ホンダストリームインパネ塗装 完成

先日本塗りを終えていたホンダストリームのインパネについていた部品です。全体に埃が付いていたので水洗いをしてよく乾かしておきました。

それぞれを元の通りに組み付けていきます。

一応分解前の画像を沢山撮影しておきましたが、使われているネジは二種類だけなので特に迷う事も無く組付けが出来ました。

ビビリ音防止の為についていたフエルトテープは塗装前に剥がしていたので、そちらも元の通りに貼り付けておきます。

そして完成です。大変お待たせしました!

最初の状態も紹介します。

元々はこの様な状態だった物を、

「研磨→プライマー塗布→サーフェサー塗布→完全硬化→研磨」といった下地処理を行って素地を平滑にし、

スバル純正色のWRXブルー(カラーコード:K7X)で塗装を施しました。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

ボケットの塗装は一回目は上手くいかず、2回目で仕上げています。

ポケットは一体成型で外せず、それでいて奥が深い構造で、塗れていたと思っていた箇所の肌が余り良く無かったので、2回目はそれを意識してしっかり塗り込んでいます。

触って頂くとサラサラスベスベシットリとした艶消しクリアーの質感を感じて頂けるかと思います。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度も当店をご利用頂きまして誠に有り難うございました!

ホンダストリームインパネ ポケット本塗り

先日スバル純正色のWRXブルー(カラーコード:K7X)に塗装しておいたホンダストリームの純正内装パネルです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、最後にポケットの部分を艶消し黒で塗装します。

普通にマスキングテープを使って(美しく)貼るのは物理的に難しいので、まずは幅の広いマスキングテープで覆うように貼り、ボールペンで輪郭を描きます。

それを剥がしてスキャナーでPCに読み込み、

イラストデータを作るソフト(Illustrator)を使ってデータを作成します。貼りながら修正が出来るよう細いライン(1mm幅)にしておきます。

それをカッティングプロッターでカットします。

「だったら最初からカッターで切ってしまえばよくない?」と思うかも知れませんが、元々やっていた自動車補修塗装=事故等で破損した車を直す為の塗装では、被塗面にカッターの刃を当てるという事は絶対にやってはいけない事の一つだった為、今もそれの癖が残っている感じです。その辺がカスタム塗装と違うところですかね(カスタム塗装が悪いという訳では無く、実用を想定していない飾り物の塗装であればそれは構わないかと思っています)。

足付け処理後、形状に合わせてカットしたマスキングシートを使ってマスキングします。よく脱脂清掃したら本塗り開始です。

まずはベースコートの黒を塗布します。

続けて艶消しクリアーを塗布します。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させたら通常であれば完成だったのですが、

一部上手くいかなかったので(具体的にはクリアーが塗り足りず肌がザラザラしていた為)、再び足付け処理&マスキングをやり直して塗り直しました。スプレー塗装はエアーの流れによって塗料を被塗面に塗着させますが、今回のように奥が行き止まりで空気が通らないと綺麗に塗り難いのです。良かれと思って一回目ではエアー圧が特に少ない低圧ガン(デビルビスDEMI20.8mm)を使ったのですが、クリアーでは殆ど使わないガンだったので塗り難い箇所がしっかり塗れておらず、改めていつものガン(IWATA低圧ガン)で塗り直した次第です。青を塗ってから時間が掛かったのはこの為ですね。

この後再び60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させたら、取り外した部品を取り付けておきます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ホンダストリームインパネ 本塗り

先日サーフェサーを塗布しておいたホンダストリームの内装純正インテリアパネルです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、ガイドコートとしてベースコートの黒をパラパラと塗っておきました。

最初は当て板を使って#600でライン出しを行い、その後#800の水研ぎで曲面の研ぎを行い、

#1500の水研ぎで平面のペーパー目を均し、最後に布状の研磨副資材(アシレックスレモン)と、さらに溝などはウォッシュコンパウンドとナイロンブラシを使って足付け処理を行います。いつもの流し台だと狭かったので場所を移して作業しています。

その後よく清掃し、手で持って塗れるよう芯棒に固定します。

よく脱脂清掃し、エアーブローを行って埃を飛ばします。

樹脂素地が露出している箇所にプラスチックプライマーを塗布します。

ポケットの内側は袋状になっていて、吹き返しでプライマーが入り難い為、ガスプライマーも併用しておきます。

そしてベースコートを塗布します。

色はスバル純正色のWRXブルー(カラーコード:K7X)となります。前回御依頼頂いた同社「WRブルーマイカ」(カラーナンバー 02C )に比べると赤味寄りの青といった感じでしょうか。

