BMW M Sport Chrome Badge

x6BMW純正のMスポーツエンブレムです。こちらの前にBMWのホイールキャップの塗装をご依頼頂いておりまして、その時の仕上がりを気に入って頂けたようでその後こちらのエンブレムもご依頼頂きました。

x61ご依頼内容としては、

・メッキ素地用下地処理(剥がれ無いように)

・エンブレム全体を白に塗装(ALPINE WHITEⅢ)

・Mカラーの3色は塗装で再現(純正はシール)

・エンブレムの側面を艶消し黒に

となります。

尚、自動車部品に多用されるメッキパーツ(装飾クロムメッキ)に直接色を塗っても簡単に剥がれてしまいますので、それ用の下地処理を行った上での塗装となります。

bmw450 bmw451 既存のMカラーはシールなので、剥がす前に3色それぞれの形状をデータ化し、マスキングシートを作製しておきます。

bmw453 メッキの上に色を塗っても剥がれないような下地を作っておきます。

bmw454 Mカラーの3色については、以前別の案件で作っておいた塗料があるのでそちらを利用しました。

bmw63こちらがその時の画像で、この時はオーナー様よりカタログを添付して頂いてその中のイラスト写真を参考に色を作製しました。

bmw164さらにその後違う案件で再びMカラーを塗る機会がありまして、STANDOXでは各色の配合データが存在する事を発見しました(ただし一部微妙な色もあったので調整はしました)。

bmw461 予め塗っておいたプライマーを研ぎ出し、いよいよ本塗り開始です。

bmw462 まず最初にMカラーの3色を塗って、良く乾燥させたらそこに予め作成しておいたマスキングシートを貼って全体にアルピンホワイトⅢを塗ります。

bmw465ベースコートを塗り終えたらクリアーを塗って本塗り完了です。

bmw463  裏側からも塗れるように固定してあるので、細かい個所へもしっかり塗装します。

bmw466 この後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を完全硬化させます。

bmm472 通常はここで完成となりますが、今回は「側面を艶消し黒」で承っていますので、再度足付け処理を行います。

bmm473 よく脱脂清掃し、表面にマスキングテープを貼って裏側から艶消し黒を塗装します。

bmm474 この状態だとまだ輪郭の仕上がりが悪いです。

bmm476bmm475  綿棒にシンナーを含ませ、食み出た部分を拭き取っていきます。

bmm477綺麗に仕上がらない個所は再度塗装を行って再び拭き取り、それを何度も繰り返します。

bmm478塗り分けのラインがシャープに仕上がったら再び熱を掛けて完成です。

bmw472 必要に磨き処理を行い、完成となります。

bmw473 bmw474 bmw475 bmw476

BMW X6 Mメッキエンブレム Mカラー塗装 完成

bmw472 大変お待たせしました!BMW X6Mの純正メッキエンブレム、アルピンホワイトⅢとMカラー、そしてフチを艶消しブラックの塗装で完成となります。今回は小物塗装の集大成と言うか、本当に色々満載の内容です。

bmw473純正のエンブレムには装飾クロムメッキが施されているので、単に色を塗るだけだと密着性が劣ってしまいますから、まずはメッキ素地用の下地処理を施して塗装のベースを作っています。まずその時点でかなり手間が掛かってしまっているんですよね。

最初の状態も紹介致します。

x6元々はメッキのエンブレムにシールが貼られた状態で、全て塗装でやり直しています。

bmw475ベースカラーの白はBMW純正色のアルピンホワイトⅢで、通常はそのままクリアー塗装で終了ですが、今回はさらにMカラーの「水色」「紺」「赤」の三色も塗装しています。もしかして元々貼ってあったシールが再利用出来るんじゃ・・・なんて考えたりもしましたが、さすがBMWと言う事だけあって見事に自己破壊型でした(笑)。まあ耐侯性の高いアクリルポリウレタン塗料であれば褪色の心配も無いので安心ですけどね。

