ハイエースコーナーセンサー(ソナー)塗装 完成

hiace34 大変お待たせしました!ハイエースのコーナーセンサー(ソナー)の塗装、本日完成となります。hiace23一般的なソーナーは分解して外側と内側をそれぞれ別に塗れるのですが、これに関しては接合部が全てシーリングされているので分解が出来ないので、リング状のゴムはマスキングして塗っています。

hiace35 また黒いゴムがシリコン素材なのでマスキングがちゃんとくっ付いてくれず、結果外側と内側の白は別々に塗っています。

hiace36と言う訳で、リヤ側に引き続きこれで前後ともボディ同色の白になりまして、これでようやくすっきりされたのではないでしょうか。

恐らくは「そこを塗ったところでどうなんだ」と思う方も居ると思いますが、拘る部分は人それぞれですからわざわざ他人に理解して貰う必要は無いですよね。ヘッドカバーだって普段は誰からも見えない所にありますし、洋服だって既に何着も持っているのに新しい物を買うと嬉しくなるのと一緒ですよ。ただちょっとマニアックなのは否めないかも知れませんが・・・(笑)。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げますね。この度もご贔屓頂き有難う御座いました!

ハイエースコーナーセンサー(ソナー) 本塗り

hiace24 リヤ側に引き続きご依頼頂いていたハイエースのフロントコーナーセンサー(ソナー)です。車庫入れなどをする時にピピピピッと鳴るアレですね。

素地調整としてはペーパー(アシレックスレモン)で足付けし、取れないシリコンゴムの周りの隙間はナイロンブラシとウォッシュコンパウンド(研磨粒子を含んだリキッドタイプの洗浄剤)で清掃&足付け処理を行います。

hiace26 前回同様にシリコンゴムは取れませんから、普通はやりませんが今回もそれをマスキングして塗装します。

hiace25もしかして前回作ったデータがそのまま使えるんじゃ・・・なんて淡い期待が無かった訳ではないのですが、結果としては木っ端微塵と言うか全然違うサイズでした(笑)。

hiace27 という事で今回も微妙にサイズを変えたマスキングシートを何種類か用意し、その中から一番ピッタリ合った物を使います。

hiace28 中央部分は金属素材に黒が塗ってあるので特にプライマーは必要なく直接ベースコート(白)を塗っています。

シリコンゴムにテープはくっ付かないのでマスキングシートはフチが浮いた感じですから実際はもっと輪郭が汚い仕上がりでしたが、「シリコン樹脂には塗料もくっ付かない」と言う特性を利用してピンセット&テープで食み出た部分を取り除いています。

hiace29 そしてさらにサイズを合わせたマスキングシートを今度はゴムリングより内側を覆うように貼ります。

外側はプラスチック(恐らくはABS)なのでプラスチックプライマーを塗布してからベースコートを塗ります。ちなみに素地は若干ザラザラとした梨地になっていましたがそれは研ぎ落としておきました(=切削性がすこぶる良いという事でABS樹脂と判断した訳です)。

hiace30 同じ様に輪郭を修正したら、今度はシリコンゴムの形に合わせたマスキングシートをカットして貼りつけ、いよいよクリアーの塗装です。

sataこのカットは要らないだろうと思ったのですが(笑)、これでクリアーを塗るのは珍しいので一応紹介しておきます。SATAの口径0.3mmです。エアーが強いとマスキングシートが飛んでいってしまうので今回は最初からこれを使おうと思っていました。

hiace31 クリアーはいつも通り2コートで、ただマスキングシートはクリアーの中に埋まってしまいますから2コート目を塗ったら即回収します。うっかり滑らすと大変な事になりますが、こういう場合は上下逆さまにして剥がせば比較的大丈夫です。

hiace32 そして本塗り完了です。いやー、疲れました(笑)。

hiace33クリアーは若干シリコンゴムの上に食み出ていますが、ベースコートの時と同じ様に後でピンセットで剥がせば綺麗になると思います。

一気に紹介となってしまいましたが、前回同様上手く行くかどうかは判らなかった所があって、もし失敗したら秘密裏にやり直す時間が欲しかったので(勿論そういう事はよくあります)、何卒御理解下さいませ。

それでは完成次第改めて紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!(今になって胃液が・・・笑)。

ハイエースコーナーセンサー(フロント)塗装承ってます

hiace23先日完成~お納めしたハイエースのリヤのコーナーセンサー(ソナー)に引き続き、今回はフロント側の塗装をご依頼いただきました。この度もご贔屓頂き有難う御座います!

