アルファロメオ147GTAテールランプ等 本塗り

 先日下準備を行っていた、アルファロメオ147GTAのテールランプ一式です。

今回はウィンカー部分を「薄い赤」にする為、その部分をマスキングします。

足付け処理されて脱脂清掃された被塗面にマスキングテープを長時間貼ると、くっ付き過ぎて糊が残ってしまう為、事前に貼っておくのはラインテープのみに留めています。また前日までにブース内の床・壁・塗装台・棚板をスチームで洗浄して埃を飛ばしておきます。

そして本塗り当日です。よく脱脂清掃後マスキングテープを貼り、最終脱脂を行います。

こちらは一緒にご依頼頂いているホーンボタンです。表面には事前にクリアーを塗って下地を作って平滑に研ぎだしてあります。

  こちらはサイドマーカーです。

まずはレンズ一式にプラスチックプライマーを塗り、テールランプに透過性の赤を3コート程塗布します。まだ少し薄い感じです。

その後ウィンカー部分のマスキングを剥がし、再びプラスチックプライマーを塗布します。

この後全体に透過性の赤を塗り、ウィンカー部分を同一化していきます。

先ほどの状態から透過性の赤を2コート重ねました。

 ウィンカー部分は薄い赤となり、それ以外が濃い赤になった状態です。まだスモークは塗っていません。

 そして全体に薄くスモークを重ねます。

濃度は「極薄め」となります。黒くするというよりは、赤を濃くするような感じです。

ウィンカーレンズは以前ご依頼を頂いた時よりも濃いスモークで承っていますので、その時の画像を参考に濃度を調整していきます。

ホーンボタンのスモーク濃度はお任せ頂いていますので、様子を見ながらスモークを重ねていきました。当初ほんのり薄い方が良いかと思っていましたが、メッキっぽい金色の輝きが強かったので、それが落ち着くくらいまでの濃さにしてみました。

そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

赤を濃くしつつ、スモークは極控えめになります。

元々くすんでいた赤に深みが増したような感じになっているかと思います。

 クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

  サイドマーカーはしっかり黒さが出ているのが判るかと思います。

「車は内外装を黒でまとめているので、ステアリングの中心にあるオリジナル色のエンブレムがちょっと気になっていました」との事でしたが、良い具合に黒さが出て元のデザインも残るように出来たと思います。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

アルファロメオ&BMWエンブレム クリアー下塗り

先日お預かりしておりましたBMWのステアリングホイールエンブレムです。#1300相当の布状研磨副資材(アシレックスオレンジ)で研磨して足付け処理を行いました。

 こちらは先日テールランプと一緒にお預かりしたアルファロメオのホーンボタンです。同じように足付け処理を行いました。

小物塗装全般的にそうですが、意外と得体の知れない物を塗っているので、念のためプラスチックプライマーを塗布しておきます。もし表面にオレフィン系(PPやPA)の被膜があった場合、そのままクリアーを塗っても密着しないからですね。PE=ポリエチレンだったらそれでも無駄ですが・・・(当店では塗装不可能と言われるPEでも塗装は出来ますが、透過性な仕上げには出来ません)。

 同じようにこちらにもプラスチックプライマーを塗布しておきます。

そしてクリアーを塗布します。わざわざクリアーを塗っているのは任意保険のような物です。プラスチックプライマーを塗ってマスキングテープを貼ると剥がれなくなってしまう(糊だけが被塗面に残ってしまう)為ですね。

またこちらのアルファロメオのホーンボタンは微妙に凸凹があり、それを平滑にする為の役割でもあります。研いで下地が露出したらもはや部品交換しか手がありませんので・・・(と言うリスクが結構あるのが小物塗装です)。

この後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、BMWのステアリングエンブレムはシルバーと黒の塗り分けを、こちらのアルファロメオのホーンボタンはテールランプと共にスモーク塗装を行います。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

アルファロメオ147GTAテールランプ等塗装承ってます

先日到着しておりましたアルファロメオ147GTAの純正テールランプ、サイドマーカー、ホーンボタン、全7点です。こちらは以前同車のウィンカーとリフレクターレンズのスモーク塗装をご依頼頂いた方で、この度も当店をご贔屓頂き誠に有難うございます!

オーナー様のご意向としては「純正のテールランプの色が気に入らず、キャンディレッド1色が希望」との事ですので、テールランプ全体を新たに透過性の赤で重ね塗りし、ただしウィンカー部分は赤のコート数を少なくしてアンバー(橙)に光るようにします。また最後にはレンズ全体への「極薄め」のスモークと、クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様で承っています。似たような案件としては、以前ご依頼頂いたフィアット(アバルト)595のテールランプのレビュー記事をご確認頂くと判り易いかと思います。

サイドマーカーはスモークベタ塗りで、以前ご依頼頂いた時より暗い(濃い)スモークで承っています。参考画像を紹介しますね。

この時よりも濃くしますので、かなり濃いスモークになるかと思います(ちなみにですが電球は高輝度のタイプに交換されるようです)。

ホーンボタンはアルミ表面にプリントが施されたような状態で、今回はこちらにもスモークを承っています。これにスモークを塗るとどうなるのかはやってみないと判りませんが、「車は内外装を黒でまとめているので、ステアリングの中心にあるオリジナル色のエンブレムがちょっと気になっていました」といった事を伺っていますので、ご希望に沿えるよう塗りながら調整してみようと思います。サイドマーカーを含めいずれもクリスタルクリアーへの変更で承っております。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!