大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたウィルソンのテニスラケット塗装、本日完成となります。
最初の状態も紹介しますね。
元々は全体に傷がり、塗装が剥がれてしまっていた箇所もありましたが、
「研磨→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった下地作業からやり直しましたので、歪も払拭され艶々に仕上がっているかと思います。
大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたウィルソンのテニスラケット塗装、本日完成となります。
最初の状態も紹介しますね。
元々は全体に傷がり、塗装が剥がれてしまっていた箇所もありましたが、
「研磨→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった下地作業からやり直しましたので、歪も払拭され艶々に仕上がっているかと思います。
先日サーフェイサーを塗っておいたウィルソンのテニスラケットです。その後60℃40分程の熱を掛け、全体にガイドコートとしてベースコートの黒をパラパラと吹きかけています(サフェを研ぐ時の目安にする為です)。
サフェを研いで全体のラインを整え、最終は#1000の水研ぎでペーパー目を均しています。
サフェを塗る時は穴をマスキングしましたが、本塗りはそのまま塗装します。
グリップ部分はテープを巻くと見えなくなりますが、塗り際が汚くならないよう、クリアー塗装後すぐにマスキングを剥がせるようにしています。
そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!
クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」の仕様となります。
一緒にお預りしたグロメットを嵌めた感じでは、溝の幅(狭さ)は窮屈では無かったので、特に気にせずクリアーを塗っています。
この後は一晩以上自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。
それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!
先日お預りしておりましたWilsonのテニスラケットです。
全体にある傷もそうなのですが、経年の為か表面にウネリが出ていますので、今回はこちらも修正したいと思います。
グロメットが入る側面の溝は、それの形にあった当て板を使って研磨します。
ちなみにこれまで施工したテニスラケットは「コ」の字の形状でしたが、今回は「U」の形になっています。使っている当て板は以前BMW M6のサイドスカートを補修塗装した時の物ですね。
その後は#180ダブルアクションサンダー、#240手研ぎで全体を均します。グリップが近い箇所は塗膜を完全に除去はせず、フェザーエッジを形成して布状研磨副資材のアシレックススカイ(#500相当)を使って足付け処理をしています。
側面にある穴にはグロメットが挿し込まれる為、膜厚の着き易いサフェーサーが入らないようマスキングをします。
以前は綿棒の先端を詰めたりしたのですが、繊維のケバケバが気になったので、今回はより確実な方法を行う事にしました。
要らなくなったコピー用紙を小さくカットし、
昔、新聞紙を丸めてチャンバラごっことかをされた方なら判ると思いますが、丸めた紙の内側をキュっと締めると、紙とは思えないような丈夫な棒になりますよね。こちらもそれと同じで、差し込んだ筒状の紙の穴から棒を挿して広げるようにして回してあげると、穴の径にピッタリ合ってかなりしっかりと固定されます。強烈なエアーブローをしても飛んでいったりしません。
カーボン素材は強化プラスチックなどと呼ばれていますが、樹脂は普通のエポキシなので、プラスチックプライマーを塗る必要はありません。またウェットカーボンは大抵がポリエステル樹脂ですが、こちらも同様です。「密着が悪い」と思う場合は、恐らく離型剤がしっかり取れてはいないのではと・・・(特にカーボンは繊維の目に離型剤が詰まっていてかなり厄介です)。
筒状にした紙が飛び出るようにする事で、スプレーからのエアーが吹き返しにあい、穴の周りには塗料が着き難く紙が固着しない、と言う作戦です。車の内装のウィンドウスイッチパネルのタバコを入れるような深い窪みの奥が塗り難いのと同じような感じですね(判りませんか・・・)。
グリップ近辺はサフェがブツ切りにならないよう、6mm幅のマスキングテープを1/3くらい折り込んで端をヒラヒラとさせ、途中剥がしてずらしながら際を暈すようにしています。
サフェはかなり塗り込んでいますが、穴の周りに溜まって固着していないのが判るかと思います。ここで段差を着けてしまうと、後でそれを均さないといけない作業があるので大変な事になってしまいます。
たかがサフェ如きにかなり時間を掛けているかと思うかも知れませんが、いざ本塗りとなるともう後戻りは出来ませんし、失敗したら替えが無いと言うのは結構なプレッシャーなので、出来る事は先にやっておきます。こちらのラケットももしかしたら何かの記念や思い出の品で、同じ型でもこれと違う物では意味が無い!と言う事かも知れませんので・・・。
この後は一晩以上自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて硬化させます。
それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ち下さいませ!
先日到着しておりましたWilsonのテニスラケットです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!
現状は黒ベースに赤でロゴやラインが描かれていますが、今回のご依頼はこちらを単色黒のべた塗り、艶あり仕上げで承っております。
全体的に傷があるので、いつものように「研磨→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった工程で下地からやり直しての上塗りとなります。
一応今回はガットを固定する為のグロメットも着けた状態にして頂き、サフェーサーを塗った時点で問題無いか(穴が埋まっていないか)なども確認したいと思います。
尚、テニスラケットは以前「艶消し黒」で施工した案件がありますのでそちらも紹介をさせて頂きますね。
こちらはBABOLATなるメーカーのテニスラケットです。こちらのページから他の画像も見れますので宜しければご参照下さいませ。
こちらは今回と同じくWisonのテニスラケットです。以下のページで施工内容を纏めて紹介していますので宜しければご参照下さいませ。
それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!