ちなみにてっきり前回と形が同じ物かと思いきや、今回のフロント側は回りが逆テーパーになっていて、クリアーを塗り過ぎると中央の外れないゴムリングに集まってしまうような気が・・・。明らかに前回よりも難易度が上がっています。

が、今回は最初からベースコートは二回に別けて行う事を想定していて、その分の費用増も御理解頂けていますので前回よりは断然気が楽です。ちなみに懲りずに今回も分解を試みましたが爪の一つも持ち上げる事が出来ませんでした・・・。前回もそうですが、内部にシーラーを充填た後に蓋を閉めて溢れた分を拭き取る、みたいな造りになっています。まあ判っていたので問題無いですけどね。

一応前回のソナーの作業前と完成時の画像を紹介しますね。

hiace7こちらが前回行ったリヤ側のソナーで、この方がまだやり易いのが判ると思います。 ただこれでも凄い大変だったのですが・・・。

hiace21 この形ならクリアーを塗っても外側に傾斜が付いているのでそちらに流れてくれるのですが、今回は中央に向かって落ちるのでクリアーの塗り方も変えないといけないかもですね。ただ確かコペンの時は口径が0.3mm、前回は0.6mmだったのでこれを0.3mmに戻せばいけるのでは、と思っています(と既にイメージトレーニングはしています)。

それでは作業こちらも作業進行しましたらまた紹介させて頂きます。この度も当店をご利用頂き有難う御座います!

ハイエース コーナーセンサー(ソナー)塗装 完成

hiace20 お待たせしました!ハイエース用のトヨタ純正コーナーセンターソナーの塗装、本日完成となります。hiace21バンパーに付くセンサーは、大抵の場合真ん中のソナー部分と周りのキャップが別体になるのが一般的なのですが、今回のパーツは以前施工したコペンのセンサーと同様、防水の為なのか隅々までシーラーが行き渡っていて爪すら起こさせてくれませんでした・・・。

最初の状態も紹介しますね。

hiace8コペンの時はこのリング状のゴムが若干浮き上がってくれるという事で比較的マスキングはし易かったのですが(いや、決して易しい訳では無かったのですが・・・)、今回はこのゴムが被塗面とツライチ(と言うかそれよりも下)で、しかもゴムに変な癖が付いていてさらに難易度が高かったように感じます。まあ終わってみれば全部忘れてしまっているのですが(笑)。

hiace22今回無事に出来たのは外側と内側のベースコートを別々に塗った事で、またサイズにピッタリのマスキングシートが作れる環境にあったお陰だと思います。

ちなみに「ゴムも一緒に塗ってしまう」と言う力技も考えられなくは無いのですが、今回の物はシリコン系なのか塗料は全くくっ付かないのでその選択肢はありません。どうかご注意下さいませ(って、普通に考えてここに手は出しませんよね)。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

ハイエース コーナーセンサー 本塗り

 hiace7少し早いのですが、分解が出来ないハイエースのコーナーセンサーは塗装がちょっと難しいと思ったので先に作業をさせて頂く事にしました。そもそも以前行ったコペンのコーナーセンサーも綺麗に出来たのは奇跡的だと思っていましたが、今回のはその時の内容に比べてさらに難航が予想されまして、毎夜うなされるくらいなら先にやってしまうしかない・・・と言う感じです。

hiace9まずは全体の足付け処理を行いますが、外れないリング状のゴム付近にはワックス(恐らくコンパウンド入り)のカスが隙間に残っていたので、ここはいつものウォッシュコンパウンドとナイロンブラシで掃除~足付け処理を行います。

hiace10 丸いリング状のゴムは外す事が出来ないので、ここは前回と同様にマスキングでの対応となりますが、今回はゴムが塗装面とほぼツライチで、且つ変な癖が付いている場所もあって、ゴムの部分だけをマスキングで塗ろうと頭の中でシュミレーションしてもどうしても上手く行かず、結局外側と内側を分けて塗るようにして対応する事にしました。手間は掛かりますがこうでもしないとまともには仕上がらないと思ったんですよね。まあ「まとも」の判断基準も人それぞれなのですが。

