Lancer Brembo 46V Cnady Red

三菱ランサーエボリューション純正のブレンボブレーキキャリパーです(今回作業前の状態を撮影し忘れたので同型製品で別の物を掲載しております)。

サンドブラストと洗浄、マスキング作業についてはブレーキ専門でやっている方への外部委託でお願いしていて、預けて数日後にこの様な状態で戻って来ます。

あの状態で直ぐに塗れるようになっていますが、ロゴが入る前面を#120→#180のダブルアクションサンダーで研磨して均しています。

打痕や傷、梨地をしっかり平滑に仕上げる場合には別途エポキシ系プライマーサーフェサーを塗って研ぎますが、今回は2度塗り(実際には3度塗り)を行う為、その作業はこの時点では省きます。

まずは全体にプライマーを塗布します。

続けて膜厚をつけたく無い箇所(クリアーを塗りたくない箇所)にベースコートの黒を塗布します。

この後この部分をマスキングし、これ以上は最後まで塗らないようにします。

今回ご指定頂ているのはマツダ「ソウルレッドクリスタルメタリック 」(カラーコード:46V)で承っていますので、まずはカラーベースを塗布します。

高輝度のメタリックにマルーン系の原色を含んだ色となります。

通常であればこの上にベースコート系のキャンディーカラーを重ねますが、

今回はマツダ純正色の塗装と同様、トップコート(クリアー)に混ぜて使う方法で行います。キャンディーカラーの塗料もそれ専用の物を使います。

トップコートのキャンディーレッドを2コート程塗布し、

最後に通常のクリアーを1コート、まず最初の本塗りではトップコートを合計3コート塗っています。

また今回は「トップコートによる2コートキャンディーカラー」と、通常行っている「ベースコートによる3コートキャンディーカラー」それぞれの色見本も作りました。

それぞれカラーベースは同じで、片方はベースコートのキャンディーレッド、もう片方はトップコートのキャンディーレッド、最後にそれぞれクリアーを塗っています。正直どちらも変わらない(判らない)ので、今後同じようなご依頼であればベースコート方式にしようと思います。

キャンディーカラーでネックなのが「滲み」(ブリード)で、トップコートに透過性の塗料を使われている場合、その上に重ねた色=特に白系の場合には大きくその影響を受けます。具体的には白を塗っているのに「ピンク」になってしまう事ですね。

ですので最初の本塗り後には「クリアーのみ」の塗装を行い、完全硬化後に改めて下地処理(足付け処理)をし、ここでようやくロゴ入れ→3度目のクリアーコートを行っています。

非常に面倒な事になるのですが、幸いにして少し前にも紹介した「常温1時間で硬化するVOCエクストリームプラス」なるクリアーがあったので、熱入れ自体は全体で1回のみで済んでいます。

ちなみに2回目以降の塗装ではキャリパー全体では無く、「プレスライン暈し」を使って前面のみとしています(各画像はヒラヒラのマスキングテープを剥がした後となります)。

尚、ロゴはいつもの白では無く、さらにパールを重ねた3コートホワイトパールの仕様となっています。それだけに失敗(滲み)が生じた場合には取り返しがつかなくなるので、途中クリアーコートのみの塗装工程を入れておいた次第です。ロゴがピンクになったら最初からやり直しですからね・・・。

その後クリアーの暈し際を磨き処理したら完成となります。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

ちなみに今回ロゴに採用したホワイトパールですが、塗ってみて判ったのですが面積が小さい(線が細い)ので、普通に見てもパール感は殆ど判りません。

近くで見てようやくそれが判るといった感じです。ですのでこの面積で煌めき感をアピールするにはただのパールでは無くガラスフレークを使った方が良いかも知れません。

ちなみに今回塗装した「クリスタルレッド」(カラーコード:46V )とは別に、似た色で同社の「プレミアムレッド」(カラーコード:41V )があり、これについては「風」=キャンディーカラーをベースコート方式で行った事例は何度もあります。

Mitsubishi Lancer brembo Cnady Red

Mitsubishi Lancer brembo Cnady Red

Lancer EVO Engine Cover

Lancer Evolution Engine Cover

と思って調べていたら、以前既に「46V」のベースコート仕様=クリスタルレッド風で塗装した事例がありました!↓

Lancer Evolution Engine Cover

今回はキャンディーカラーもトップコートにした2コート仕様なので一応「初」となりましたから、既存の「クリスタルレッド風3コートキャンディー塗装」と比較できたのは良かったと思います。

ただSTANDOXから供給されるキャンディーカラーはトップコートに使える物のみなので(ハウスオブカラーでいうUKシリーズ)、ベースコート・トップコート両者に使える同社KKシリーズ(Kandy Koncentrate)のような物で販売してくれると助かるんですけどね。

ちなみにマイクのキャンディーレッド塗装に使っているのは同社ハウスオブカラーのKK11アップルレッドとなります。今回使っている赤より黄色味(オレンジ寄り)な感じですね。

テールランプに使っている物は違うメーカーの物で、少し青味(黒味)があるのが特徴です。耐候性を高めた為か塗れば塗る程色味が濃くなるのでその点に気を付けて塗る感じですね。

この度も当店をご利用頂きまして誠にありがとうございました!

