フェラーリリモコンキーカバー リング取り付け

 先日スペチアーレラインの本塗り作業を終えていたフェラーリ458のリモコンキーカバーです。塗膜が完全硬化したので傷防止用にフレアー加工をして作成したステンレス製のリングを取り付けます。

塗装した面に接着剤が付かないようマスキングをし、それぞれの接着面をよく脱脂したら透明エポキシ接着剤を使って取り付けます。

 さらに裏側からも隙間に充填します。

ちなみにですが、リモコンキーは電池交換の際にカバーを開けなければいけない為、それぞれのリングは分割した状態にしなければならなくこういった形にしています。

鍵はブランクキーの為、嵌めてもまた外さないといけない為、完成時の撮影はこの状態で行おうと思います。

一応接着剤が完全に固まるまで一日置き、明日には撮影出来ると思います。どうぞも負う少々お待ちくださいませ!

フェラーリリモコンキーカバー 本塗り

 先日ステンレスパイプをフレアー加工してキーリング取り付け部に仮合わせをしていたフェラーリ458のリモコンキーカバーです。

傷防止金具を仮合わせした際に穴の周りに傷が付いた事と、被塗面を素手で触ってしまったので再び全体を足付け処理し直しました。

ステんレスパイプのフレアー加工については以下ページで紹介しておりますので宜しければご参照下さいませ。

http://pro-fit.ne.jp/wordpress2013/wordpress/2017/07/19/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%AA%E3%83%A2%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%AD%E3%83%BC%E7%94%A8%E5%82%B7%E9%98%B2%E6%AD%A2%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0%E4%BD%9C%E6%88%90/

 そして台にセットし、いよいよ本塗り開始です。

 色は以下の3色で構成されていて、まずは白から塗り始めます。他の部品も下色として白を軽く塗っておきます。

・赤・・・ROSSOCORSA(カラーコード:322)

・白・・・Bianco Avus(カラーコード:100)

・青・・・Blu Nart MET(カラーコード:523)

マスキングシートは前回作ったデータが残っているのでそれをそのまま使います。モニターに映っているイラストは実寸サイズで作成しているので、それをそのままカット出力してマスキングシートとして使えます。

 最初はラインが曲がらないようセンターの部分も一緒に貼付けて、

 位置が決まったらストラインプラインのみ残して他を剥がします。

 さらに中央をマスキングして、

 赤(ロッソコルサ)を塗ります。

ちなみにフェラーリの赤=ロッソコルサは2種類あって、色味はそれぞれ微妙に違います。今回使用した赤は前回の仕様に倣って「322」の方を使いましたが、前回色見本を作成していなかったので今回一緒に塗っています。

 赤がテープフリーな状態になったら今度はそこをマスキングし、中央に青メタリックを塗布します。

 マスキングを剥がしました。

通常はこのままクリアーの塗装となると思いますが、実際はここからが一番時間の掛かる作業となります。

 カーブした個所に貼られたマスキングシートはフチが浮く傾向にある為、よく見ると少し塗料が食み出ているのが判ると思います。

 なので今度は赤と青メタリック部分をマスキングし、再度白を塗ります。

 また跳ね馬エンブレムが着く窪み部分はその内部で色が飛ぶのでやはりそこも塗り直します。

これの予防としては、最初に作成したように熱で変形する樹脂を埋め込む事で対応出来るのですが、エンブレムを嵌めた時に微妙に見える部分(フチから内側に少し回り込んだ箇所)にもストライプ柄は塗られていなければならない為、敢えてこうしています。

もしくは熱で変形する樹脂で型を取り、それをストライプと同じラインで3分割にカット!と言う方法でも良かったのですが、多分ラインピッタリにカットする方が難しいと思ったのでそれも辞めました。

 と言う訳で、

 マスキングしてはスポットで白を塗っていくという事を延々繰り返します。

ちなみに白を最初に塗っているのは各色の隠ぺい力による物で、塗膜が厚くなると塗り分けラインの仕上りが汚くなる為「白→赤」の順番で塗装しています。この段階では色を厚塗りする必要は無いのでシャープで美しいラインに塗れます。

 そしてベースコートの塗装が完了です。塗装する範囲は小さいのですが、細かいところを気にすると一日仕事になってしまいます。

 最後にクリアーを塗って本塗り完了です。

 塗装に完璧といった仕上がりは無いのですが、各工程を丁寧に行いそれらを積み重ねる事でそれに近づける事は出来ます。

画像だと判りませんがこちらも一つゴミが付いていて、後で磨けば判らなくは出来ますが、この時点で100%からは落ちてしまいます。途中ブースから出た時に体のエアーブローをさらにやっておけば防げたのかも知れませんが、何分目で見える物では無いので完全に除去するのは難しいのです。

一つの物を塗るのに30工程あったとして、それら全てを100%にしていくのは流石に無理がありますので、塗装の仕事で「一切妥協せず」なんて事はまずありません。と言うか妥協しなかったらどの仕事も終わらなく、そう考えていると全てが妥協の産物と思えて来てしまい、いよいよドツボに嵌ってしまいます。車体の塗装だとさらにそれが大きく感じてしまい、色々な面でそれを続けるのは難しかったんですよね。

付着したゴミについては磨き処理で綺麗に取れますのでそちらはどうぞご安心下さいませ(良く見て頂いて大丈夫です)。

この後一日自然乾燥させたら熱を掛けて完全硬化させ、必要に応じて磨き処理をしたらフレアー加工したステインレスパイプを取り付けます。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

