日産スカイライン エンジン補機類塗装 完成

 大変お待たせしました!先日本塗りを終えていた日産スカイラインGT-R BNR32のエンジン補機類一式の塗装完成となります。

最初の状態も紹介します。

サージタンクはアルミ素地で、その他PP=ポリプロピレン製のタンク、スチール製のステー、アルミオイルキャップは旧塗膜を剥離してから塗装しました。

 色は艶消しの黒で、

画像右下のオイルキャップのみ黒では無く、日産純正色のBNR32のガンメタ「カラーコード:KH2」となります。

ウィンドウォッシャータンクは凹みや粒粒がありますが、これらは元々成型時からある物です。ゴミが着いた訳ではありませんのでご安心くださいませ。

元々白っぽい半透明な素材だった為に皺などは目立ちませんでしたが、今回色が着く事でそれらが目立つようになっています。

 クーラント液のリザーバータンクは残量が判るよう一部をクリアー抜きにしています。

 こちらにも同じく成型時の粒粒があります。

 そしてサージタンクです。

 こちらも同じく艶消し黒での塗装となります。

状態が良かったのでサンドブラスト処理は行わず、代わりにリン酸を使った化成処理とプライマーを塗装してから上塗りを行っています。

どちらもベースコート(色)が違うだけで、トップコートは同じ艶消しクリアー仕上げとなります。

車体に組み付ける為にお急ぎだった為、こちらは既に発送の手配もしております。

この度も当店をご利用頂きまして誠に有難うございました!

日産スカイライン エンジン補機類 本塗り

先日下準備を行っていた日産スカイラインGT-R BNR32のエンジン補機類一式です。

  プラスチック製のタンクは、蓋のキャップが着く(当たる)部分は塗らないようにする為、ボール紙の芯棒を穴から通し、そこで固定しています。

クーラント液のリザーバータンクは、残量が判るようメモリ部分はクリアー抜きとします。

 サージタンクは下側が塗れるよう台に固定はせず、ただズレて落ちたりはしないよう台に打ったネジに穴が引っかかるようにしています。

オイルキャップのみ別の色ですが、クリアーは同じく艶消しなので、ベースコート時のみ別に塗って後で合流するようにします。

タンクは形が歪で足付け処理がし難い箇所もありますので、念のためガスプライマーを使っておく事にします。ちなみにABSでは使う必要は無く(溶けてしまいます)、PP(ポリプロピレン)やPA(ポリアミド)などのオレフィン系樹脂に有効です(試していませんがPU(ポリウレタン)はもしかして相性が悪いかも知れません)。

その後プラスチックプライマーを塗り、ベースコートを塗布します。

リザーバータンクは目盛りの部分のマスキングを剥がし、再びプラスチックプライマーを塗っておきます。

サージタンクは先に裏側から塗り、その後台に乗せて全体を塗っています。

オイルキャップは日産純正色のBNR32のガンメタ「カラーコード:KH2」で、その他は黒となります。

 そして艶消しクリアーを塗布します。

 艶ありの場合と同様、ウェットに2コート行います。

コート間のフラッシュオフタイム(乾燥時間)は15分程で、しっかり艶が消えてから2コート目を塗るようにします(そうしないとムラが発生します)。

この後1時間くらいすると・・・、

 艶が消えています。

 黒く塗っていない部分もクリアーを塗ってあるので爪が引っかかるような激しい段差は出来ていません。

 この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成しましたら改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

日産スカイライン エンジン補機類 下準備②

  先日プラスチック製のタンクを下地処理していました日産GT-R BNR32のインテークマニホールドとその他金属パーツです。

アルカリ洗浄槽に浸け置きして油汚れを除去しておきました。

 オイルキャップはシンナーに着けて既存の塗膜を剥がしておきました。

これらをこの後リン酸処理し、水洗いをしておきます。

 その後しっかり乾燥させ、各部をマスキングします。

 ステーは#320相当のスコッチで足付け処理を行っておきました。

 オイルキャップは軽く研磨してリン酸処理を施しています。

 そしてプライマーを塗布します。

先にひっくり返した状態で裏側を塗り、その後台に置いて全体に塗布しています。

オイルキャップは日産純正色のBNR32のガンメタ「カラーコード:KH2」で、その他は黒、全て艶消し仕上げとなりますので、後日纏めて本塗りを行います。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

