SHURE NEXADYNEマイク 本塗り

先日下色の黒を塗っておいたシュア NEXADYNE8/C(NXN8/C-J)ボーカルマイクです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、表面を#800→#1300相当の布状研磨副資材(アシレックスレモン~オレンジ)で足付け処理を行いました。

今回はマーブル柄=ラップ塗装を行いますので、

その名の通り調理用ラップ=(ポリエチレンフィルム)を用意します。一旦クシャクシャに丸めてわざと皺を作っています。

シルバーメタリックを塗装し、乾く前に先ほどのラップを貼って剥がします。

シルバーはMIX891とMIX598を混ぜた物を使いました。前者は最も正面が明るく最も透かしが暗い強コントラストのメタリック原色で、後者は最も粒子が粗いメタリック原色となります。通常のキャンディー塗装では後者のみで行っていますが、1コートのみ塗ってラップを被せるこの塗装方法では隠蔽力が弱く、それの補助としてMIX891を足しています。

色については当店規定の色相環キャンディーカラーを参考に、グリーンの部分は3時を示す箇所=キャンディーイエローとグリーンを1:1にした物を使う事にしました。

青紫の部分はその名の通りブルーキャンディーとパープルを足したもの=ハウスオブカラーKK13:KK22=1:1で混合した物を、さらに微調整としてマゼンタのキャンディーカラーも使っています。

キャンディーカラーは口径0.3~0.5mmのエアーブラシを使っています。

最後にフチ(画像では下側 )に黒を塗り、

クリアーを塗ったら本塗り(下塗り)完了です。表面は凸凹していますので、完全硬化後に表面を研磨して平滑にし、ロゴ入れを行ったらもう一度クリアーを塗ります。

またグリルにはグリーンで「SHURE」のロゴを入れを承っておりまして、現在そちらのインクを手配中です。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ゼンハイザーE935マイク サンプル制作

こちらはご依頼頂いた物では無く、私物として購入したゼンハイザーE935マイクです。

当店の塗装だと主に全体のカラーリングの変更とワンポイントのロゴ入れがメインですが、今回「フルカラー」のデカールを試してみようと思い、サンプルを作製する事にしました。

今回はProject.C.K.さんにご協力を頂き、このような感じでマイク全面に入れられるイラストを作って頂きました。これは今までにないマイクが出来そうで、データのご提供には本当に感謝しかありません・・・!

ただマイクの場合は単なる円錐では無く中央に窪みがあって、これを1枚で平面展開する事は不可能ですから、ここで生じる皺をどうするかがネックとなります。色々イメージしましたが、全く上手く仕上がる想像が出来ません・・・。ちなみに同じような事ではSHURE SM58で経験していますが、今回のE935はそれよりさらにカーブがきついです。

またデカールへのフルカラー印刷も対応出来る所は少なく(恐らくトラブルが起きる可能性が大きい為凄く嫌なのだと思います)、これについてもまだこれからといった感じです。

また全面デカールによる塗膜の強度も検証しなければならく、実用としては難しいかも知れませんが、とにかく新たな挑戦として試してみたいと思います。

SHURE NEXADYNEマイク 下塗り

先日お預かりしておりました シュア NEXADYNE8/C(NXN8/C-J)ボーカルマイクです。

上の画像を見て頂くと判るのですが、グリルの「SHURE」のロゴが、マイク本体の中心からズレてしまっていますので、

今回はこの様な感じでグリルの「SHURE」のロゴを中心として、本体側のロゴをこのラインに合わせるようにします。

グリルに入れる「SHURE」のロゴの位置が判るよう印を付けておきます。

元々あるロゴは赤味のあるグレーで、今回これをグリーンに変更します。

サイズは横幅約17mmとなります。

そしてマイク本体です。全体を#800相当の布状研磨副資材(アシレックスレモン)で足付け処理してあります。

こちらはマーブル柄のラップ塗装を行うのですが、まずは下色となる「黒」を塗装します。画像はベースコートの黒を塗り終わった状態です。

以前テスト的に、このまま続けてシルバーを塗装→ラップを貼って剥がして模様を出した事があるのですが、その際先に塗った黒を溶かしてしまい柄が変な感じになり、また肌の凸凹も大きくなってしまったので、

現在は一旦クリアーを塗って黒が溶けない(侵されない)ようにしてからシルバーを塗るようにしています。

また今回はラップ塗装の後にグラデーション塗装、さらにロゴ入れも行う為に塗装回数が増えますから、全体の塗膜厚を無用につけないよう通常2コート行うクリアーを1コートのみとしています。多少肌が悪くなってしまいますが最後にしっかり塗り込むので現時点では問題ありませんからご安心くださいませ。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ゼンハイザーグリル塗装 完成

大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたゼンハイザーマイクのグリル塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

元々はこの様な状態で、

 グリル下部の黒いリング部分は塗装せず、

中央のリングを黒に、メッシュ部をゴールドに塗装し、艶消しクリアーで塗装を施しました。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

ゼンハイザーグリル 本塗り

先日お預かりしておりましたゼンハイザーマイクのグリルです。タイミング的に少し早いのですが、丁度艶消しクリアーを塗る案件(マイク部品80点!)があったので並行して本塗りを行う事にしました。

通常の方法=ペーパー等を使っての研磨だとメッシュ部の奥まで届かないので、ナイロンブラシとウォッシュコンパウンド(液状研磨剤)を使って足付け処理を行います。他にウェットブラストなる方法もありますが、今回のように旧塗膜の剥離が必要の無い(むしろ塗膜を剥がしたくはない)新品の場合は前者の方が適していると思います。

グリル下部の部分は塗らないので、マスキングを貼り直しておきます。よく脱脂清掃をしてエアーブローをしたら本塗り開始です。

まずは下色として、適当な隠蔽力の高いゴールドを塗布します。具体的にはスバルの純正色です。

続けてご指定の塗色=日産R34ブレンボゴールド近似色を塗ります。粗いメタリック(MIX598)を使っているのでこれ単体では隠蔽力が低く、3コート仕様としています。

その後よく乾かしたらメッシュ部をマスキングし、

 中央のリング部にベースコートの黒を塗布します。

マスキングを剥がし、

全体に艶消しクリアーを塗布します。塗り方は通常の艶ありと同様2コート塗りますが、艶々にする必要は無いので7割程度に留めます。

その後時間の経過と共に徐々に艶が消えていきます。奥に見えるのが今回一緒に塗っているマイクのパーツですね。急ぎの案件で、これにデザフェス出展(出張)が重なったので、7月はこれまでに比べてもかなり忙しい状況となっている所があります(なのでこちらのブログで紹介出来ない日が増えるかも知れません)。

ブース内を循環しているエアー(吸排気)を止めると空気中に埃が舞ってしまう恐れがあるので、ある程度表面が乾くまでファンは止めないようにします。塗り終わって大体2時間といった所でしょうか。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!