KATOクレーンミニカー 窓作成&組付け

 先日黒色の塗装を終えていたKATO社製の1/50クレーンミニカーSR-250Riです。

その後塗りなおしていたパーツなどもあり、ようやく本日から組付け作業に入りました。

 まずは運転席の窓の取り付けです。

壊さずに外せたパーツもフチには接着剤で旧塗膜がくっついて残っているので、これらをカッターやペーパーなどを使って削り落しておきます。

こちらは塗装前の画像で、これらのうち二つの窓が破損してしまったので今回新たに作り直します。

本来であればこういった作業は本業ではないので社外記での紹介となりますが、色々混合してしまったので今回はこちらの日記で紹介しております。通常分解組付け作業や部品の製作などはお受付しておりませんのでご了承くださいませ(壊れたミニカー修理などのお問合せはされませんようお願い申し上げます)。

 破損した部品をスキャナーでパソコンに取り込み、画像加工ソフト(adbe Illustrator)を使ってデータを作成します。

 0.1~0.2mmでの調整なので画面上では判断が出来なく、とりあえず紙に印刷して枠の太さを確認します。

 ちょうど良さそうなデータからカッティングプロッターを使ってマスキングシートを作成します。レーザー加工機じゃないとできないかと思いましたが、アンカーポイントが少なかったからか意外と良い感じにカット出来ました。

 窓を作る為に0.2mm厚のプラバン(ポリスチレン板)を用意しました。

ちなみに本来ならPC(ポリカーボネート)かPMMA(アクリル樹脂)が望ましかったのですが、この厚みでその製品は無かったので仕方なくPS(ポリスチレン)を使っています。もちろんですがABSもありません(そもそもここまで透明なABS樹脂は出来ないのではと)。

 PSはシリコンオフで溶けてしまうので(耐溶剤がとても弱いのです)、脱脂には無水アルコールを使っています。IPA(イソプロピルアルコール)でも大丈夫かも知れません。

 アクリルポリウレタン樹脂塗料ではPSを侵してしまうので、ドライコートで溶剤を飛ばしながら塗っています。

 ・・・が、やはりダメでした。溶剤でPSの表面が溶けてしまい、密着しないのです(判っていましたがもしかして大丈夫かもと一応試してみました)。

 と言う訳で改めてマスキングシートを作り直し、今度は2Kエナメルの黒(STANDOX MIX412)を塗りました。所謂1コートソリッドです。

この後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

 ベースコートで塗った時はマスキングシートに塗膜が一緒にくっついてしまっていましたが(大丈夫そうに見える部分も裏から見ると白くなって浮いているが判りました)、今回は大丈夫そうです。

 マスキングを剥がしました。

ただどうしてもフチがガタガタしているので、

 一番良さそうな物の、辺の内側と外側を全て塗り直しました。0.3mmのエアーブラシを使い、こちらは普通にベースコートです。

 これで窓枠取り付けの準備が完了です。尚、新たに作った窓は右下にあるワイパーの上にある二つです。

 窓の接着には模型用の透明接着剤を使います。

ちなみにこういった物を一旦仕舞ってしまうと再度発見するのが難しくなってしまうので、パッケージはそのままで一部だけをカットして製品を取り出せるようにし、使い終わったらお店で売っているのと同じように壁のワイヤーネットに引っかけるようにしています。

天井に工業用カーテンレールを取り付けて、S字フックでワイヤーネットを吊るしています。こうすると在庫確認も一発なので、「買った筈なんだけどどこに仕舞ったんだっけ・・・」という事がなくなります。工具や文房具なども場所を分けてそれぞれ同じようにしています。

 窓枠を取り付けていきます。一番右の参画窓が新たに作った物です(綿棒はデカール記載の会社の電話番号を隠しています)。

 フロントガラスは隅に若干の割れがあったのですが、殆ど目立たないので再利用しています。

 こちらの後ろの窓も新たに作成した物です。

 ワイパー2本の内の一本は根本のピンが折れてしまっていたので、ブレード部分に両面テープを貼って補助してあげます。

 接着面積が小さい部分はエポキシ接着剤を使います。

 天井のフォグランプを取り付けました。すぐに着けると倒れてしまうので、硬化反応が始まるまで待ってから取り付けています。

バックミラー(ドアミラー)も同じようにして取り付けますが、うっかりこちらを触ってしまいそうなのでそれは後日にすることにしました。

一つ取り付けては乾燥(硬化or重合)待ちといった感じで、しかも一旦作業が始まるとキリが良くなるまで片付けられませんから、まだもう少し時間が掛かりそうです。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせていただきます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

