ホンダライフヘッドカバー塗装 完成

先日本塗りを終えていたホンダライフのヘッドカバーです。その後120℃30分程の熱を掛けて二度焼きを行っておきました。

凸文字部を#120から始めて最終#800で削ってアルミ地を光らせます。エアーツールは使わず、全て手研ぎとしています。

アルミ素地がそのまま露出していた方が金属の質感が良いのですが、そのままだと酸化して曇ってしまうので、腐食の進行を遅らせられるようクリアーを塗っておきます。

その後60℃40分程の熱を掛けてクリアーが硬化したらさらに数日寝かして完成です。お待たせしました!

結晶塗装の色は、以前施工したホンダバラードCR-Xのヘッドカバーを参考にしています。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

こちらのブログで紹介している画像を撮影しているカメラは3種類で、現場作業で使っている物がNIKONのD40、完成時に使っている物がNIKON D200、そして結晶目を近接撮影するこちらの画像はSONY Cyber-shotで、いずれも古い物で、数千円で買えるような安価な物です(壊れても代替品が安く買えるので気を遣わなくて良いのが気に入っています)。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

ホンダライフ360ヘッドカバー 本塗り

先日お預かりしておりましたホンダライフのヘッドカバーです。その後アルカリ洗浄槽で浸け置きをしておきました。

各部をマスキングし、サンドブラストを行います。腐食は見られなかったのですがツルツル過ぎると塗装の密着性が悪いので(リン酸処理だけでは十分な素地調整が出来ない恐れがある為)、足付け処理の為にブラスト作業も行っています。

その後リン酸処理を行って洗浄をし、改めてマスキングをし直します。

まずは全体にプライマーを塗布します。

ホースパイプ部は結晶塗装を塗らないようにしたく、ただアルミ素地のままだとそこから腐食する可能性があるのでここもプライマーを塗装し、見た目をよくする為にベースコートの黒を塗っておきます。

そこが乾いたらマスキングを行います。

結晶塗装用の塗料(リンター)は使い易いよう予め小ボトルに小分けしていますが、黄色は余り使う出番が無い為、購入した4キロ缶そのままにしています。長く使わないと主な成分(樹脂と顔料)が底に沈殿して固まってしまっているので、攪拌棒を使ってしっかり混ぜ合わせておきます。鮮やかな黄色なのに黒い何かの成分が浮いているという事は、恐らくこの辺がチヂミに必要な成分なんでしょうね。

色はこの時のCR-Xのヘッドカバーを参考に、結晶塗装用原色のイエロー・オレンジ・黒・白を混ぜて作ります。

出来上がった色を全体が均一になるよう5コート程塗布します。

以前は結晶塗装関係の御依頼品を3~5個程纏めて塗るようにしていましたが、塗装中に余りの緊張状態で心拍数が上がって倒れてしまいそうになる事が多いので、最近は採算が合わなくても一個ずつ塗るようにしました。いずれ結晶塗装は受付を辞めるか、もう少し費用を上げさせて頂かないと今後続けるのは厳しそうですね。

その後120℃~170℃程の熱を掛けて塗膜を硬化(熱重合)させます。

そして本塗り完了です。お待たせしました!

この後はもう一度恒温機で120℃30分程の熱を掛けて2度焼きを行います。

その後「HONDA」とその周りの枠を削ってアルミ地を光らせ、腐食の進行を遅らせるようクリアーを塗っておくようにします。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ホンダライフ360ヘッドカバー塗装承ってます

先日到着しておりましたホンダライフ360のエンジンヘッドカバーです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

ご依頼内容は茶色系の結晶塗装で、

またアルミ素地はポリッシュされたようで光っていますので、足付け処理としてサンドブラスト(軽め)も承っています。

HONDAの文字とその周りの枠は塗装後に研磨してアルミ素地を光らせ、腐食の進行を遅らせられるようクリアーを筆塗りしておくようにします。

参考までに以前施工したヘッドカバーの画像を紹介します。

色はこの時のヘッドカバーを参考にします。

ホースパイプ取り付け部はこの時と同じように艶消し黒に、オイルキャップ辺り面は何も塗装せずアルミ素地を露出させた仕上がりにしようと思います。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!