スバルWRX S4エンジンカバー 本塗り

 先ほど紹介しました「下準備」に続き、いよいよ本塗りとなります。と言っても下準備作業もまだまだ続いているのですが。

 予め型を作ってカッティングプロッターでカットしたマスキングシートですが、PP(ポリプロピレン)に直接貼るとなると粘着力が足りず、貼っている傍から端が浮いて来てしまいます。まあ足付け処理の時点でそれも判っていたのですが(苦)。

 と言う訳で改めて普通の和紙タイプのマスキングテープをプロッターでカットし直しました。

 それでも中々気が遠くなるような作業ですが、

 やっていて先が見えないという訳でも無いのでそんなに大変な作業ではありません。

 と言うか、今の工場ではとにかく明るい環境で作業が出来る為、こういった細かい作業が非常に楽です。見えるって素晴らしい…。

 と言う訳でマスキング作業が完了です。

 ちなみに最初の足付け処理では、向かって右側のダクトが塞がった個所はマスキングをしていましたが、その後思う所があり、再びそこも足付け処理を行う事にしました。

最初にプラスチックプライマーを塗布し、 塞がれた部分には予め黒を塗っておく事にしました。

 また本塗りの為のマスキングではピッタリ位置を合わせたいので、作成したマスキングシートを使うのは端の部分のみとします。

 パット見は同じに見えたのですが塞がれている5カ所はどれも微妙に形が違う為、こんな感じで微調整しながらマスキングしていきます。

 またマスキングする面も直接PPでは無くベースコートの黒の上になる為、密着性も良好で端が浮き難くなっています。

 再び場所を一階に戻し、いよいよ本塗り開始です。

 まずはプラスチックプライマーを塗り、

 ベースコートにシルバーを塗ります。ちなみに色はホンダのサテンシルバーM(カラーコード:NH-623M)としています。

 シルバーを自然乾燥させてテープフリーな状態になったら、アクセントカラーとなるチェリーレッドを塗る為のマスキングを行います。

 DITのエンブレムには一旦ベージュを下色に塗ってからチェリーレッドを塗布しています。

 マスキングを剥がし、

 さらに部分的に修正します。ここはチェリーレッドのラインが一部塗り過ぎたのでシルバーを塗り直しています。

 こちらは例の塞がったダクト穴で、食み出たシルバーを黒で塗り直しています。

 そして最後に艶消しクリアーを塗って本塗り完了です。

 同じくDITのエンブレムにも艶消しクリアーを塗りました。

 また早速新☆色見本プレートの為の色見本も作成しています。これを2セット用意し、今回は艶消しを塗ってもう1セットは後日他の物と一緒に艶ありを塗ります。

 その後一時間くらいして艶が消えた状態です。クリアー自体はまだ柔らかいので、マスキングを剥がすのは周りのフチだけに止めておきました。

ザラザラとした素地の梨地はそのまま残りますが、艶消しなので違和感も無く、むしろスウェード調のようで上品に見えなくもありません。

取り敢えずこのまま常温で見た目硬化をさせてから全てのマスキングを剥がし、その後60℃40分程の熱を掛けて完全硬化させます。

完成次第改めて紹介しますのでどうぞもう少々お待ちくださいませ!