ロードスターリヤスポイラー塗装 完成

road178 大変お待たせしました!ロードスター用社外品FRP製リヤスポイラーの塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

road164最初の状態は白ゲルコート仕上げで、ガタガタした個所や巣穴などがありました。そのままでも塗れない事は無いですが、少々残念な仕上がりになってしまうので「研磨→2液ウレタンフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった工程で下地を作ってから塗っています。

road179 クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーへの変更で承りました。

road180 現在当店は「小物塗装専門」ですので余り大きい物は対応出来ませんが、今回のようなリヤスポイラー程度であれば対応可能です。

road181 プレスライン部分にあった無数の巣穴もサフェで綺麗に埋まっています。面も取ってあるのでパッと見はFRP製品とは判らない仕上がりになっていると思います。

road182 裏側の方は自然光で撮影してみました(表面は光が反射し過ぎて殆ど写りませんでして…)。

road183それでは後程完成のお知らせメール差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

ロードスターリヤスポイラー 本塗り

road170 先日サフェーサーを塗っておいたロードスター用のFRP製リヤスポイラーです。サフェーサーが十分に硬化したので全体にガイドコートを行って研ぎ作業を行います。

road171 最初は#320のダブルアクションサンダーで粗研ぎをし、その後クッションパッドを付けた#400で均します。どちらも空研ぎです。

road172 その後#600→#800で水研ぎを行い、最後に布状の研磨副資材(アシレックスレモン)で目を均します。

全ての研ぎ作業を空研ぎのみ、または水研ぎのみといったやり方でも出来ますが、私的にはそれぞれの利点が活かせるこの組み合わせが気に入っています。

road174 そして台をセットして本塗り準備完了です。

road175 ベースコートにボディーカラーのARCTIC WHITE(カラーコードA4D)を塗り、クリアーを塗って本塗り完了です。

road176 クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーを使っています。

road177こちらもこの後の強制乾燥は赤外線ヒーターでは無く屋根裏に置いて完全硬化させる予定です。

それでは完成次第改めて紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ロードスターリヤスポイラー サフェ入れ

road167 先日お預かりしておりましたロードスター用の社外品FRP製リヤスポイラーです。

車体への取り付けは接着剤(と恐らく両面テープとのハイブリッド)と思われますので、接着面には塗装が飛ばないようにマスキングしておきます。ちなみにしっかり足付け処理をしてしっかり塗るならば接着面でも塗って大丈夫です。中途半端にミストが飛んだ状態にするとザラザラになってくっ付きにくくなるので今回はマスキングしています。

road168 表面のゲルコートは恐らくオーナー様が多少なりペーパーを掛けたと思われ、ただフチなど低い個所は元の艶がそのまま残っています。

こういった粗は今は目立たないのですが、これをそのままにして上塗りをしてしまうとさらに目立ってしまい後の祭りに・・・となるので先に処理しておきます。

road173全体を#180のダブルアクションサンダーで研ぎ出し、さらに#240にクッションパッドを取り付けて全体を均します。ダブルアクションサンダーのペーパー面は結構固く、そのお陰で平滑なラインに研げるのですが、その勢いで角やアールを研ぐとラインが崩れてしまう(無くなってしまう)ので、そういった個所はペーパーの間にクッションパッドを入れて柔らかく当たるようにしてあげます。

最後は#240の手研ぎで角や谷のラインを均します。

road169 良く脱脂清掃を行い、2液のウレタンサフェーサーを塗布します。ウェットコートで6回塗りました。

ウレタンサフェーサーはその製品にもよりますが、いつも使っているSTANDOXのシステムフィラーはとてもバランスが良く、フラッシュオフタイム(コート間の乾燥時間)さえしっかりとってあげればかなりの厚塗りでも問題が起きません。

ただし塗装後にいきなり熱を入れると表面のみ硬化して内部に残った溶剤が出られなく、液体から気体になった際の体積膨張によって大き目のブリスター(膨れ)を発生したりもします。厚塗り出来ないタイプ(昔のだとDUPONTのLEプライマーなど)だとこれを注意していても巨大ブリスターが発生して結構苦労しました。

factory71 ちなみにサフェーサーの強制乾燥には通常60℃~80℃×40分程度の熱を掛けますが、FRP製品の場合は積層されたガラスクロスの間にしっかり樹脂が浸透しておらず、そこに「空間」が残っているとやはり熱でそこの体積が膨張した時にブリスターが発生します。超高級品(NISMO純正など)であれば繊維にしっかりポリエステル樹脂を浸透させているのでその危険性も少ないのですが、今回のは(と言うか殆どの社外品は)ちょっと怪しかったので、こういった場合は50℃程度の熱に抑え、その代わり長い時間掛けるようにしています。

と言う事で丁度良いのが当工場の幻の三階二階の屋根裏です。ある程度足場も出来ているので普段は物置として使っているのですが、夏場は地獄のような場所なので中々近づけません。ただこれはこれで使い道があるだろうという事で、以前温度計を屋根裏部屋の天井に貼っておいたんですよね。

factory72工場の一番最上段となる屋根の裏側です。温度計はギリギリ50℃を指していて、まさに今回のリヤスポを一日ここに置いておけばおよそ50℃×8時間(!)の熱が掛かりますから、FRP製品に塗ったサフェーサーを強制乾燥させるのに丁度良いのです。しかもこれなら環境負荷も掛かりませんしね。

この後サフェーサーが完全硬化したら全体を研磨して素地を整え、いよいよ本塗り予定となります。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ロードスターリヤスポイラー塗装承ってます

road164 先日到着しておりましたND5RCロードスターの社外品FRP製リヤスポイラーです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

ご依頼内容はマツダ純正色のARCTIC WHITE(カラーコードA4D)で、クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーへの変更で承っております。

road165 現状は白ゲルコート仕上げで、いつもの事ですが成型時に生じた継ぎ目や巣穴、また深いペーパー目などがありますので、一旦「研磨→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった工程で下地を作ってからの塗装となります。

また今回の製品は両面テープ(と接着剤)での接着タイプになるようですので、裏面には塗料ミストが飛ばない様にマスキングして作業するように致します(しっかり塗るのであれば問題無いのですが、足付け処理をしっかりしていない&ザラザラになってしまうとくっ付かずに飛んでいってしまいますので…)。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!