ポルシェカイエンブレンボキャリパー塗装承ってます

先日到着しておりましたポルシェカイエン用ブレンボキャリパー一式です。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

フロントはかなり大きい6ポットです。重さとしてはレヴォーグのブレンボキャリパーと同じくらいでしょうか。

リヤはボクスター用ブレンボと同じくらいです。

全体的に腐食も出ています。

 

ポルシェのブレンボキャリパーはパッドを停める鉄のピンが打ってあって、

これが結構腐食しています。

尚、この部分は元々塗装されていませんが(だから錆びるのではと…)、

こちらの様な感じでサンドブラストを行った後にプライマーを塗り、塗膜が厚く着かないようベースコートの黒を薄膜で塗って仕上げています。

下地処理はいつものブレーキ屋さんにてサンドブラストをお願いします。

ロゴは元の通り「PORSCHE」で、色は白、フロントは横幅約110ミリ、

リヤは横幅約75mmとします。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

ボクスターブレンボキャリパー本塗り

先日お預かりしておりましたポルシェボクスター用ブレンボキャリパーです。その後ブレーキ屋さんにてサンドブラストとマスキングを行って貰い戻って来ました。

このままでも塗れる状態ですが、

ロゴが入る正面は#120→#180のダブルアクションサンダーで研磨し、全体を#180~#240で手研ぎします。

その後全体をシリコンオフで洗い流すようにして脱脂処理を行いました。

ちなみに一部研磨では取り切れなかった打痕はエポキシパテ(実際には3Mのパネルボンド=エポキシ接着剤)を充填して埋めておきました。

まずは全体にプライマーを塗布します。

続けて膜厚をつけたく無い箇所にベースコートの黒を塗布します。車体取り付け部やボルト固定部、パッドを固定するシャフトなどですね。

ベースコートの黒が乾いたらマスキングを行います。

まずは下色として白と赤を足した色(ピンク)を塗ります。鮮やかな赤(有彩色)は隠蔽力が低いので黒の上に直接塗ると多くのコート数が必要となり、塗膜の厚みが大きくなって強度が落ちてしまう為ですね。

続けてブレンボレッド(近似色)を塗布します。下色が2コート、こちらが3コートといった感じですね。

ベースコートの赤が乾いたらマスキングを行い、

bremboのロゴを白で塗装します。サイズはこの時と同じく横幅80mmとしています。

ここまでがベースコートとなります。

タッククロス=粘着物質が塗布された不織布とエアーブローで埃を飛ばします。

そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

2コート目のクリアーを塗り終わったら直ぐにマスキングを剥がしておきます。

パッドを固定するシャフト部は、バツ切り部のみ簡単に剥がせるようにしています。

ちなみに今回は日産Z33の純正ブレンボキャリパー(リヤ)も一緒に塗っています。

こちらも同じ色で、ロゴはボクスターの半分=横幅40mmとしています。マスキングシートによる塗装ではかなり厳しいサイズですが、手作業でのカットも併用して何とか対応しています。10年後は厳しいかもですね…。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

R33ブレンボキャリパー塗装承ってます

先日到着しておりましたスカイラインGT-R(BCNR33)用ブレンボキャリパー一式です。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

状態としてはいつものような状態で、

ベースカラーの黒の上に重ねられたクリアー層がペリペリと剥がれたような状態となっています。

リヤキャリパーも同じような感じで、こちらは一度ゴールドをハケ塗りされてた物をオーナー様自らある程度剥がされたとの事です。シンナー等で落とせたという事であれば1液性のラッカー系塗料でしょうか。

ご依頼内容は「F40の赤」「白で@brembo」となりまして、参考までに以前当店で施工した時の画像を紹介します。

この時と同じようにキャリパー本体を鮮やかな赤に、ロゴを白(VW社のキャンディホワイト)を予定しています。

自動車のボディカラーは各塗料メーカーから配合データが配布されているのですが(無料で誰でも見れる場合もありますが、STANDOXの場合は販売店でユーザー登録が必要)、ブレンボキャリパーの場合はそういった物が無いので独自で用意する必要があります。

当店の場合はこちらの新品ブレンボキャリパーの色を参考に、既存の色見本帳から近い色の物を採用しています。

ロゴは元と同じようにフロントは横幅80mm、

リヤは横幅54ミリで行う予定です。

下地処理についてはいつものブレーキ屋さんにてサンドブラスト処理を行って貰う予定です。

また打痕や梨地の平滑化(美観)の為、ロゴ周りを「研磨→エポキシプライマーサーフェサー塗布→完全硬化→研磨」の追加作業で承っています。

ちなみに現在ボクスターのブレンボと、それとは別にこちらでは紹介していない日産Z33のリヤブレンボキャリパー(こちらはショップさんからのご依頼)をお預かりしています。全て赤&白ロゴなので同時に出来れば良かったのですが、現在ご依頼が多く集中している為、そうもいかない所があります。一般的には人を雇ってもよい位の仕事量はあるのですが、そうすると最低限の売り上げを確保しなければならなくなって品質の低下に繋がり、またご依頼頂いた内容と実際の作業が異なるという事態が発生してしまう恐れがある為(これが私的に一番嫌です)、これはもう最後まで一人でやり切るしかない!と決めています。可能性があるとしたら今の工場を引き継いでくれる方に間貸しして、私が徐々にフェイドアウトしていくような感じですかね(最終的には自宅の作業場で極小さい物だけを塗ろうと思っていますが、その間にワンクッション入れて郊外に工房のようなセカンドハウスを構えられればと思っています)。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

ボクスターブレンボキャリパー塗装承ってます

先日到着しておりましたポルシェボクスター用ブレンボキャリパーです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

ご依頼内容は当店規定のブレンボレッドでキャリパー本体を、ロゴは「brembo」を横幅80mm、色は白で承っています。

参考として以前施工した時の画像を紹介しますね。

ロゴもこの時と同じような感じになります。

サンドブラスト等の下地作業につきましては、いつものブレーキ屋さんでの施工となります。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!


尚、先日完成したF50のブレンボキャリパーは、その後オーナー様よりご感想頂きましたので、記事の最後に追加で紹介させて頂きました。参考になれば幸いです。