ポルシェ カーボンステアリングトリム塗装 完成

大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたポルシェ純正カーボンステアリングトリムの塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

変化が非常に判り難いのですが、

元々はこの様に巣穴が出来ていたり肌が悪かったり、

また取り外す際にドライバーか何かを使ったらしく至るところにクリアーが欠けて浮いた状態になっていて、

さらには一部のカーボンがベースとなるプラスチック素地から剥がれて浮いている!という事が発覚し、一旦作業を中止してカーボン施工専門業者さんに部品を送り、隙間から接着剤を浸透させて固定して貰う事としました。

一時はどうなるかと思いましたが、

2度の「研磨→クリアー塗装」を繰り返し、

またクリアーが浮いてしまった箇所は素地まで削り落として筆挿しで埋め、

よく見ても全く判らない状態にまで戻せたと思います。

クリアーは全てスタンドックスエクストリームプラスを使用しています。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

この部分はクリアー欠けが少なかったので黒をタッチペンして済ませようと思いましたが、折角なのでここもクリアーが浮いた箇所を削って白くなった箇所を取り除いています。

目立つ上部はラインを整え、

元々あった巣穴やカーボン繊維目も判らないよう平滑に仕上げています。

一時はどうなるかと思いましたが無事完了して良かったです。

塗装の事なら何とかなるのですが、専門外の事となるとやはりぶっつけ本番は難しいので、今回その道のプロの方に対応して頂いたのは幸いでした。

ちなみに修理を担当して頂いた方曰く、「現在使われているカーボン繊維は目の細かい1Kで入手が難しい素材です」との事です。修理出来て本当に良かったです・・・!

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

トヨタ86ブレンボキャリパー 本塗り

先日お預かりしておりましたトヨタ86純正ブレンボキャリパー一式です。タイミング的にちょっと早いのですが、ブレーキ屋さんに出していたオーバーホールとサンドブラストが終わって戻って来ていて、このままだと酸化(腐食)が起きてしまうので先に塗らせて頂く事にしました。お待たせしている方々申し訳御座いませんが何卒ご理解頂けますと幸いです。

尚、ブレーキ屋さんから戻って来たら直ぐに塗れる状態になっているので、昔の下請け的な時ならこのまま本塗りを行っていたのですが、

現在は極力コスト(塗装費用)を上げないようにしつつ仕上がりが良くなるようにと、ひと手間を加えています。

鋳造のキャリパーは砂型の梨地が残っているのでそのまま塗るとこの様にザラザラとした仕上がりになってしまいますから、

まずはシングルアクションサンダー#120でその梨地を削り落とし、

続けて#120→#180のダブルアクションサンダーで研磨痕を均し、さらに#240の手研ぎで全体を均して艶のある仕上がりになるようにします。

尚、この時点で取り切れない深い打痕や傷、さらに梨地をしっかり平滑にしたい場合には別途「エポキシプライマーサーフェサーの塗布→完全硬化→研ぎ」の作業を追加します。ただしこの場合別途追加費用が必要となってしまうので、先の「極力コスト(塗装費用)を上げないようにしつつ仕上がりが良くなるようひと手間を加えて」としています。

その後全体をシリコンオフで洗い流すようにして全体を脱脂清掃し、

エアーブローでしっかり埃を飛ばしたら本塗り準備完了です。

まずは全体にプライマーを塗布します。

この時点ではマスキングはせず、全体に薄く2コート程スプレーします。

その後塗膜の厚みをつけたくない箇所=ボディ取り付け部やガスケット当たり面、パッド固定用シャフトピン取り付け穴の内側にベースコートの黒を塗布します。

ちなみにプライマーを塗るのは防錆と塗料の密着の為なので、わざわざこちらの黒を塗る必要は無いのですが、

新品時では該当の箇所は同じような感じで黒になっているので(こちらは塗装では無くアルマイト)、

当店の施工でも見た目を同じようにしているという感じです。

ちなみに塗装の大きな役割は「識別」「保護」「美観」で、プライマーが「保護」にあたり、黒は「美観」に該当するといった感じです。見た目が格好悪いか格好良いか、綺麗か汚く見えるか、みたいな感じですね。

ベースコートの黒が乾いたらマスキングを行います。フチを綺麗に仕上げる為にマスキングは少し食み出して庇状になるようなサイズを選びます。

尚、最近は体力的な事もあり(集中力の持続性の限界)、ここまでで一旦終了、ここからの本塗りは後日(大体翌日)としています。

そしてベースカラーを塗布します。

今回はこの時と同じシルバーとして、VW社のリフレックスシルバー(LA7W)を採用しています。

ロゴ入れは口径の小さいエアーブラシ(0.3mm)を使います。

予めカットしたマスキングシートを所定の位置に貼り付け、

今回ご指定の赤を塗ってマスキングテープを剥がします。

サイズは元の通りフロント105mm、リヤ53mmとしています。位置も元の画像を参考にしています。

ここまでがベースコートで、

ここで一旦エアーブローとタッククロス(不織布に粘着質が塗着された専用のウエス)を使って埃を飛ばし、

最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

マスキングテープは2回目のクリアーが塗り終わったら直ぐに剥がしておきます。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

レイバック グリルメッキモール&エンブレム塗装 完成

大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたスバルレヴォーグレイバックのフロントグリルメッキモールと、その後アクリルプレートの表側を塗っていた前後スバルエンブレムの塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