bmw474そして最後にエンブレムの外周を艶消し黒で塗っています。塗装自体はいつもの通りスプレー塗装ですが、ちょっと変則的に最後の仕上げは「綿棒で拭き取る」と言う方法で対応しました。どうなる事かと思いましたが何とか良い感じに出来たと思います。

bmw476見た目も当然ですが、使う用途が車の外装に取り付ける物なので、雨風は勿論、紫外線下での長期保管やスチーム洗車なども想定して耐久性はそれなりに保持出来るようにしています。ただそうなるとどうしても作業時間と手間は掛かってしまっていますので費用も結構な額になってしまいますから、その辺のバランスを考えてご検討頂ければと思います。飾るだけならここまで大変じゃ無いんですけどね(笑)。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げます。この度も当店をご利用頂き有難う御座いました!

BMW「X6」M メッキエンブレム 本塗り(フチ)

bmm472 先日本塗りを終えていたBMW X6のMのメッキエンブレムです。塗膜が完全硬化したので最後の仕上げとしてフチ周りを艶消し黒で塗装です。

ちなみに当初の予定としては「本塗りを終えてから24時間以内は足付けしないで塗装が可能」と言う塗料の特徴を活かし(塗料全般の事では無くSTANDOXのマニュアルにそう書いてあります)、その時間内に足付け処理無しに本塗りを・・・と考えていたのですが、何か嫌な予感がしたので止めました。なのでしっかり足付け処理をして挑んでいます。

bmm473 塗装の仕方は色々と考えたのですが、マスキングに拘ったやり方でやっても上手く行くイメージが湧かなかった為、結局「マスキング+α」の作業で対応する事にしました。

塗装の方法としてはエンブレムの表面に50mm幅のマスキングテープを貼り、ベースコートの黒に硬化剤を5%混合し、後は塗るだけです。

bmm474 ただし当然ですがこれだけだととても残念な仕上がりになるので、塗料が乾く(硬化する)前にここを拭いて綺麗に整えます。

bmm475スタンドックスのベースコートは、完全に乾く前であれば(シンナーでは無く)低溶解なシリコンオフでも拭き取る事が出来ます。ただシリコンオフでは溶けるのでは無く拭くだけなのでそう簡単に綺麗に仕上がる訳では無く、結果「拭く→塗り直す→拭く」を綺麗になるまで数回繰り返します。大体3回~5回くらいですかね(軽く言いましたが結構大変です)。

bmm476 ちなみに使う綿棒は一般的な物と模型用?の先端が超極細タイプの物を使います。

bmm477 一応溶剤を扱うので作業は一階で、ただかなりの長丁場になったので(5時間くらい掛かりました・・・)、作業中はこんな感じで地べたに座って作業しています。め、目が・・・(笑)。

bmm478と言う訳でこんな感じで塗装完了です。後は後日熱を掛けて数日寝かせば完成となります。

しかし当初は「フチを黒?」と思っていましたが(いや、すいません・・・)、なるほど確かにこれは面白い表現方法です。2次元的に輪郭を付けたり影を描いたりするロゴは見ますが、こういうのは初めてみました(と言うかやりました)。途中「やっぱり断れば・・・」なんて何回か頭を過ぎりましたが(笑)、引き受けて良かったと思います。

それでは完成次第改めて紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

BMW「X6」M メッキエンブレム 本塗り

bmw461 大変お待たせしました!先日下準備を終えていたBMW X6の純正メッキエンブレム、無事本塗り完了しております。ただこの後フチ周りを「艶消し黒」での塗装もあるのでまだまだ安心は出来ないんですけどね(フチだけ塗るって・・・)。

bmw463 フチは後で塗りますが、かといって今回の塗装が中途半端になると、肌が荒れたり、塗膜の切れ目でチヂレが発生したりするので塗装自体はいつも通りに行います。塗り難い小さい穴の部分は裏側から塗れるようスプレーの通り道を確保して固定します。

bmw454実は塗り分けをしている作業意中はかなり切迫していて撮影どころでは無く、途中の工程で画像がポッカリ無くなってしまっています。すいません・・・。

bmw462 上の画像では既に「水色」「紺」「赤」の塗装が終わった状態で、その上にそれらを纏めて覆うマスキングシートが貼られています。

ここまでの工程としては、

・全体にベースカラーのアルピンホワイトⅢを塗布
・3色に塗る部分より少し大き目の、「プレスラインの山部分」でマスキングをします。
・赤を塗ります
・真ん中くらいでビラビラのマスキング(バッチリラインが付かない様にマスキングテープの端を折ってヒラヒラにします)
・水色を塗装
・両サイドをマスキング
・紺を塗装
・3色を纏めてマスキング
・その周りを白で塗装(エアーブラシを使って極力膜厚を付けないように)