ベースコートは肌が荒れないようしっかりウェットで塗り込みます。

ベースコートに使うスプレーガンの口径は0.8mm~13mmの間で、被塗物のサイズや形状、色によって変えています。

ある程度のサイズの被塗物を塗る場合、口径が小さいと肌が荒れがちになるので、大抵は1.0~1.3mmを使う様になっています。0.8mm以下の口径を使う場合としては、ムラを抑えたい(より微粒子化したい)キャンディーカラーや、リモコンキーのような小さい被塗物、マジョーラ系等の高額な材料で塗料の使用量を抑えたい場合などになります。

そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

元はザラザラとした梨地なので、そのまま上塗りを行ってもこのような艶にはならなく、なので今回のように「研磨→プライマー塗布→サーフェサー塗布→完全硬化→研磨」といった工程が必要となります。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

またポケット部分は艶消し黒で承っていますので、こちらは後日改めて塗装を行います。

02Cの色見本はあるのですが今回のK7Xはそれが無いので、実際に塗装した物の見本として、知り合いの塗装屋さんに譲って貰ったガチャの素体にも塗っておく事にしました。独自に作った色の場合はちゃんとしたプレートの色見本を作成していますが、純正色の場合はぱっと見で比較出来れば良いという事で、ベアブリックに塗っていた物をこちらのBLACRABBiTに代えてみたという感じです。販売等は一切しておりませんのでご了承くださいませ。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ホンダストリーム内装インパネ サフェ入れ

先日お預かりしておりましたホンダストリームの内装インテリアパネルです。

表面は細かい梨地になっているので、平面はダブルアクションサンダー#120→#180で、曲面部分は#180→#240で手研ぎ、最後にフチなどを#320~#500で均し~足付け処理を行います。

 よく脱脂清掃し、サフェを塗りたくない箇所をマスキングをしておきます。

以前はこれくらいのサイズだと棚等何かしらの上に置いて塗るのが普通でしたが、最近はサフェでも手で持って塗れるようにしています。その方が塗りたい所を狙って塗れるからですかね。

念のためガスプライマーも使っておきます。谷の角の部分は研ぎの方向がどうしても一方向になってしまい足付け処理が甘くなりがちな為ですね。

ポケット部は山のラインで塗り分ける事にしました。

プラスチックプライマーを塗布し、十分にフラッシュオフを設けながらサフェーサーを塗布します。

ウェットで5コート程塗り終わったら完了です。コート毎に10分くらい乾燥させているので、大体1時間くらい掛けて塗っています。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ホンダストリーム内装インパネ塗装承ってます

先日到着しておりました、ホンダストリームRN7のインテリアパネル2点です。こちらのオーナー様は以前同車の内装カバーパネル一式の塗装をご依頼頂いた方で、今回リピート頂きました。この度もご贔屓頂きありがとうございます!

現状は付属品が着いた状態ですが、

塗装を行うのはパネルのみですので、

裏から付属品を取り外していきます。

ノートパソコン等の電子機器については全くの専門外なので対応は出来ませんが、自動車パーツで比較的簡単な物であればこういった分解はサービスにて対応しております(ただしそれによって生じる破損や不具合等には保証・補償が出来ませんので、ご懸念の場合には被塗物単体の状態にしておいて頂けますようお願い申し上げます。)。

分解が完了しました。組付けの時に間違えないようネジ等はそれぞれ別けで保管しておきます。

塗装するのはこちらの2点で、色は前回と少し変わっり、スバル純正色のWRXブルー(カラーコード:K7X)、クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーへの変更で承っております。WRXブルーについてはこちらの記事をご覧頂くと判り易いかと思います。

現状はザラザラとした梨地の上にグレーメタリックが塗られた艶消し仕上げ(クリアー塗装無し)で、このまま塗っても艶のある仕上がりになりませんから、「研磨→プライマー塗布→サーフェサー塗布→完全硬化→研磨」といった下地処理を行ってからの上塗り塗装とします。

運転席右側の小さいパーツには小物入れがあり、こちらは現状と同じ様な感じで艶消し黒の塗装で承っております。尚、こちらはインパネと一体成型になるので取り外す事は出来ず、ただしこれを最後までマスキングで残しての作業は難しいですから(WRXブルーの仕上がりが悪くなりますから)、一旦は一緒にここもブルーの艶ありに塗ってしまい(もしくは奥までは塗らず内側の山のラインまで)、最後に艶消し黒で塗り直すようにします。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!