GMCホイールキャップ複製&塗装 完成

 先日本塗りを終えていたGMCのホイールセンターキャップ(カバー)です。左奥がオリジナルで、右の二個が今回複製・塗装した物です。

 キャップのフチには溝が彫ってあって、そこに丸ゴムが嵌るようになっています。キャップはホイールにピッタリと言う訳では無く、多少遊びがあってそれのビビり防止みたいな感じですかね。

ちなみに丸ゴムは元々付いている物は3.5ミリ径くらいで、今回用意出来たのは3mmなので、厚みが足りない分は両面テープを貼ってデヅラを合わせます。尚ゴムに直接両面テープは付かないのでプラスチックプライマーを塗っています(綿棒で)。

 そして完成です。大変長らくお待たせ致しました!

最初の状態・・・は元々何も無かったので、社外記で紹介していた記事を紹介させて頂きますね。念の為ですが塗装以外は私的趣味のような作業なので、それらを単体ではお受付しておりません。ご了承下さいませ。

http://pro-fit.ne.jp/wordpress2013/wordpress/2017/10/06/gmc%E3%83%9B%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%83%E3%83%97%E8%A4%87%E8%A3%BD-%E6%A6%82%E8%A6%81/

↑こちらは作業前の概要です。無くなってしまったホイールキャップがもう手に入らないと言う事でご相談を受けました。

http://pro-fit.ne.jp/wordpress2013/wordpress/2017/10/28/gmc%E3%83%9B%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%83%E3%83%97-%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%B3%E5%9E%8B%E4%BD%9C%E8%A3%BD/

↑シリコーン樹脂を使ってオリジナルから型を取ります。

http://pro-fit.ne.jp/wordpress2013/wordpress/2017/11/09/gmc%E3%83%9B%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%83%E3%83%97-%E3%83%9C%E3%83%AB%E3%83%88%E5%9B%BA%E5%AE%9A%E9%83%A8%E4%BD%9C%E8%A3%BD/

↑ボルト固定部が抜け落ちないようアルミを埋め込む事にしました。

http://pro-fit.ne.jp/wordpress2013/wordpress/2017/11/07/gmc%E3%83%9B%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%83%E3%83%97-%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%B3%E5%9E%8B-%E5%AE%8C%E6%88%90%EF%BD%9E%E8%A9%A6%E6%B3%A8%E5%9E%8B/

↑シリコーン型の完成と、まずはウレタン樹脂で試しの注型をしました。

http://pro-fit.ne.jp/wordpress2013/wordpress/2017/11/19/gmc%E3%83%9B%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%83%E3%83%97-%E6%B3%A8%E5%9E%8B%E5%AE%8C%E6%88%90/

↑と言う訳で、エポキシ樹脂を使って複製品を2個作成しました。

その後パテやサフェーサーで形を整え、グレーメタリックと赤はそれぞれ別工程で塗装しています。

 当初より懸念していた個所がこのボルト穴で、ここが割れてしまうとカバーが外れてしまう為、アルミ製のリングを加工してエポキシ樹脂に埋め込む事にしました。

 最初に紹介していたフチの丸ゴムです。最初は入り難いかも知れませんので、その場合はゴムの表面に何か油を塗って頂ければスポッと入ると思います

 ボルトと対極する位置にある突起です。最初にこれをホイール側の穴に挿し込み、下の穴をボルトで止めるという固定方式になっています。オリジナルと同じ4ミリ径のステンレス棒を埋め込みました。

 裏側はクリアーは塗らずベースコートのみの仕上げにしています。

 右がオリジナルのアルミ製で、左が今回作成したエポキシ樹脂+ガラスパウダー20%混合成形品です。

真ん中がオリジナルで、左右が今回複製・塗装した物です。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

GMCホイールキャップ 本塗り

 先日ベース色のガンメタで下塗りを終えていたGMCのホイールキャップ(エポキシ製複製品)です。ようやくこの日がやって参りました(予想していたより3倍くらい長い時間が掛かってしまいました・・・)。

