バイク外装パーツ2点塗装 完成

bike22 先日本塗を終えていたバイクの外装パーツ2点です。塗装前に外しておいたアルミネットを元の位置に取り付けます。

固定方法としては、最初はホットボンドで仮止めをするような感じで行い、その後2液のエポキシ接着剤を点付けしていきます。走行中にアルミネット取れたりしないようにしつつ、今後何かの理由で再塗装する際も取り外しがし易いようにしておきます。

bike23 接着剤が硬化したら完成です。

bike24 色はトヨタプレミアムシルバーM(カラーコード:1F2)で、こちらは予め色見本帳をお貸出ししてその中から選んで頂きました。恐らくはボディーカラーに一番近いシルバーだと思われます。

bike25 クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」の使用となっています。高美観・耐UV効果・耐擦り傷性・耐薬品性などに優れたクリアーです。

最初の状態も紹介しますね。

bike1bike2こちらのパーツはFRP(グラスファイバー)の黒ゲルコート仕上げで、この場合は型から外しただけの状態なのでどうしても表面は荒れています(黒ゲルコートは型に最初に塗るポリエステル樹脂です)。

bike上塗り自体は磨き処理は行っていませんが、「研磨→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった工程で下地を作ってあれば塗りっ放しでも綺麗な仕上がりになります。と言うか塗装は本当に下地次第といったところがあります。

bike27bike28 アルミネットは外さずに塗装する事も可能ですが、仕上がりの事を考えるとやはり分解して塗った方が間違いは無いと思います。と言うか何でもそうですよね。

bike29こちらのABS樹脂製のパーツもサフェーサーで下地を作ってから塗っているので、製造時の歪なども感じられず、純正品のように感じられると思います。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難うございました!

バイク用外装パーツ 本塗り

bike20先日サフェーサーを塗っておいたバイク用の外装パーツ2点です(実際は網を外したので4点となります)。

サフェーサーを#320~#400で空研ぎし、その後#600~#800で水研ぎをします。素材が薄いFRPの為か表面の凸凹が結構激しいので当て板を使ってしっかり研ぎ出しています。

ABS製のパーツも同様に行います。

bike21アルミ製のネットはペーパーでは細部まで足が付かないのでナイロンブラシとウォッシュコンパウンドを使って擦ります。

bike14細部まで脱脂清掃を行ったら台にセットし、さらに最後の脱脂処理を行います。素手で触れた個所にそのまま塗料を吹き付けるいう事はありません。

bike15車体(4輪車)の塗装の場合、塗装ブースに入れる際にエンジンを掛ける事が出来ないケースもあって、その場合は他の作業者の方に声を掛けて手伝って貰ったりするのですが、その際塗装屋さんなら気を遣ってくれるのですが、板金屋さんなどこれから塗る塗装面を素手で(そして力強く)押されてしまう場合があります。
こちらとしては手伝って貰っている立場なので「お願いだからそこ触らいないで!」とは言える訳もなく、動かし終わってから再度その周辺をしっかり脱脂するのですが、足付け処理をされた個所に強く油脂(この場合は皮脂)を押し付けられてしまうとシリコンオフだけでは油分を取り切れない場合があります。塗装屋さんなら判ると思いますが、ベースコートを塗った一発目に手の跡とか出ますよね・・・。ドライコートでその場は凌いだとしても後で大抵その跡が出るので、対応としてはシリコンオフだけではなくウォッシュコンパウンドとスコッチを使って研ぎ直す必要があったりします。それくらい塗装にとって油脂は厳禁です。

bike16網は装着すると周りは殆ど見えないので固定はこんな感じで大丈夫です。裏は見えないのですが一応塗っておきたかったんですよね。

bike17ベースコートのシルバーを塗ってクリアーを塗ったら本塗り完了です。色はトヨタプレミアムシルバーM(カラーコード:1F2)となります。

bike18ベースカラーとクリアーは特にご指定は無くても裏側に回り込むように塗っていますので「フチに色が着いていない」と言う事はありません。ご安心下さいませ。

bike19網は裏表共に同じように塗っておきました。装着はエポキシとホットボンドを併用して固定しておく予定です(取れないように、且何かの際には取り外せるようにといった感じです)。