といった感じです。当初の予定では最初に白は塗らない筈だったのですが、白の隠ぺい力の弱さからマスキング部の段差が懸念されたので今回はかなり変則的な塗り方にしています。

bmw465 そしてようやくクリアーです。ここまでで5時間くらい掛かってしまいました。色を塗る度にその上にマスキングテープを貼らなければいけないので乾燥の為の待ち時間も必要なんですよね。

bmw466想定が甘かったのは「紺」の隠ぺい力が予想以上に弱かった事で、お陰でその両サイドの見切り部で若干の段差が出来てしまっています。ここを磨くのは大変ですからわざわざ今回塗る順番を気にしてやったのに、私的には結構ショックです。と言っても失敗と言う程では無く、最後に磨いて補正しておきますのでその点はご安心下さいませ。

この後の工程としては、まずしっかり熱を掛けて数日寝かして完全硬化させ、フチ部を改めて足付け処理し、表面をマスキングして周りのフチのみを艶消し黒で塗装します。塗膜の硬化が甘くもしチヂレてしまったらどうにもならなくなってしまいますので、とにかくきっちり硬化させてから挑みたいと思います。

どうぞもう少々お待ち下さいませ!

BMW「X6」M メッキエンブレム 下準備

bmw450 こちらもお待たせしております。BMW X6の純正メッキエンブレムです。メッキ素地用の下地処理もそうですが、今回はBMWの3色カラーも復元するのでちょっと手間が掛かっています。

bmw454ただ色に関しては以前別件で行った作業の時の物が奇跡的に(笑)残っているのです。しかも珍しくガラス瓶では無くスチール製の豆缶で・・・。缶の外側には若干錆が出ていたので少し不安になりましたが中は全く問題ありませんでした。うーん、珍しく昔やっておいた事が役に立ったような気が(苦笑)。

bmw63ちなみに色の作製はこんな感じでその時のオーナー様に用意して頂いたカタログから作製しています。勿論ですが今回のエンブレムに貼ってあったシールに比べれば塗装の方が格段に発色が良くて、ランバ・ラル大尉風に言うと「印刷とはちがうのだよ、いんさ・・・」みたいな感じですかね(判らないで大丈夫です、すいません・・・)。

bmw451エンブレムのベースカラーは「アルピンホワイトⅢ」となりますが、今回は少し変則的な塗り方にします。勿論仕上がり優先の方法で、

・まずメッキ素地用の下地処理を施して本塗り出来る状態に

・白では無くまず一番最初に「赤」を、特にマスキングはせずにその周辺に塗装

・赤く残す部分を予め用意したマスキングシートでマスキング

・水色を左端の辺に適当に塗装

・水色に残す部分をマスキング

・中央の青を塗装

↓以下に続きます。bmw452・よく乾かしたら3色に塗った箇所に、予め作製しておいたマスキングシートを貼り付け(上の画像がそうです。ちなみにこの時メッキ素地は残っていません)。

・全体にアルピンホワイトⅢを塗布

・マスキングを剥がし、全体にクリアー塗装

となります。

尚今回は「フチ」を艶消し黒で承っていますので、その後また別工程でそれの塗装も必要です。うーん、これはちょっと事前に練習が必要そうですね・・・。

bmw453ちなみにメッキ素地用の下地処理の方も進行していまして、こちらは熱を掛けて完全硬化させた後、再度全体的に研いでおきます。その前に一度「フチを艶消し黒に」の練習はしておいた方が良さそうですね。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きます。もう少々お待ち下さいませ!