元々はこのようなメッキ素地だった物に、

上塗りが剥がれないよう下地を作り、

艶あり黒で塗装を施しました。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

角度を変えて撮影しました。

スバルエンブレムのメッキ枠は艶あり黒に、

アクリルプレートは背面=裏側の青い被膜を削り落とし、

新たに黒で塗装、

またアクリルプレート表面にもクリアーを塗っています。こちらは同社スタンドックスエクストリームプラスとなります。

アクリルプレートの裏は単に黒を塗っているだけでは無く、

クラック防止の為に一旦クリアーを下塗りしてから黒→再度クリアーを塗っています。

メッキ枠も密着剤(スプレー糊のような物)を使えば簡単に終わるのですが、

経年でその効果が落ちると塗膜がペリペリと剥がれてくるので、通常の塗膜と同様の密着性を保持出来るよう下地を作ってから上塗りとしています。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

アーケードコントローラーケース塗装承ってます

先日到着しておりましたアーケードコントローラーの筐体=ケースです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

ご依頼頂いているのはこちらの2部品で、左側がケース土台部分、右側の網目状になっているプレートはケース底に装着される構造になっています。

ご依頼内容はこれらをトヨタ86純正色の「ブリティッシュグリーン・リミテッド」で、クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様で承っています。尚、画像の土台部分は外側・内側どちらも塗るよう承っています。

尚、土台部分の裏側には滑り止めのゴムシートが貼ってあって、

本来なら一旦剥がして塗装完了後に再び貼り付ける方法が望ましいのですが、かなり強固に接着剤でくっ付いているようで剥がすとゴムシートが破けてしまう恐れがあるので今回はマスキングでの施工となります。

側面のスイッチが装着される穴の所には文字がプリントされていますが、今回はそちらは一緒に塗り潰してしまいます。

ちなみにこれを残したい場合、白い部分だけをマスキングするというのは物理的に難しいので、その場合は塗装する前に各文字をデータ化→一旦ベースコートで塗り潰してクリアーを塗る前に塗装またはデカール等で再現します。似たような物としては以前塗装したロジクールのキーボードケースのような感じですかね。

また土台内側にはネジで止まった部品があるので、

こちらは事前にオーナー様に確認して取り外し→別体で塗装した後に再度同じ様に取り付けておくようにします。内側の塗装は表側より難しいので、ストレスになりそうな事は極力減らしておくようにします。

底に引く網目状のプレートは、

表面がザラザラとした梨地なのでこのまま上塗りをしても艶が引けたような状態になりますから、別途下塗りを行う「2度塗り」で対応しようと思います。尚、塗装するのは表側のみとなります。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

カメラパーツ 本塗り

先日調色&艶調整作業を終えていたカメラ用のパーツです。その後溶剤(洗浄用シンナー)に浸け置いて既存の塗膜を剥離しました。

そんなに強い塗膜では無かったようで一日浸け置き&ワイヤーブラシで擦って綺麗に剥がれました。

その後ダブルアクションサンダー#180で研磨して素地調整&足付け処理を行います。アルマイト処理されている場合を想定しての作業ですね。

その後リン酸処理を行います。アルマイト処理されているとこれが効かないので(完全に効かない訳ではないですが効き難い箇所と効く箇所でムラが起きてしまう為)、最初に物理的な研磨をしておいたという訳です。対してこちらは化学的な素地調整=化成処理といった感じですね。

裏側は元々塗装されていなかったので今回も塗料が着かないようにマスキングしておきます。

台にセットし、

よく脱脂清掃を行います。

まずはプライマーを塗布します。

元々塗られていた塗膜は、今回行っている足付け処理・化成処理・プライマー塗装が行われていなかった為に経年でペリペリと剥がれて来てしまっていたのだと思います。

職業訓練学校時代に金属塗装業界の権威のような方が講師として来ていて、金属塗装=工業塗装は「如何にコストを落として量産出来るか」が肝なので、自動車ボディのように下塗り、中塗りは行わず、どうやってそれを省けるか(上塗りのみで済ませるか)に重きを置いているとの事でした。また大抵の場合直すよりも買った方がトータルコストが低いというのも理由の一つなのだそうです。2千円で売っているオーブントースターが壊れて、メーカーに修理をお願いする人はまず居ないですよね(往復送料だけでその金額になってしまいますので…)。

その点自動車は屋外雨ざらしで使う事が前提で、しかもそれで錆が出たりしたら大きな問題ですから、量産品だとしてもかなりしっかりとした塗装が行われているという訳です。身近にある物としては非常に優秀で且つ高級な塗膜なんですよね。

続けてベースコートを塗布します。黒に近いグレーです。

ベースコートのみだと缶スプレー(1液ラッカー系塗料)とさほど変わらないので強度としては低いですから、

最後にクリアー(2液アクリルウレタン型)を塗って本塗り完了となります。お待たせしました!

クリアーは事前にテストしていた内容通り、半艶:艶消し=1:2の割合で、スプレーガンも同じ口径0.5mmを採用しています。

その後時間の経過と共に艶が消えていきます。

元々あった見本が無いので(剥がしてしまったので)見比べられませんが、

事前に作っていた艶確認用のピースを見本用の色板として作成しておきました。

良い感じに艶具合を合わせられたと思います。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!