熱を掛けて完全硬化させたクリアーには上から色を塗っても密着しませんので(一応マニュアル上24時間以内なら大丈夫と言う例外はあります)、再び全体を足付け処理します。ちなみに自転車フレームの塗装などはこれをやっていないケースが多く、最初は塗料(もしくは密着剤)の効果のより意外と密着しているのですが、足付け処理によるアンカー効果が得られていないので数年経ってからクリアーだけが剥がれて来てしまうと言う訳です。

表面は#1500の水研ぎで肌を均し、その後スコッチ&ウォッシュコンパウンドで全体を足付け、凹み文字の内側はナイロンブラシを使って処理しています。

十分に脱脂清掃をしたら、

 文字の周りをマスキングします。

 ただしピッタリ見切るとその跡が出てしまう恐れがある為(ベースコートがクリアー層を侵して段差が付いてしまいます)、多少でも見切りラインが柔らかくなるようテープの端を折ってヒラヒラするようにしています。ちょっと判り難いと思いますが、12ミリ幅のマスキングテープの片端を3ミリ程折り込んで9ミリ幅にしているような感じですかね。車の塗装屋さんなら日常的に行う方法です(それくらいバツ切りマスキングと言うのは普段は行いません)。

 色に関してはフェラーリのロッソコルサ(カラーコード:300)をそのまま使う予定でしたが、既存の赤に比べると赤が濃過ぎる(青みが強い)為、朱色っぽい赤とオレンジを入れて調整しておきました。

 凹み文字の側面もしっかり塗りたいので四方八方からスプレーし、

 その後余分をシンナーで拭き取り、ペーパーを掛けて除去します。

ちなみに少し前に社外記で紹介した北海道大学様からのご依頼は基本的にはこれと同じ方法で、ただし掛かる手間と時間は10倍くらい大変な感じです。現在二個目のご依頼品が到着しておりまして、今から考えると夢に出て来そうなので一旦記憶から無くす事にしました。

 再びよく脱脂処理を行い、タッククロス掛け&エアーブローをしたら、

 クリアーを塗って本塗り完了です。大変お待たせしました!

 ぱっと見はアルミ製のオリジナル品との区別は付かないと思います。と言うか塗装自体はオリジナルよりも仕上りが良く出来ていると思いますが・・・(あちらはゴミが多過ぎです)。

 凹み文字部の塗り分けも良い具体に出来ていると思います。

 文字の内側は当て板を使ってしっかり研ぎ付けたので、オリジナルにあった歪やバリなども払拭出来て綺麗なラインが形成出来ていると思います。

ちなみにボツ品は色は塗らずクリアーだけ塗って当工場のモニュメントと言うか記念品にしようかと思っています。これを見て苦しかった日々を思い出せるようにという感じでしょうか。

この後熱を掛けて塗膜を完全硬化させ、フチの溝に予め用意しておいた丸ゴムを固定したら完成となります。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ジムニ―リヤホイールセンターキャップ塗装承ってます

 先日到着しておりましたジムニーのリヤホイール用センターキャップ×2セットです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

ご依頼内容はSUZUKI純正色の「ブルーイッシュブラックパール3」(カラーコード:ZJ3)の艶あり仕上げで承っております。

状態としては未塗装の樹脂素地で、多少ザラザラとした梨地やパーティングライン等はありますが、今回はこのまま「足付け処理→プラスチックプライマー塗布→本塗り」の作業工程で行う予定です。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

