アウディA5内装パーツ塗装 完成

 大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたアウディA5の内装パネル2点の塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

今回塗装したのは周りの艶消しグレーシルバーの部分となります。

塗装前に剥がしたビビリ音防止の為のフエルトテープは元のように貼り直しておき、エアコン吹き出し口の折れた爪一か所はエポキシ接着剤を点付けしておきました。

 色はソリッドカラーの黒で、クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」の仕様となります。

 元々塗られていたシルバーはチヂレは起こさなかったのですが、やはりちょっと弱い塗膜だったようで、強制乾燥硬化後には全体がかなり艶引けを起こしてしまったので全て磨き処理を行いました。もし次回同じ物を御依頼頂いた場合は「二度塗り」での対応となりますのでどうかご了承下さいませ(サフェより二度塗りの方が費用は抑えめとなります)。

 今回のこちらのパーツは見た目は1部品ですが、実際には4個の部品で構成されています。溶着で固定されていたのと、メッキ調の枠は外す時に折れるだろうと思いマスキングで対応しました。

奥の背パネルが「半艶黒」、その周りは「艶消しの黒」、そして今回塗装した部分が「艶ありの黒」となっていて、元の状態に比べると高級感のある雰囲気になったと思います。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

アウディA5内装パーツ 本塗り

 先日お預りしておりましたアウディA5の内装パネルです。

今回塗るのは周りのグレーシルバーの部分で、黒い部分とメッキ調の枠は簡単に取れそうも無いので(溶着された上にメッキ調の枠が細くて折れそうな為)マスキングで対応します。

ただこういった場合、隙間からミストが入り込んで別の場所から出て来る可能性がある為(普通では考えられそうもない事が起こります)、マスキングは単に紙で覆うだけでは無く、隙間の目止めを行います。

 さらに塗料が着いて欲しくない個所にマスキングテープをピッタリと貼り、フチに貼ってあったビビり音防止のフエルトテープも剥がします。フエルトテープは再利用出来そうな部分もありましたが破けた部分もありましたので、塗装後には予め用意しておいた代替品を貼っておきます。

 さらに裏側もマスキングします。艶消しまたは半艶の部品に塗料ミストが着いてしまうと除去が出来ない為(シンナーで拭けませんしコンパウンドだと艶が出てしまう為)、マスキングはかなり厳重に行います。昔、知り合いの板金塗装屋さんが預かって塗装した車をミストだらけ(ザラザラ)にししまい、危うく車両を買取りする事になる所だったようです(しかも1000万円くらいの車でした…)。

 最後に表側にも養生紙を貼り、またフチのテープ(6mm幅)はクリアー塗装直後に剥がせるようにしておきます。

 表面は#800相当の布状研磨副資材(アシレックスレモン)で足付け処理してあります。よく脱脂清掃したら本塗り開始です。

 まずはベースコートの黒を塗ります。

 塗装済みの内装パーツの場合はウェットに塗り過ぎるとチヂレが起こる可能性が多々あるので(社外記に登場するwatariさんと言う方がこういった新品部品塗装の仕事をしていて、その辺りは良くご存じの事かと思います)、コート毎に十分なフラッシュオフタイムを設け、しっかりと溶剤を抜きながら塗り重ねていきます。

 そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

 クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」となります(オプションで変更可能です)。

 フチに貼ったマスキングテープ(6ミリ幅)は二回目のクリアーを塗った直後に剥がしています。

 遠慮しながら塗ると肌が悪くなるので、本塗りに集中出来るよう他の準備を怠らないようにしています。

まだ完成した訳ではありませんが、現時点では塗装屋さんが見てもマスキングで塗ったとは判らない仕上りに出来ていると思います。

この後一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせていただきますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

アウディA5内装パネル塗装承ってます

 先日到着しておりましたアウディA5用の純正内装パネル2点です。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

 ご依頼はグレーシルバーに塗られた個所を艶ありブラックへの塗装で、クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」への変更で承っております。

メッキ調になった細いモールは別体部品のようですが、これを取り外そうとすると折れる可能性があるので、こちらはマスキングで対応します。

 エアコン吹き出し口は、以前行った同S1の部品と同じように爪で引っ掛かっているですので、

 それを起こして取り外しました。爪は一か所だけ折れましたが取り付ける時に接着剤を点付けしておきますので問題無いかと思います。

 それよりも厄介なのがビビり音防止のためにフチに貼られたフエルトテープで、マスキングでも対応は出来ますが、場所によっては表面に近い個所もあるので、こちらは一旦剥がしてから塗装しようと思います。大丈夫だと思ってそのまま塗って、着けてみたらフチのガビガビが見える!なんて事になると最悪ですからね。

 幸いにして同じようなフエルトテープがありました。

幅が違うのでカットが必用ですが、厚みと質感はほぼ同じなので問題無いかと思います。

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせていただきますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!