先日お預かりしておりましたポルシェ純正のカーボンステアリングトリムです。
車体から外す際にマイナスドライバー等で抉って表面のクリアー層が浮いてしまっていた箇所を、カッターを使って鉋のような感じでそぎ落としていきます。
白くなって浮いている箇所が無くなったらあとは研磨でさらに範囲を広げます。
と思って研磨作業を始めようと思ったところ、
歪に見えていた箇所はどうやら本体(プラスチック素地)とカーボン層とで剥がれている事が判りました。該当の箇所を押すと凹むのです。
と言う事で一旦ここで作業を中止し、この問題に対応してくれそうなショップさんに相談をして一旦現物を送って見て頂く事に。
その後戻って来たのがこちらです。
食み出た接着剤の処理の為に研磨されているので歪が判らないのですが、
触ってみた感じでは以前のようなプニプニしたような感じは直っています。
かなり難しい内容だったと仰っていて、恐らくこのフチのつなぎ目部分から剥がして内部に接着剤を流し込んだのでは、と思う次第です。素晴らしい…。
と言う訳で、ようやく本来の作業を行なえます。
#320→#400でライン出しを行った後、#500→#800でペーパー目を均します。抉ってクリアーが浮いてしまっていた箇所も緩やかな傾斜になるよう研磨して範囲を広げておきます。各開口部フチのガタガタとしたラインも砥石で均しておきました。
台にセットし、脱脂清掃を行います。
内側にプラスチック素地が露出している箇所もあるので、プラスチックプライマーを塗っておきます。
まずは1コート目のクリアーです。ラインの歪はありますがプクっと膨らんだような感じは無くなりました。
そして2コート目のクリアーです。
今回は様子見といった感じの下塗りで、
この後研磨してラインを整え、
もう一度下塗りを行ってから本塗りを行う予定です。
一時はどうなる事かと思いましたが、今回カーボンを扱うプロの方の手を借りる事で何とかなりそうな感じです。まずはこの度ご対応頂きありがとう御座いました!
2コート目のクリアーを塗り終わって指触乾燥したら、
浮いたクリアーを削り落とした箇所に筆挿しを行います。
尚、今回のクリアーは念のため熱を入れないで(常温で)硬化するタイプのスタンドックスエクストリームプラスを使っています。内部に空気が封入されてしまっていると熱を入れた際に急激に体積が膨張して今回と同じようなトラブルが起きる可能性がある為ですね。
それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!