TOYOTA1600GTヘッドカバー塗装 完成

先日本塗りを終えていたトヨタ1600GTのヘッドカバーです。その後120℃30分程の熱を掛けて二度焼きを行い、最後に凸文字部を研磨してアルミ地を光らせました。

さらに露出した素地部にクリアーを筆塗りし、その後60℃40分程の熱を掛けておきました。腐食の進行を極力遅らせられるようにですね。

そして完成です。大変お待たせしました!

最初の状態を紹介します。

元々旧塗膜は剥がれた状態で、

頂いた画像を参考に、トヨタワークス_151Eエンジンのような明るいブルーの結晶塗装を施しました。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

昔の記事に比べると紹介する画像の数がかなり増えていますが、

実際にお逢いする事は無く、また実物を見せられないのであれば、これ以上説得力のある事は無いかと思っています。

また昔に比べてレンタルサーバーの容量も大分増えたので、画像数が増えるくらいなんでも無くなったというのが良い点ですかね。

頂いた画像を参考にし、意識して結晶目を大きくしています。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

TOTOTA1600GTヘッドカバー 本塗り

先日お預かりしておりましたトヨタ1600GTのヘッドカバーです。

そのままでも塗れる状態だったのですが、裏側の固着したオイル汚れが酷く、これを綺麗にしようとアルカリ洗浄槽に数日浸け置きしたのですが全く効果が無く、だったらという事でその後溶剤槽に浸けたのですがそれでも効果が見られず、いっその事サンドブラストを掛けてしまうか・・・と思ったのですが、

丁度重曹を使ったウェットブラストをテストしていたので、それを使って何とか綺麗にする事が出来ました。

その後リン酸処理を行い、よく乾燥させた後、マスキングを行いました。

まずはプライマーを塗布します。

色はこちらの画像を参考にとご指定頂いておりますので、青の結晶塗装用塗料(リンター)に、同じく白の結晶塗料を混ぜて色を作成しました。

今回サンプルで頂いた画像はかなり肌目の大きい塗膜だったので、結晶目も大きくしようと思い、しっかり塗り込みました。

その後赤外線ヒーターを使って140℃~170℃の熱を掛けると画像のように結晶目が現れます。昔ながらの荒々しい目と、それでいて結晶目が崩れないよう注意して均一に塗り込みました。

自動車ボディを補修する際に使うウレタン系の塗料は2液性で、この場合主剤と硬化剤を混ぜる事で硬化しますが、結晶塗装用の塗料(リンター)は1液の熱硬化型(熱重合型)の塗料の為、常温ならスプレーガンに入れたまま数日(数カ月)放置しても大丈夫です(勿論そんな事はしませんが)。そういった点で常に稼働しっぱなしの工業塗装(ライン塗装)では重宝されます。2液等の反応型だと数時間単位で全ての機器を洗浄しなければならない為、大量生産では全く実用的ではありませんので(夏場はサフェを塗っている途中に一回スプレーガンを洗うというくらいですので…)。

マニュアル上だとこの状態でも完全硬化していますが、凸部を研磨する際この状態だとまだ柔らかい感じがするので、後日改めて恒温機(乾燥炉)で120℃30分程の熱を掛けて二度焼きを行います。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

TOTOTA1600GTヘッドカバー塗装承ってます

先日到着しておりましたトヨタ1600GT、9Rエンジンのエンジンヘッドカバーです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

ご依頼内容は結晶塗装の青で、頂いたトヨタワークス_151Eエンジンの画像の色を参考にと承っております。

TOYOTAと1600の凸文字と、その周りのライン部は塗装後に研磨してアルミ地を光らせ、腐食の進行を遅らせるようクリアーを筆塗りしておきます。

裏側にはオイルの汚れが固着しているので、まずはアルカリ洗浄槽に浸け置きしてこれらを綺麗にしておきます。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!