GMCホイールキャップ 下塗り

 少し前にサフェ入れまで完了していたGMCのホイールセンターキャップ(カバー)です。

その後熱を掛けて塗膜を効果させ、全体に黒をドライコートで塗ってガイドコートとしました。

 まずは水研ぎで平面のライン出しを行い、

 GMCの凹み文字部を研磨します。レーザー加工の際に要らなくなったアクリル片を削って幅を合わせ、#600→#800でラインを整えます。

 フチの黒くなっている箇所はまだ研げていないところで、この後さらに壁部分を研ぎ付けます。

 最後に#800でペーパー目を均し、全体の足付け処理を行います。

 良く脱脂清掃し、

 裏側にベースコートを塗布します。

裏は塗らないつもりでしたが、サフェーサーが飛んだのが気に入らなかったので色だけ塗っておく事にしました。

 後からパテを盛ったような跡がありますが、これも元々オリジナルにあった物をそのまま転写しているだけです。

 フチの内側からマスキングを行い、いつものボール紙筒を固定します。

 台にセットし、

 先日用意しておいたベースカラーを塗布します。

 続けてクリアーを塗って下塗り完了です。

この後熱を掛けて塗膜を硬化させ、再び全体を足付け処理したらGMCの文字周りに赤(ベースコート)を塗布し、食み出た個所はシンナーで拭き取り&研磨して除去、最後にもう一度全体にクリアーを塗って本塗りが完了すると言う算段です。

予定より大分長くなってしまいましたが(と言うよりこのサイズの複製を軽く考え過ぎていました・・・)、いよいよ完成間近です。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

GMCホイールキャップ 下準備

 GMCのセンターキャップ上部に打ち込まれている4ミリ径のシャフトです。工場にあったステンレス製のS字フックが同じ径だったのでこちらを遣わせて貰う事にしました。

 元々打ち込まれているシャフトはそんなに長く無いようですが、強度の事も考えてギリギリの長さにする事にしました。14ミリ弱ですね。

 最初はバンドソーでのカットを試みたのですが、やはりと言うか粘りが強くてキリが無いのでワイヤーカッターで粗切りし、グラインダーで面を整えました。

シャフト接合部は#120のペーパーを掛けて足付け処理をし、よく脱脂しておきます。

 高強度なエポキシ接着剤(3Mオフホワイト)を塗り、シャフトを打ち込みます。

デヅラを合わせ、この後恒温器に入れて(他の物と一緒に)熱を掛けて硬化させます。

ちなみにデヅラって業界だと普通に使われている用語なのですが、恐らくは「面一」(ツライチ)から出来た造語なのでは?と思います。面が出ない=ツラが出ない=デヅラ、みたいな感じでしょうか。本来は顔を出したり出席した時に使う言葉のようです。他には調色の時などに、「もう少し赤を殺して」とか「ああ!黄色が死んだ」など、何故か物騒な言葉が飛び交います(苦笑)。

 と言う訳で、接着剤を硬化さえている間に色を確認します。何だかようやく塗装屋らしい画に(笑)。

 赤はフェラーリのロッソコルサ(カラーコード:300)を、

 ガンメタは色見本帳から近似色を探します。画像は信頼性の高いジャパンバリエーション色見本帳で、どれも同じ色(マツダ1H)です。

 透かしと正面の明るさが違いますが、雰囲気(メタリック粒子や色相、フリップフロップ性の癖具合など)が良かったので、こちらのスバル474を採用する事にしました。具体的に言うと、色見本に対してホイールの色は透かしが真っ黒で正面が少し明るいといった感じです。

 予め配合データから黒の分量を減らし、メタリックアディティブ(MIX008)を適当な量入れます。メタリックアディティブは「透かしを明るくする」「正面を暗くする」「メタリックのギラツキ感を高める」という効果があって、通常透かしを明るくするには白を使えば手っ取り早いのですが、それだと透かしが濁ってしまうので今回はそれを避ける為にこれを使っています。別名「フリップコントローラー」とも呼ばれる顔料で、それ自体に色は着いていませんがメタリック系の調色には欠かせない原色です。DUPONTだと4530Sですね。

色見本で見た時は正面が多少明る過ぎるくらいで、そこからさらに黒を減らしたのでさらに正面は明るくなる筈ですが、メタリックアディティブを結構な量入れたので正面からの色は黒くなる過ぎるくらいになったのでさらにメタリック原色(MIX589)を足しています。またそれらにより色味(色相・彩度)が減ったので、青味のある赤(MIX576ブリリアントレッド)も数滴追加しました。

既にサフェ研ぎも完了していますので、タイミングが来たらまずは下塗りとしてこちらのガンメタで一回目の塗装を行い、その後再び全体を足付け処理して凹み部分に赤を塗装、食み出た色を除去して再度全体にクリアーを塗れば完成です(ようやく完成のイメージが繋がりました・・・!)。

どうぞもう少々お待ちくださいませ!