チタンメガネフレーム 色確認

先日お預かりしておりましたチタン製のメガネフレームのフロント部になります。

大変長らくお待たせしておりましたが、本日より作業着手しておりますのでどうぞご安心下さいませ。

 ご依頼内容はこちらのタミヤ缶スプレーのオリーブドラブの色で承っておりまして、まずは色の確認の為に色板に塗装します。

ちなみにこちらの色板は単なる厚紙で、以前当店にご依頼頂いたお客様がご近所に住んでいて、仕事で遣わなくなった物を頂いてハサミで小さくカットして使っています。それ専用の物も各メーカーから販売されていますが、小物塗装ではリッチ過ぎるアイテムなので使えません(苦)。

 と言う訳で、メガネフレームの色と今回のタミヤとの色を比べてみました。

メガネ単体で見ると「十分それっぽい」と思いましたが、こうやって見比べてみるとその違いが良く判ります。そもそも色のニュートラルと言うのは何を基準にするのか難しく(少なくとも私には判りません)、なので塗装の仕事をする上ではこういった「比色」が重要になります。

 と言う訳で、今回も艶消しの色見本が多い、北米仕様のSTANDOX色見本帳を使ってみる事にしました。

 こちらの色見本帳には特殊車両や内装部品などに使われている色が多くある為、今回のような特殊な色を探すのには丁度良いのです(と気軽に考えていました・・・)。

 色々見ていって、私的にかなり惹かれる色がとても多いのですが、実はグリーン系が少ない事に気が付きました・・・。

 やっと見つけたと思ったら、全然違う色とか・・・(苦)。見本の方が緑味(青味)が強くて、タミヤの色が黄色にしか見えません(まさに比色とはこういう物です)。

 他にやっと見つけたと思ったらこんな感じで、もう一から作った方が断然早いです。

 という事ですが、まあまあ使えそうな色を発見しました。

ちなみに色見本に空いている穴は、それぞれの色を重ねて見る為の物です。

実際にやってみると・・・

 こんな感じでさらにショックを受けます(と言うくらい色が違います)。

と言う事ですが、出来ればデータを残したいとも考えていますので、取り敢えず先ほどの色(GENERAL MOTORS CEDAR GREEN(カラーコード:722H )の配合データを基に、青黒味を抑えてて黄色味を増やした配合に修正しておきました。

後日これで実際に作ってみて、大丈夫そうならそのまま、修正が必要そうだったら配合データは諦めて「5分以内の簡易的な色の作成」の方法で色を作ろうと思います。

次はサンドブラストで既存の塗膜を剥がす作業で、その他トヨタ86の樹脂製インマニやロードスターのヘッドカバー、その他は某大学機関からのご依頼品なども平行して作業を行います。

どうぞもう少々お待ちくださいませ!