という事で外せないゴムの内周と外周の径を測ってデータを作成し、カッティングプロッタで「内側用」と「外側用」それぞれのマスキングシートを作製します。

ちなみに丸い形のデータを複数作っているのは現物にピッタリフィットした物を見つける為で、こういった場合は単にノギスで測っただけでは結構誤差が出来てしまうんですよね。なので最初に測った数値から0.1mm刻みで5~6種類作製し、一番ピッタリ合う物を選んで使えるようにします。

hiace11 という事でまずは外側から塗装です。周りの部分はプラスチック素地剥き出しの状態なのでここはプラスチック用のプライマーを塗装し、続けてベースコートの白を塗ります。

ちなみにマスキングシートはフチが浮いてしまっているのが判りますよね。ゴムにピッタリくっ付かないので少し宙に浮いたような感じになってしまうのです。

hiace12白が完全隠蔽したらマスキングシートを剥がします。見ての通りフチは激しく汚い仕上がりになっていますが、こういった少々無理なマスキング方法で、しかも隠ぺい力の無い白だとどうしても膜厚が付いてしまいますからある程度仕上がりが悪いのは覚悟していました。

ただ勿論このまま先に進む訳では無く、この後ピンセットの先端を使ってバリを削り落とし、余分な部分をタッククロスで除去したりペーパーで均したりして、再度マスキングシートを貼ったら部分的に白を塗って修正していきます。

hiace13 外側が仕上がったら次に内側です。若干テーパー状(円錐)になっているのでマスキングシートはそのままでは貼れず、一部をカットして傾斜を付けています。

hiace14 内側も外側と同じ様にマスキング際は汚くなるので、余分な部分を除去してはピンポイントで塗装と言うのを繰り返していきます。とにかく黒地に白だとちょっとした事でも目立つんですよね。

hiace15 そしてベースコートが終わったらいよいよクリアーです。ここで辻褄合わせじゃ無いのですが、クリアーに関してはゴム部のみをマスキングして内側と外側は一緒に塗ってしまいます。本来であればクリアーも二回に分けたいところですが、さすがに色々やり過ぎるといよいよiPhone6sが買えてしまうような金額になってしまうので(笑)、ここは一度でやりきります。

hiace16 こんな感じでゴム部のみをマスキングしました。コペンのソナーの時はこれで上手くいったのですが、あの時はゴムが若干浮いてくれたお陰なのでマスキングシートを気持ち大きくしての「庇効果」で上手くいきましたが、今回はゴムと塗面がほぼツライチなのでそうもいかないのです。

ちなみにゴム部は前回同様シリコン系のようで、やはりと言うかマスキングの糊はしっかりとはくっ付いてくれません。ただこの後はこれの特性のお陰で助けられる事になるんですけどね。

hiace17艶のある仕上がりにするにはそれなりにクリアーを塗らなければならないのですが、そうなるとゴム部分に貼ってあるマスキングシートがクリアーに埋もれてしまう!(怖)と言うデメリットがあるので、貼ってあったマスキングシートはクリアーを塗った直後には剥がさなければなりません。ただマスキングをした部分にはピンセットを差し込む隙間も無いので、今回はスピナール(画像の超細い針金みたいな工具)を使って上手く剥がす事が出来ました。

本来このスピナールは塗膜に乗った微細なゴミや虫などを取る工具なのでこれでは十分な力が伝わらないのですが、マスキング自体がシリコン系ゴムにちゃんとくっ付いてくれないので簡単に剥がす事が出来たんですよね。

hiace18どうなる事かと思いましたが何とかなってくれました。

hiace19マスキングを剥がす時は狙いを外すと塗膜自体を引っかいてしまうので結構なリスクを負うのですが、上手くいくとこんな感じでマスキングの際も綺麗に仕上がってくれます。胃がひっくり返るくらい緊張しましたが、お陰様で何とか良い感じに仕上がったと思います。

それでは完成次第改めて紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!(いやー、ソナーの塗装は当分大丈夫です。笑)。