KATOクレーンミニカー 黒系パーツ 本塗り

 先日アウトリガーなど小物パーツの本塗りを終えていたKATO社製の1/50クレーンミニカーSR-250Riです。今回は最後に残る黒系のパーツとなります。

 一部2トーンカラーの場所があるので、先にこちらから作業を進めます。

 大まかにベージュで塗装し、先日本塗りを行ったパーツ(エンジンケース)を装着し、塗り分けの位置を確認します。

 それに合わせてベージュに残す部分をマスキングしました。

 こちらはアウトリガーを収納する部分で、うっかりしていましたがこちらもトラ柄に塗装します。

 まずはイエローに塗装し、

前々回に作ったデータからマスキングテープをレーザーでカットします。

 参考画像を基に位置を決めて貼り付けます。

 そして黒色の本塗り準備完了です。

 プラスチック部品は既存の塗膜は剥離せず、足付け処理のみとなっています。

 ロアアームなどの足回りは分解せず、そのまま塗装する方法としています。これらも足付け処理は行っています。

 トラ柄部分の黒を塗り、マスキングを剥がしました。

この後よく乾燥させたらトラ柄に塗った面にマスキングテープを貼りつけ、

 それ以外の箇所にベースコートの黒を塗布します。

 ボディの土台部分にも黒を塗り、予めベージュに塗った箇所のマスキングを剥がしました。

そう言えばリヤの梯子部分が途中で折れ曲がって割れていたので、

ハンダごてで温めて形を元に戻し、折れた部分はエポキシ接着剤で固定しておきました。

またテールランプはそのまま残せるようマスキングしています。

 こちらも黒に塗り、マスキングを剥がしました。

尚、未塗装のパーツには全てプラスチックプライマーを塗っています。

 そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

 ナンバープレートは元々デカールが貼ってあったので、それもそのまま残してクリアーでコーティングしています。

残るは組付け作業と、その前に外す時に変形してしまった窓を作り直したいと思います。

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

レンジローバー1/18ミニカー塗装承ってます

 先日到着しておりましたAUTO ART社製のレンジローバースポーツ1/18のミニカー2台です。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

塗装をするのは1台分だけですが、ドアの蝶番が破損していたり、

 また分解の際に破損してしまう部品も想定される為、部品取り用として2台をご用意を頂きました。

 蝶番の部分はボディ側の金具が破損してしまっているので(穴が開いている箇所から先が欠けて無くなっています)、これの対応方法としては、使わない方の車体から部品を外して移植するようにします。

 レンジローバーはリヤゲートが二段になっているので、その分少し割り増しになっています。

 今回の塗装に御指定頂いているボディカラーは、ランドローバー純正のナラブロンズ(カラーコード:825)で、ホイールはご用意頂いた画像を参考にしてつや消しのガンメタで塗装するよう承っております。

頂いた参考画像ではミラーカバーの一部がボディ同色(ナラブロンズ)になっているので、今回はこれもそれと同様に塗装します。実車でもミラーの塗装はよくやりました(レンジローバーでは定番です)。

 ボンネットバッジの「RANGE ROVER」はシールで、再利用は難しそうなのでデカールで作り直す事を想定しております。以前施工した1/43のポルシェミニカーのリヤエンブレムと同じようなやり方ですね。

 リヤゲートに貼ってある「SPORT SUPERCHARGED」のバッジは、再利用が出来るようであれば、頂いた参考画像のように場所を変えて貼るようにします(左の楕円のLAND ROVERは不要とし、「SPORT」をその位置に、「SUPERCHARGED」は現在の位置の少し上に貼ります)。リヤゲートの「RANGE ROVER」のシールはロアモールに貼ってあるので、これはモールごと外してそのまま再利用します。

前後バンパーのロア部分やドア下のモールはつや消し黒になっていて、これは頂いた参考画像の車両も同様となっていましたのでこのままとします(マスキングか、または外します)。

とりあえず既に外れていたドアのトリム(内装)を分解して蝶番の部分を確認してみました。破損せず残っているところは活かしたいので、分解方法としては先にトリムを外してヒンジ部を外し、可動部をボディ側に残す方法が良さそうです。

ドア内側のシルバーは(なんと)トリムと同一部品となっているので、ここはマスキングをしてナラブロンズに塗ります。

尚、ミニカーやメガネフレームなど精密さを必要とする塗装は一つずつでの作業となっておりますので(元々仕事としては採算が合わないところがありまして、ただ将来を見据えてお受付しております)、まずは先にクレーンのミニカーが終わってからの作業となります。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

KATOクレーンミニカー パーツ本塗り

 先日に引き続き、KATO社製の1/50クレーンミニカーSR-250Riのパーツとなります。

 こちらはアウトリガーの横に伸びるフレームです。3センチ程の物ですがアルミ製で、サンドブラスト後にプライマーを塗ってあります。

 こちらは先ほどのアウトリガーフレームの端に着く部分です。こちらはトラ柄に塗ります。

その他クレーンアームの補助部品などです。

 全体に足付け処理を行います。

 台に固定します。

 脱脂処理を行います。

 溶剤で溶けて作り直したパーツは、元のようにシャフトに取り付けた状態で塗ることにしました。

それぞれ指定された色とクリアーを塗って本塗り完了です。

 一時はどうなるかと思いましたが、元に戻せて良かったです。

 代わりがあれば良いのですが、今回のように入手不可能な物の場合はどうしても気を遣います。最近プレッシャーの高いご依頼が増えたせいか胃の調子が芳しくありません(ただ胃カメラで見てもらいましたが特に問題は無いそうです)。