日産スカイライン エンジン補機類 下準備

 先日お預かりしておりました日産GT-R BNR32のリザーバータンクとウォッシャータンクです。モーターを外すと壊れてしまう可能性があるのでそちらはマスキングで対応しています。

 素材はPP=ポリプロピレンで、今回はこのまま上塗り(艶消し黒)を行うので、深い傷が入らないよう(そして毛羽立たないよう)ウォッシュコンパウンドとスコッチ、ナイロンブラシを使って足付け処理を行います。

 この後よく洗浄して乾燥させ、

リザーバータンクは中の残量が判るよう、一部を残すようにします(艶消しクリアーは塗ります)。

取り敢えず大体の感じでカットした物を貼ってみてサイズを確認し(この後10ミリ長くしています)、

 改めて枠だけの形にカットしました。

これの理由としては、

MIXとMAXの文字が丁度中心になるよう判り易くする為と、マスキングシートが浮いてしまわないようにする為です。

PP製のマスキングシートはフチがシャープに仕上がる反面、ちょっとした凸凹でも剥がれて浮いてしまうというデメリットがある為、段差の部分を避けるようにしなければなりません。なので山部分もカットします。

 その後中心部分を普通のマスキングテープ(和紙タイプ)で覆い、

カットした山の部分も貼っておきます。一般的なマスキングテープ(和紙タイプ)ならこういった凸凹でも馴染むので、それぞれを使い分けて行います。

この後の本塗りでは、まずプラスチックプライマーを塗布し、ベースコートの黒を塗装、その後このマスキングを剥がして再びプラスチックプライマーの塗布、その後艶消しクリアーを塗ります。

他にもインマニとステー、オイルキャップも下準備がありますのでそちらも順次作業しておきます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

日産スカイライン エンジン補機類塗装承ってます

先日到着しておりました日産GT-Rのエンジンパーツ補機類一式です。こちらのオーナー様は少し前にRB26エンジンのタイミングプラグカバーの凸文字をRB28仕様に、またそれの塗装でご依頼を頂いた方です。この度も当店をご利用頂き誠に有難うございます!

その時の画像を紹介させて頂きますね。

一緒にお預かりしたプラグカバーの塗装に合わせて調色を行い、艶消し仕上げで塗装しました。RB26の「6」を削り落とし、「8」にカットしたアルミ板に変更しています。以下のページでその他の画像もご覧いただけます。

RB26→RB28加工タイミングベルトカバー塗装 完成

  今回はその紫では無く、全て「艶消し黒」で承っております。

サージタンクは表面が梨地でザラザラとしていますがそちらはそのままに、「洗浄→リン酸処理→プライマー塗装→ベースコート黒→艶消しクリアー」といった作業内容となります。

ウィンドウォッシャータンクは艶消し黒で、モーター部はマスキングで、またこちらは実質使わないとの事なので残存量のメモリは気にせず全面艶消し黒でべた塗りとなります。作業内容は「足付け処理→プラスチックプライマー塗布→ベースコート黒→艶消しクリアー」と想定しております。

冷却水のリザーバータンクは内容量が判るようメモリの部分は塗らないようにマスキングし、それ以外の部分はウォッシャータンクと同じように艶消し黒で塗装します。キャップやパイプが嵌る部分はマスキングをします。

アルミ製のオイルキャップは何かしらの塗装が施されているのでこれを剥がし、「リン酸処理→プライマー塗装→ベースコート(KH2)→艶消しクリアー」の作業を予定しております。これだけ色は日産純正色のBNR32のガンメタ「カラーコード:KH2」、艶は他と同じく艶消し仕上げとなります。

サージタンクのブラケットは本当は2個塗られたかったようなのですが、既に廃盤のようで一個しか入手する事が出来ず、今回はこちらのみご依頼頂きました。新品なのでサンドブラスト処理までは行わず、赤スコッチ(#320相当)で足付けをしてプライマー塗装、同じように艶消し黒で塗装します。現状メッキが掛かっているので防錆効果はありますが、被膜が薄いので恐らく経年で錆びが発生してしまっているのではと・・・。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!