それでは完成次第改めて紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

バイク外装パーツ2点 下準備

bike11 先日お預かりしておりましたフランス製のバイク用外装パーツ2点です。

こちらはABS樹脂製の物で、アルミ製のグリルネットが付いているので下地作業の前に外しておきます。

bike12 てっきりホットボンド系の熱可塑性の樹脂(熱で溶ける樹脂)かと思いきや全く溶ける気配が無く、カッターでも切れない程固いのでリューターで削り落としました。BMWミニのメッキエンブレムについているプレートに使っている接着剤と同じ系っぽいですね。

無理やり剥がそうとするとアルミネットが曲がってしまうので少々面倒ですがネチネチと削っていきます。

bike13と言う訳で無事に取り外す事が出来ました。シルバーへの塗装はどちらにも行います。

bike5 そしてこちらはもう一個の方の部品で、グラスファイバー製の黒ゲルコート仕上げの製品となります。

思ったよりも表面の凸凹が強いので#120のペーパーと固い当て板を使って平らになるよう研ぎ出します。

bike6 その後#180で均して研ぎ作業が完了です。サフェーサーを部分的に塗る場合は最低でも#240、通常は#320まで仕上げますが、今回のように丸塗りする場合は#180でOKです(ラッカーサフェでは駄目ですよ)。

bike7 こちらは先ほどアルミネットを外したパーツで、素材はABS樹脂です。こちらは一枚の板から真空成型か何かで作られているようで、やはり曲げた部分のウネリと周りのカット面が粗いのでそれぞれをペーパーで削って修正します。

bike8 よく脱脂清掃し、台にセットして再度脱脂清掃を行います。

奥のABS樹脂の方にはプラスチックプライマーを塗っておきます(FRP製品のゲルコートはポリエステル樹脂なのでプラスチックプライマーは不要です)。

bike9 サフェーサーをウェットで6コート塗ってサフェ塗り完了です。1コート塗る毎に表面が乾くまで待つ必要があるので一時間くらいは時間を掛けて塗っています。ヒーターを当てながらやれば短縮は可能で、ただ塗装屋さんなら誰でも経験はある筈ですが熱し過ぎはブリスターを発生しますので注意が必要です(私も何度も経験していますが、今は急ぐ必要が無いので何年も煮え湯は飲まないで済んでいます)。

bike10どちらのパーツもエッジの断面をソフトな感じにしたいのでサフェーサーは裏側まで回り込むように塗っています。

この後60℃40分程を熱を掛けて硬化させたらサフェーサーを研いで次はいよいよ本塗りです。その間少し寝かしますので本塗りは来週になるかと思います。

どうぞもう少々お待ちくださいませ!

バイク外装パーツ塗装承ってます

bike 先日到着しておりましたバイク用の外装パーツ2点です。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

bike4色については「シルバー」との事でしたので、一旦色見本帳をお貸出ししてその中からご希望の塗色を選んで頂きました。今回は トヨタプレミアムシルバーM(カラーコード:1F2)の艶あり仕上げで承っております。

bike1 パーツは2点で、「3」の形をしたような方はFRP製の黒ゲルコート仕上げになっています。

bike2 FRP製品はその製造工程上大抵は素地表面が芳しくありませんので、こちらはいつものように「研磨→2液ウレタンサフェーサー塗布→完全硬化→研磨」で下地を整えてからの塗装となります。

bike3こちらのパーツはABS樹脂製ですが、エッジが立っていたり多少なり歪があるので、やはり同じくサフェーサーで下地を整えてからの塗装となります。

尚付属のグリルネットも同色のシルバーで承っておりまして、この状態のままでも塗れない事は無いのですが、各作業上とても邪魔なので一旦取り外しこちらは最後に一緒に本塗りを行います。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!