウレタンの組み合わせです。

エポキシプライマーもサフェーサー同様に厚塗りは出来ますが、その特性からして切削性が非常に悪く(その分強いと言う事ですが)、それを削って下地を造るというのは現実的ではありませんので、比較的ラインの造りやすい2液ウレタンサフェーサーを組み合わせて作業し易い下地にするのです。

塗装の面白い所は、こういった作業を自分の好きなように組み立てて出来る事で、最終的には結果が全てですが(見た目も耐久性も)、ただそれに至るまでの過程は自分で責任さえ取れば比較的自由だということです。今回のホイールも最終的に同じ仕上がりだとしても数通りの作業方法がありますから、その中で一番早く良い結果になる物を選べば良いのです。

今回は「とにかくアルミ素地剥きだしの時間を減らしたい」という事でいきなりプライマーとなりましたが、本来であれば先にパテでガリ傷を修理するのがセオリーだと思います。今回ガリ傷はそのままでプライマー~サフェまで塗装となっています(パテは後にやります)。 なので作業時間は余計に長くなってしまっている訳ですが、その分をウェットオンウェットでの作業で短縮させていたりする訳です。

と言う以前に、実はエポキシプライマーなんて普通は使いません(使わせて貰えません)けどね。この辺は好きでやっている事なので別に良いのです。この後50年くらい持ってくれれば・・・と言う希望はありますので。

ちなみに表面は2トーンカラーでの色分けになるので、やはり本塗りでも裏側と側面を先に仕上げる予定です。やろうと思えば全部一気に出来無い事も無いですが流石に疲れてしまいますからね・・・。体力が落ちた分ネチネトと小刻みでいきたいと思います。

レンジローバーホイール 色確認

range6全体的に腐食が発生しているので、一旦いつも御願いしているサンドブラスト専門店に発送して全ての塗膜と腐食部分を除去して貰います。

が、ご依頼内容が「修復」と言うことですので、塗膜が無くなる前に色やデザインなどを予め確認しておきます。

上の画像ではグリーンメタリックの部分、「arden green」(カラーコード:656)を確認しているところです。オーナー様曰く、

「以前から気にはなっていたのですが、ネットで検索してみると、arden greenとtintern greenの両方がヒットします。私の車はカタログ上、後述の”tintern green”なのですが、2色は同様の色でしょうか?」

との事でしたが、実際に作成した色で確認したところ、両者は「同じ色」と言う見解となりました。と言うことでまずこの部分の色はOKですね。

range5  シルバーの部分に関しては特にデータ設定は無く、ただ今後の事を考えて既存のカラーデータから選んでおく事にします。見つけた近似色としてはFIAT/LANCIAの「grigio elisa mts.」(カラーコード:612/A)となります。

range7そして塗り分けのラインも確認しておきます。通常は「山のライン」で見切りされる筈なのですが、どういう訳かかなり変則的な見切り方をされています。

という事で、この塗り分けラインも各角度から撮影しておき、実際にラインに沿ってマスキングしながらメモも残しておきます。次に見る時はまっさらな状態になっていますし、恐らく私の記憶も相当真っ白になっている気もしますので念入りに記録を取っておくようにします。

明日にはホイール4本全て発送予定です。戻って来ましたらまた紹介しますね。もう少々お待ち下さいませ!

レンジローバーアルミホイール×4 塗装承ってます

range ちょっと前に届いておりましたレンジローバーのアルミホイール4本です。この度のご依頼、誠にありがとう御座います!

ご依頼内容としては基本的には現状のカラーリング通りで、シルバーの部分に関してはランドローバー純正色の「ARDEN GREEN」(カラーコード:656)、シルバーは現状の近似色でご依頼承っています。

range4状態としてはリムにガリ傷が多数あるのですが、実はこれは大した問題ではありません。削ってパテを使えば比較的容易に修整は出来ますからね。

range2問題なのはアルミ素地から発生している「腐食」です。パッと見は大した事は無いのですが、塗装屋的に見るとこれは致命的です。安易な修理では間違いなく再発しますしね。こんな風になります。

range1 これはちょっとした傷から派生した腐食ですかね。アルミの錆(腐食)は根深いので場合によっては鉄より厄介なのです。

という事で、今回は旧塗膜の総剥離~腐食の除去と言う事で、一旦いつもお世話になっているサンドブラスト屋さん宛に発送して直圧ブラストにて根こそぎ取り除いて貰う事にします。当然作業は大事になりますので費用は相当掛かります。普通のホイールなら買い直した方が安いのでは・・・と思うところですが、そうじゃ無いんですよね。

range3ちなみにこちらは以前このオーナー様からご依頼頂いたヘッドカバーの結晶塗装です。2ndレンジローバーですよね。

「評判とおり非常に高いクオリティで大満足しております。ヘッドカバーがキレイになったぶん周囲の劣化が気になってしまいますが・・・」とのお言葉も頂戴しておりまして、誠に有り難い限りです。

こういったヘッドカバーのような普段は見えない所に付くものでも、綺麗に復活したり格好良く仕上がると車体自体に対する愛着がまた強くなるんですよね。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きます。ブラスト屋さんに出す前に色を抽出しておきますね。この度もご贔屓頂き有難う御座います!