馬の置物 ほぼ完成

horse18大変お待たせしました!鉄製の馬の置物もほぼ完成となります。

最初の状態も紹介します。

素材は鉄で、既存の塗膜は剥がれて全体に錆が発生してしまっていた物を、

サンドブラストの専門店に御願いして素地調整をして頂き、「研磨→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった工程で上塗りを行いました。

horse20パックリ割れていた箇所もエポキシの充填とポリパテの処理で埋まっております。

horse19古い物なのでこんなに艶々にして良かったのかと思いましたが、それに関してはオーナー様に二度確認しておりますので問題ありません。そもそも今回の依頼品は骨董品的な価値と言う訳では無く思い出の品的な物ですから、とにかく綺麗にする事が重要だったのだと思います。最初のあの状態ではオーナー様的に忍びなかったのでは・・・と思う次第です。

horse21たてがみなどの他にお腹にも模様が入っていたりします。裏側もこれでもかと言うくらいに艶が出ていると思います。

horse17そしてて撮影後にワイヤで固定していた足のクビレ部分と足の裏をタッチアップしておきました。最後にはクリアーも塗っておきましたので完全硬化してお渡し(発送)出来るのは一応明後日の水曜日以降で御願いしたいと思います。改めて連絡致しますのでもう少々お待ち下さいませ!

馬の置物 本塗り

horse13大変お待たせしました!鉄製の馬の置物、無事本塗り完了しておりますので御安心下さい。サンドブラスト処理で一旦は九州(!)の方まで行っていたので少し時間は掛かりましたがようやく完成間近となります。

ちなみに馬の固定方法ですが、今回はいつもの一斗缶に穴を開けて直接馬の足のクビレ部分に番線で固定しています。ちょっと強引ですが落ちる事を考えればこの方法しか無かったという感じですかね。ただ固定には余裕を持たしているので番線の跡がバッチリ残るような事はありませんから最後にその箇所をタッチアップすれば殆ど判らなくなると思います。御安心下さい。

horse14「だったらもっと広い台に置けば良いのに」と思われるかも知れませんが、それだと馬の腹側が塗れないのでこういったケースでは台は極力小さくないと駄目なのです。 スプレー塗装は「回り込む」と言う事で塗る事は出来ませんので、塗る面は必ずスプレーガンの先端から直線で当たるところに無ければいけないのです。 イメージだと回り込んでくれるような気がするので私も最初の頃はそれで塗れるのかと思いましたが全くの勘違いでした・・・。

horse15ベースコートを塗った時点で塗り難かったお腹側をLEDライトで照らしてみるとやはり色がちゃんと入っていない箇所がありましたのできっちり隠蔽させた後、クリアーを塗って本塗り完了です。こういった変則的な被塗物の場合はちゃんと色が塗れていない箇所がどうしても出来てしまうのでクリアーを塗る前に強力なライトなどを当ててちゃんと隠蔽されているかどうか確認するのは結構大切です(当然何度も煮え湯を・・・)。ただかといって親の敵のようにベースコートをタップリ塗ると今度は塗膜不良を起こしてしまうので、「必要最小限の塗料で完全隠蔽」といった形が塗装屋の理想になるかと思います。クリアーは塗り過ぎれば垂れてくれるので良いのですが(良いのかどうか判りませんが)、ベースコートに硬化剤を入れない外資系の塗装システムだとこれのせいで致命的なトラブルが生じたりします。DUPONTのセンタリ6000(XBバインダー)を使った事のある塗装屋さんなら良く判りますよね(苦)。信用しては駄目です。

horse16クリアーが完全硬化した後に足の部分(裏も含む)のタッチアップをしますので完成はもう少し時間が掛かりそうです。足の裏を塗った時は横にしておかないといけなく、この重量で塗りたての塗膜を押し続けるとなるとちょっと怖いので・・・。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

それにしても雨止みませんね・・・(今日はバイクなので問題無いですが)

馬の置物 色作成

horse10 元々馬に塗ってあった色は、明るめの茶色と基調とし影になる部分に黒っぽい茶色を使った二色使いでしたが、今回は単色で構わないとの事ですので全体を覆っていた明るめの茶色を控えておきました。ちょっとわかり難いですが床に置いてある色見本帳の真ん中の上から二番目がそうです。

ただ実際に作ってみてこれ単色が馬全体となるとちょっと派手過ぎる気がしたのでもう少し黒っぽくする事にしました。

horse11 単に黒を入れるだけだと暗くなるだけなので、マルーンを入れて深みを出す事にします。マルーンは見た目は茶色のようですが実際には濃い紫色といった感じで、透明感があるので茶色系のキャンディーカラーに使われたりもします。

horse12これもちょっとわかり難いですが、攪拌棒の根元に近いほうに付いている色が元の色で、それにマルーンと黒を足したのが先端側になります。「黒く」と言うよりは「濃く」なっているのが判ると思います。

それではまた進行しましたら紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!

馬の置物 下準備

horse7 割れ目を埋めておいたエポキシが完全硬化したので足付け処理をした後に今度はポリエステルパテを付けます。やはりこれも周りに飛び出さないよう継ぎ目部分のみで納めます。たてがみが埋まってしまったらマズイですからね。

horse8 パテ処理はいつものようにしっかり平滑にするのでは無く、周りと合わせて多少段差が残っているくらいの荒々しい仕上がりが丁度良いかと思います。

horse9そしてサフェーサーを塗布します。サフェはその性質(充填力)からして全体に塗ってしまうとディティールを損なってしまう恐れがあるのでやはりこれも部分的な塗布に納めます。全体的に塗ってあるように見えるのはウレタンサフェーサーでは無く最初に塗ってあるエポキシプライマーです。どちらも「下地塗料」ではありますが使う用途も性質も全然違いますので状況(と掛けても良いコスト)に応じて使い分けます。

奥にあるのは本件とは関係なく業者さんからの御依頼でこちらもちょっと特殊な内容です。古いランチアのヘッドカバーですがストラトス?では無いですかね。2トーンカラーなのでそちらも大変です・・・。

ようやく本塗り間近です。もう少々お待ち下さい!

馬の置物 下地作業

horse 先日塗っておいたエポキシ系プライマーが完全硬化したので、同じくエポキシ系の樹脂(固形分の多い接着剤)で継ぎ目を埋めておきます。使うのはいつもの3Mのパネルボンドですね。

今回は「ラインを平滑にする」と言う作業では無く極力周りのラインを崩さないようにしなければならないので余分な所に接着剤が付かないようにマスキングをしておきます。

horse1 元々は左右別々に作成した鋳物を溶接で繋げているようです。当時はベルトサンダーやリューターなどが無かったので狭い箇所の溶接は敢えてしないでパテで仕上げていたのだと思います。時代的には東京タワーが出来たくらいでしょうか。

horse2当時だとこういった場合に使っていた樹脂は恐らくラッカー系のパテだったと思います。どこかの本で「自動車板金塗装業界で20世紀中に一番進化したのはパテ」みたいな事が書いてあったと思いますがまさにその通りだと思います。樹脂についてはある程度成熟してきた感があるので今後は環境面、作業者の健康面などに重きが置かれるのでは無いでしょうか。好きだからという事だけでそれを仕事にするのは難しいですからね。

と言う事で少しずつですが手が空いた時に進行させていきたいと思います。もう少々お待ち下さいませ!