ジェイドライセンスフレーム塗装 完成

大変お待たせしました!ホンダジェイドのリヤライセンスフレームの塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

元々の設定ではこちらのシルバー色しか無いらしく、

 今回ボディ同色の純正色「ホワイトオーキッド・パール」(カラーコード:NH-788P)でご依頼頂きました。

 クリアーは今までのご依頼と同様、高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となっています。

 色味は最近のホワイトパールらしく白さのある色になっています。

 一昔前のパールは天然雲母から成っていた為に黄味がありましたが、その後人工マイカになってからは透明感のあるスッキリとしたホワイトパールが可能となりました。

ちなみに「パールが焼けて黄ばんだ」といった事を聞いたりしますが、それは所謂「褪色」で、新車時の焼き付け型塗料ではそういった事がありますが、補修で使うアクリルウレタン系の塗料は耐候性が高いのでそんな事はありません。ただ新車でも最近は水性ベースコートになっているのでそう言う事自体無くなっているかもです(どうなんでしょう)。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度も当店をご利用頂き誠に有難う御座いました!

透過性塗装関係 下準備

スモーク塗装など、透過性塗装を行うテールランプ等の案件が揃いましたので本日より作業着手しております。次のターンで塗る予定の物は画像に移る5セット分、合計10部品となります。

マスキングの前に裏側を清掃し、よく水気を乾かしておきます。

この後電球が嵌る穴を先にマスキングし、さらに土台全体を覆うようにマスキングを行います。

奥にあるプロシードマービーのテールレンズは土台が無いレンズ単体の状態なので、このままマスキングをするとこれから塗るスモークの濃さが判らなくなってしまいますから、裏側には反射フィルムを貼ってからマスキングをするようにします。

今週末には本塗り出来る予定ですので、どうぞもう少々お待ちくださいませ!

SHURE SM58 Wireless Microphone

SHUREのワイヤレスマイク、SM58 Wireless Microphoneです。プロのアーティスト向けへのプレゼント用として塗装施工のご依頼を頂きました。

 スイッチ部と下の無線アンテナ部分以外をキャンディーホワイト(VW)の艶あり仕上げで塗装を施しました。

 クリアーは高品位なタイプのSTANDOXクリスタルクリアーの仕様となります。

クリスタルクリアーは通常使用するクリアー(同社イージークリアー)に比べ、高美観・耐UV効果・耐擦り傷性・耐薬品性などに優れたクリアーで、 今回のように常に塗膜に触れる物の場合にはお勧めとなります。

スイッチ部分は本体と一体化されている為、マスキングでの対応としました。

無線機本体とのセットで、専用ケース付きとなります。贈られる方に喜んで頂けると良いですね。

スバルWRX S4エンジンカバー 本塗り

 先ほど紹介しました「下準備」に続き、いよいよ本塗りとなります。と言っても下準備作業もまだまだ続いているのですが。

 予め型を作ってカッティングプロッターでカットしたマスキングシートですが、PP(ポリプロピレン)に直接貼るとなると粘着力が足りず、貼っている傍から端が浮いて来てしまいます。まあ足付け処理の時点でそれも判っていたのですが(苦)。

