先日到着しておりましたポルシェ991純正サイドマーカーです。 こちらも大分早いのですが、丁度タイミングが合いましたので今回一緒に塗れました。あと数日遅かったら一ヶ月先になっていたかも知れません。
レンズ表面を#1300で足付け処理し、プラスチックプライマーを塗布したら本塗り開始です。
今回のご依頼はスモークと言うよりかは「クリアーだけで高級感が出ないか」とのご要望でしたので、スモーク自体はかなり薄目に、コントラス感を出すだけに抑えています。実は濃さの程度は先ほど紹介したバンデンプラプリンセスのフロントインジケーターレンズと同じです。
ちなみにこちらはここではまだ紹介していないのですが、今回のサイドマーカーの前にご依頼を頂いたフロントポジションランプです。この時も大分薄いスモークで、単品で見た時は非常に丁度良い濃さとの事だったのですが、実車に車体に取り付けてみると当初よりも濃く感じたそうでして、今回はさらに薄くといったご希望となりました。
実車を見ていないので何とも言えないのですが、恐らく内部は反射板では無く黒が基調になっていて、さらに取り付けた状態ではレンズが下を向くとの事なので想定していたよりも黒く見えるのだと思います。
今回のサイドマーカーも前回のポジションライト同様の構造になっていますので、まずは「薄過ぎるくらいのスモークに」と言う事で今回の濃さとなっています。
ガラスとプラスチックを見比べた時にガラスの方が高級感があって見えるのは、恐らくが断面が表面く比べて濃く見えるからで、これはガラス内の不純物(恐らく鉄の酸化化合物)に起因する物ですから、これをスモーク塗装によって疑似的に再現し、さらに表面をヌメリ感のある高品位なタイプのアクリルポリウレタンクリアーでコーティングする事でガラスっぽく見せよう、と言うのが私的な見解です。
サイドマーカーの樹脂はPMMA(アクリル)で、これにクリアーを塗るだけでも質感は良くなるのですが、それが誰でも判るかと言うと判断は難しく、ただ今回のように若干でもスモークを入れれば効果は高くなると思います。
ポジションライトの方も画像は撮ってありますので後日紹介したいと思います。
それでは完成次第改めて紹介させて頂きます。どうぞもう少々お待ち下さいませ!