ランドクルーザーサイドバイザー塗装 完成

大変お待たせしました!先日残るフロントバイザーのロゴ入れ塗装を行っていたトヨタランドクルーザー100の純正サイドバイザー塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

元々はこの様な状態で、一緒にお預かりした塗装済みのバイザー(画像最下段)を参考に、それより少し濃いスモーク塗装にしています。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

一旦スモーク塗装で完成した後、

元の状態と同じような感じでTOYOTAのロゴ入れ塗装を行いました。

ちなみに部分的に(ロゴだけで)塗装を行う事も不可能では無いのですが、品質的な事を考えてクリアーは製品全体に塗り直しています。

これらの画像だとスモークがかなり濃く見えますが、これはバイザーを透過した光が下に敷いている布に吸収されてしまっているからで、実際には先日掲載した本塗り時の画像のように透明感のあるスモークに仕上がっていますのでご安心くださいませ。

 

参考までに、下が見本としてお預かりしたスモーク塗装済みのバイザーで、上が今回塗装したバイザーとなります。

同じくこちらも下が見本のバイザーで、上が新たに塗装した物となります。

ちなみにこちらは一緒にお預かりしていた同車のテールランプです。既に先日完成しておりまして、今回のバイザーと一緒に発送します。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度の御依頼、誠に有難う御座いました!

ランドクルーザーサイドバイザー 本塗り

先日スモーク塗装で本塗りを行っておいたトヨタランドクルーザー100の純正サイドバイザー(フロント)です。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させておきました。

全体を#1500で水研ぎし、#1300相当の布状研磨副資材(アシレックスオレンジ)で足付け処理を行いました。万が一にも下地を露出させないよう注意します。

よく脱脂清掃後、全体にベースクリアーを1コートだけ塗って、位置決め用のガイドテープを貼っていきます。最初にベースクリアーを塗っておくのは、この後に塗るTOYOTAの輪郭がシャープに仕上がるようにする為ですね(ケースバイケースですがこの方が馴染みが良いです)。

それに合わせて、予めカットしておいたマスキングシートを貼り付けます。

周りを養生し、白(MIX570):黒(MIX571)=97:3の割合で混合したグレーを塗布します。

マスキングを剥がします。

一応全体をタッククロス(粘着物質が付着された不織布)でクリーニングし、

クリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーとなります。

リヤドアの方は既に磨き処理も終えて完成しています。

TOYOTAの色はぱっと見は白ですが、黒が3%入っているので結構なグレーになります。元々プリントされていた色に近い色としています。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ランドクルーザーサイドバイザー 本塗り

先日下準備を行っておいたトヨタランドクルーザー100純正サイドバイザー一式です。一緒に御依頼頂いているテールランプ一式の塗装は先に完成しております。

裏側には透明のフィルムを貼って養生し、表側は#800→#1300で研磨して足付け処理がされています。

よく脱脂清掃し、プラスチックプライマーを塗ったら本塗り開始です。

スモークの濃さは、一緒にお預かりしたこちらの塗装済みサイドバイザー(画像手前)の物を参考に、これより少し濃くと承っています。

同じスモークでも色味がかなり違うのが判ると思います。先ほど紹介したアルファードのエンブレムと同じくオレンジキャンディーを混ぜて色味を近くする事も出来ますが、私的には赤いスモークより青味のスモークの方が高級感があるのでそこは気にしていません(むしろ赤黄色よりだと色褪せた感があって好きではありません)。

スモークの濃さが決まったらしっかり乾燥させ(大抵はここで昼休憩とします)、

最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

ただこちらのフロントバイザーには「TOYOTA」のロゴ入れも承っていますので、この後完全硬化したら再び足付け処理を行って再度全体にクリアー塗装を行います(なのでここまで塗り込む必要は無かったのですが、いざ塗り始めると頭が真っ白になるのでうっかりしていました・・・)。

本塗りの時は9割くらいの力で塗るような感じで、それだとどうしてもタレ等のリスクがありますから、もう一度塗る場合=今回のように「下塗り」であるなら7割くらいの力で安全マージンを取って塗るようにしています。

安全マージンを取り過ぎると「肌は磨きでつくる!」となって段々悲惨な方向(塗装屋としての終焉)に向かってしまうので、多少リスクがあっても何とか今のスタイルで続けていければと思っています(ただ歯がボロボロになるので本塗り時はマウスピースの使用が必須です)。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

レンズ関係透過性塗装 下準備

先日に引き続き、次の透過性塗装のターンで本塗り予定のサイドバイザーやテールランプ等レンズパーツ一式の下準備となります。

シビックのセンターガーニッシュは、左右の角が割れた物を修復済みの状態で、そのままだと不安な部分もあるので、補強しておくようにします。

まずはそのままの状態で研磨してある程度形を整え、

またレンズ裏側の隙間の部分もペーパーを掛けて足付け処理を行っておきます。

使うのは透明なエポキシ接着剤で、

プラスチックプライマー塗布後、それを主に隙間に充填します。

割れている箇所は防水面では全く問題無い箇所なので、とにかくこの後ここがまた折れないようにと補強するような感じです。

その後エポキシ接着剤が硬化したら、

#120→#180→#240→#320→#400→#500→#800→#1300といった感じで研磨して均します。

元々塗られていた接着剤の黄ばみが残ってしまってはいますが、こちらも今回のスモーク塗装である程度目立たなく出来るかと思います。

その他の製品も#800→#1300で研磨したり、ペーパーが入り難い凸凹した箇所は堅めのナイロンブラシとウォッシュコンパウンドを使って足付け処理を行います。

これでようやく本塗り準備が完了で、その前にブース内の壁のビニールを全て貼り換え、新たに埃が吸着する粘着剤の塗布を行っておこうと思います。かなり気をつけてはいるのですがやはり空気が乾燥する時期になって静電気が発生し易くなり、注意はしていても埃の付着が多く感じられる為です。

それでは作業が進行次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

レンズ関係透過性塗装 下準備

先日に引き続き、次の透過性塗装のターンで本塗り予定のサイドバイザーやテールランプ等レンズパーツ一式の下準備となります。

テールランプは電球が装着される周りはパッキンで防水になっていますが、それより外側には雨水や埃が入ってしまうので、使っている内に汚れてしまい、また通常その部分は見えないので清掃が出来ません。

また下手に水を使うとテールランプ内部に水が入ってしまうので、一般的に洗浄は難しい部品かも知れません。

と言う事ですが、塗装する際にはまずその前にしっかり清掃をするのでご安心頂ければと思います。

何種類かのブラシと綿棒、エアーブローが出来る設備があれば、通常作業が難しい箇所でも清掃は可能です。あとはよく水気を取って乾燥させておきます。

テールランプのように反射板が無いタイプ=バイクのスクリーンや今回のようなサイドバイザーの場合、そのままマスキングテープを貼ってしまうと光を透過しなくなり、塗っている時にスモークの濃さが判らなくなってしまうので、反射フィルムや透明なシートを使って養生します。今回はスモーク塗装済みのサイドバイザーをお借りしていますのでそれを参考に出来ますから、反射フィルムは使わず全て透明シートで対応しました。ステッカー等を転写させる際に使う糊が残らない低粘着のアプリケーションシートですね。

水気が飛んだらテールランプもマスキングします。シビックのセンターガーニッシュは左右の角が割れた際の補修歴があるので、そこの補強もしておきます。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!