アウトリガーのフレーム部は、トラ柄にも使ったイエロー(日本塗料工業会「G19-70V」)で本塗り完了です。

 クレーンアーム後方のプーリー2個です。

 補助用のクレーンアーム?と、

車体後方の、クレーンアーム根本付近のパネルです。

 そしてアウトリガーのジャッキ部分です。画像は塗装前の状態です(この後緑と赤の部分がデカールと判明し、チヂレたので全部削り落としました)。

 こちらは最初にも紹介した作業内容書です。

まずは全体をイエローでべた塗りします。

細かい作業は明るい場所で、またこの時期は手が悴んで指が動かなくなるので、暖房の効いた工場二階で行っています。

 トラ柄は2.5ミリの幅で、ちょうどそのサイズのマスキングテープが無かった為、レーザーでカットして作りました。わざわざスーパーに行って大葉を買うより、ベランダで苗を育てておいた方が早い、みたいな感じでしょうか(全然違いますか・・・)。

 端は30度くらいの角度でカットし、幅が均等になるよう巻いて貼ります。

 そして黒を塗ります。

 マスキングを剥がし、

 クリアーを塗ったら本塗り完了です。

 天面には市販の2.8mm径の円形マスキングテープ(ハイキューパーツ社製)を貼って黒が付かないようにしています。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させておきます。次はいよいよ腰下、フレーム関係の黒の塗装になるかと思います。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

KATOクレーンミニカー 運転席等 本塗り

 先日下準備をしていたKATO社製の1/50クレーンミニカーSR-250Riの運転席を含む腰上等の部品です。旧塗膜を剥離し、サンドブラストを行い、プライマーを塗った状態となります。

 まずはベージュを塗布します。2トーンカラーの下側だけなので、上の方には塗っていません。

 運転席も同様に、

 後方にあるエンジン部はプラスチックパーツで、こちらも2トーンカラーとなります。

 クレーンアームの土台部分後方にはトラ柄が入るので、ベージュに塗った部分をマスキングします。

 トラ柄用に作ったイエローを塗布します。尚、塗る順番は色の隠ぺい性を優先しています(そうでなければこれを最後にしています)。

 予めレーザー加工機で作っておいた縞柄のマスキングシートを貼り付けます。

 アプリケーションシート(透明な低粘着のシート)を剥がし、マスキングテープを巻き込んだフチまでしっかり貼り付けます(PP製のマスキングシートはこれが出来ないので今回和紙タイプを使っています)。

 そして黒を塗ります。黒はニットコウの「GN-10」をご指定頂いていて、これは見本帳の中で一番黒い黒なのでSTANDOXでも原色の黒をそのまま使用しています。

 マスキングを剥がしました。これでトラ柄の完成です。

 次にそれらの部品を仮組し、1.0mm幅のマスキングテープを使って2トーンのラインを引きます。この辺は実車(1/1)と同じですね。

 反対側も同じようにします。

 繋がったラインテープをカットして部品を取り外し、トラ柄とベージュに残す箇所をマスキングします。

 隙間なく貼っているつもりですが、段差部分はそこから色が漏れたりするので後で部分的にベージュを塗りなおす事も想定しています。

そしてグリーンを塗り終わりました。

 モールド(溝)の部分などはマスキングテープの隙間から色が抜けて食み出たりしましたが、そういった箇所は虱潰しに塗りなおしています。

 そしてデカール貼り付けの作業です。

 デカールは一番最初に作っていたのですが、実際に貼ってみるとモールドがある範囲ギリギリになってしまっていたので、サイズを修正して刷りなおしておきました。

 「作業半径内立ち入り禁止」は横幅が18mmとなります。一文字が1.8mmくらいでしょうか。

 参考となる実車の画像は沢山ご用意頂いているのですが、車種の型が違うという事もあり、色々な部分をコンバートして対応しています。

 作業内容については文章だけだとどうしても見逃してしまいがちで、またオーナー様にも伝わり難いところがありますが、イラストを作成しておくと無用なミスやトラブルも防止できると思います(まあそれこそが一番手間の掛かるところでもあるのですが)。

 デカールをよく乾かしたら再び工場一階に移り、

 クリアーを塗って本塗り完了です。(尚、こちらの画像は電話番号を出さないように微妙な角度にして撮影しています。)

 フロントバンパーです。

他に転倒防止の脚(アウトリガーの端のジャッキ部分)もトラ柄でご指定頂いているので、次はそちらの作業を行いたいと思います。

どうぞもう少々お待ちくださいませ!