フェラーリキーカバー 下準備

先日旧塗膜を剥離してサフェーサーを塗っておいたフェラーリのリモコンキーカバーです。

ガイドコートとして軽く黒を塗り、サフェーサーを研ぎ付けます。

 最初は当て板と#600で面出しを行い、その後#800でペーパー目を均します。

 さらにペーパーが入らない個所にはいつものようにナイロンブラシとウォッシュコンパウンド(リキッドタイプの研磨粒子&洗浄剤)を使って足付け処理を行います。

 跳ね馬の窪みに入ったガイドコートも綺麗に取れる程しっかり足付け処理が出来ました。

今回は以前施工した時と同じくスペチアーレラインの塗装で承っていますので、前回作成したデータを抜き出してマスキングシートを作成します。

塗装の順番についてはすっかり忘れていたのですが、前回作業した時の内容がちゃんと残っていたのでそれを参考にして今回も作業します。

↓こちらです。

フェラーリ458リモコンキー 本塗り

しかし自分でやっておいてなんですが、随分と作業内容をオープンにしていてビックリしました。まあお陰で私も二回目以降の作業は楽をさせて頂けるのですが(笑)。

一緒にご依頼頂いている傷付き防止のステンレスリングの作成も完了しておりまして、そちらは社外記の方で紹介したいと思います。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

フェラーリリモコンキーカバー サフェ入れ

 こちらもお待たせしております。スペチアーレラインの塗装で承っておりますフェラーリ純正リモコンキーカバーも作業着手しておりますのでご安心下さいませ。

 まずは既存の塗膜を#180のダブルアクションサンダーである程度削り落とし、フチなどは#240手掛けで研磨します。

ちなみにこの型のリモコンキーはしっかりプライマーも入っていて、新品時の塗膜は十分に密着していますから全部剥がす必要はありません。ただ一応やる事はやった上で「やる必要は無かった」と言わないとどうもインチキ臭い気がしますのでこうしています。ちなみに古い方のキーカバーは塗膜が密着していませんので、綺麗な状態でも全部剥がす必要があります。

 ボタンが入るフチの部分とエンブレムの窪み部分にも足付け処理をしておきます。

こちらはペーパーが入らない為、いつものようにウォッシュコンパウンド(リキッドタイプの研磨材)とナイロンブラシを使って処理します。

 よく脱脂清掃し、さらにフチの部分にマスキングテープを丸めて詰めてサフェーサーが入らないようにしておきます。

本塗り時には多少隙間に色(とクリアー)が入るように塗る為、この時点では極力膜厚が付かないようにしておきます。

 同じく跳ね馬が入る部分にも詰め物をしておきます。

以前はここにエアコンのパイプを通した時に穴を埋めるシールパテを遣ったり、手で混ぜるエポキシパテを使ったりしてマスキングに使いましたが、今回は熱で変形する樹脂を使ってみました。詳しくは後日社外記で紹介したいと思います。

 プラスチックプライマーを塗布し、サフェーサーを6~7コート塗ってあります。

 同じくこちらもサフェを塗りますが、こちらはサフェーサーをフチから少し下まで回り込ませたかったので、サフェーサーを6コート塗り終わった時点で窪みに嵌めていたマスク型を外し、

もう一回全体的にサフェーサーを塗布しておきます。

ボタン側はフチまでピッタリゴムが嵌るのですが、跳ね馬の方は窪みの側面は見える為、そこまではサフェーサーを塗っておきたかったという感じです。

また続けてサフェーサーを塗るので予め足付け処理をしておく必要があった事と、詰めた樹脂は塗装に影響が無い為、これが今までで一番良い方法だったと思います。

次はサフェ研ぎを行い、本塗りの前にフレアー加工をした傷防止金具の作成を行いたいと思います。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

↓参考までにどうぞ

http://pro-fit.ne.jp/wordpress2013/wordpress/2016/04/05/%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0%E5%82%B7%E4%BB%98%E3%81%8D%E9%98%B2%E6%AD%A2%E7%94%A8%E3%83%91%E3%82%A4%E3%83%97%E5%8A%A0%E5%B7%A5/

フェラーリキーカバー塗装承ってます

先日お預かりしておりましたフェラーリリモコンキーのカバーと、ブランクキーです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

ご依頼内容は、以前施工した「スペチアーレライン」と同様の塗装と、また同じくキーリング取り付け部のフレアー加工も承っております。

それぞれ紹介しますね。

それぞれの色については

・赤・・・ROSSOCORSA(カラーコード:322)

・白・・・Bianco Avus(カラーコード:100)

・青・・・Blu Nart MET(カラーコード:523)

で構成しています。

またクリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」への変更で承っております。

以下ページで完成画像も紹介しておりますので宜しければご参照下さいませ。

フェラーリ458リモコンキー塗装 完成

 

現状は傷がある事と、いつもの事なのですが成型時の歪が気持ち悪いので、全体を「研磨→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった工程で平滑にしてからの塗装とします。

キーリングのフレアー加工についても紹介しますね。

キーリングを取り付ける個所はどうしても塗装が傷付いてしまう為、以前ここにステンレスパイプをフレアー加工して取り付けた事があります。本来の塗装業務とは少し違うので単体ではお受付出来ませんが、今回のように塗装の付帯作業でと言う事であれば対応は可能です(現在はこのタイプのフェラーリの鍵に限ります)。

作業内容は以下ページの社外記の方で紹介しておりますので宜しければご参照下さい。

http://pro-fit.ne.jp/wordpress2013/wordpress/2016/04/05/%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0%E5%82%B7%E4%BB%98%E3%81%8D%E9%98%B2%E6%AD%A2%E7%94%A8%E3%83%91%E3%82%A4%E3%83%97%E5%8A%A0%E5%B7%A5/

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。少し先になるかと思いますが、完成まで今しばらくお待ちくださいませ。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!