 と言う訳で改めて普通の和紙タイプのマスキングテープをプロッターでカットし直しました。

 それでも中々気が遠くなるような作業ですが、

 やっていて先が見えないという訳でも無いのでそんなに大変な作業ではありません。

 と言うか、今の工場ではとにかく明るい環境で作業が出来る為、こういった細かい作業が非常に楽です。見えるって素晴らしい…。

 と言う訳でマスキング作業が完了です。

 ちなみに最初の足付け処理では、向かって右側のダクトが塞がった個所はマスキングをしていましたが、その後思う所があり、再びそこも足付け処理を行う事にしました。

最初にプラスチックプライマーを塗布し、 塞がれた部分には予め黒を塗っておく事にしました。

 また本塗りの為のマスキングではピッタリ位置を合わせたいので、作成したマスキングシートを使うのは端の部分のみとします。

 パット見は同じに見えたのですが塞がれている5カ所はどれも微妙に形が違う為、こんな感じで微調整しながらマスキングしていきます。

 またマスキングする面も直接PPでは無くベースコートの黒の上になる為、密着性も良好で端が浮き難くなっています。

 再び場所を一階に戻し、いよいよ本塗り開始です。

 まずはプラスチックプライマーを塗り、

 ベースコートにシルバーを塗ります。ちなみに色はホンダのサテンシルバーM(カラーコード:NH-623M)としています。

 シルバーを自然乾燥させてテープフリーな状態になったら、アクセントカラーとなるチェリーレッドを塗る為のマスキングを行います。

 DITのエンブレムには一旦ベージュを下色に塗ってからチェリーレッドを塗布しています。

 マスキングを剥がし、

 さらに部分的に修正します。ここはチェリーレッドのラインが一部塗り過ぎたのでシルバーを塗り直しています。

 こちらは例の塞がったダクト穴で、食み出たシルバーを黒で塗り直しています。

 そして最後に艶消しクリアーを塗って本塗り完了です。

 同じくDITのエンブレムにも艶消しクリアーを塗りました。

 また早速新☆色見本プレートの為の色見本も作成しています。これを2セット用意し、今回は艶消しを塗ってもう1セットは後日他の物と一緒に艶ありを塗ります。

 その後一時間くらいして艶が消えた状態です。クリアー自体はまだ柔らかいので、マスキングを剥がすのは周りのフチだけに止めておきました。

ザラザラとした素地の梨地はそのまま残りますが、艶消しなので違和感も無く、むしろスウェード調のようで上品に見えなくもありません。

取り敢えずこのまま常温で見た目硬化をさせてから全てのマスキングを剥がし、その後60℃40分程の熱を掛けて完全硬化させます。

完成次第改めて紹介しますのでどうぞもう少々お待ちくださいませ!

スバルWRX S4エンジンカバー 下準備

 先日STIのチェリーレッド色を作成しておいたスバルWRX S4の樹脂製エンジンカバーです。

 裏側には遮熱の為のシートなどが貼ってある為、汚れないよう養生しておきます。外そうと思えば外せない事は無いのですが、各固定部は溶着されているので基本的に外れない(外さない)構造です。

 表側も同様に、塗らない部分は汚れや傷が付かないよう早めに養生しておきます。

 ちなみにエンジンカバーの向かって左側にはダクト穴が空いていますが、

 右側は塞がっています。代わりに水抜きの為の小さい穴が空いていて、さらにそこからは裏に貼ってある遮熱材の白が見えます。一体何故…。

尚シルバーに塗るのはフィンの部分のみで、その周りの枠は塗装せずそのままとします。今更ですが、ここをマスキングするのですが・・・と。

 そしてこちらは先ほどのエンジンカバーの中央に着くエンブレムプレートです。

 メッキっぽくなっているのは凸状になった天面のみで側面部分は黒くなっていますが、ここもマスキングして塗らず、チェリーレッドに塗装するのは底面のみとします。

 ちなみに先ほどのフィン部分ですが、手作業でマスキングするとこういった感じとなり、さらにカーブを緩やかにするとこの倍はマスキングテープを貼っていかなければなりません。しかもそうなるとマスキングテープの厚みで隙間が出来、綺麗には塗れないのです。

 そして何故か貫通していない向かって右側のダクト穴(風)の部分ですが、ここも手作業でカーブした個所を綺麗にカットするのには物理的に難しい為、

 境界線をある程度トレースしたら一旦剥がし、クリアーファイルに貼ってスキャナーで読み込みます。

それを基にソフトを使って美しいベジェ曲線を描き、

 貼ってはデータを修正してを繰り返しマスキングシートを作成します。

「そんなのカッターで直接切れば良いんじゃ」と思うかもしれませんが、補修塗装(所謂「板金塗装」)の現場でそういった方法はタブーなので、そういう発想は余り無いのです。

と言うか一般的な板金塗装の現場で、見習いの時期に塗膜にカッターの刃を入れたりしたら後ろから頭を思いっきり叩かれても仕方ありません。叩かないにしても怒鳴られるのが普通で、「直す」と言う塗装である以上塗膜や被塗物に刃を入れるなんて通常あり得ません。

ただしカスタムペイントはそういった趣向では無い為、逆にそこは気にしないのが普通なのかも知れません。私の場合は、と言う事です。

 そしてようやく下地処理です。念の為ですがこれらのマスキングは足付け処理の為の物で、本塗り用のそれとは別の作業となります。

 今回は下地(サフェーサー)は無しで直接上塗りを行う為、ペーパーでは無くスコッチ(#800)とウォッシュコンパウンド(とナイロンブラシ)のみで足付け処理を行います。

 裏の防熱シートを汚したくはないので、本来なら水を使わない「空研ぎ」で行いたいところですが、今回塗る色はシルバーで、この色はペーパー目が非常に目立ちやすい色でもありますから、足付け処理は慎重に&しっかりと行う為に水を使ってのこの方法としています。

濃色系やソリッドカラーならペーパー目は余り気にならないので空研ぎで行っていたと思います。

 逆にこちらはそういった理由では無く、ペーパーでは角までしっかり足付け処理が出来ない為、ナイロンブラシとウォッシュコンパウンドを併用して足付け処理を行います。同じようなやり方でもそれぞれ理由が違います。

 見切りのラインを美しく仕上げるのにはマスキングテープの種類や貼り方・剥がし方が重要となりますが、それ以上に密着性=足付け処理も重要な為、この辺はしっかり行っておきます。

足付け処理が終わったら、ウォッシュコンパウンドを残さないよう綺麗に洗浄します。

ちなみに当店が好んで使っている「ハジキシラズ」は比較的良いと思って使っている物なのですが、混ぜ物が無く研磨粒子が小さい為か「足付け」としての効力は比較的弱めとなっています。スコッチが古くなってくると(付着していた研磨粒子が取れてしまうと)それに伴って足付け効果も弱くなります。

対して関ペなどのウォッシュコンパウンドは「反応型」と銘打ったりしていてそれ自体で威力が強く、スコッチが古かろうが、そもそも研磨粒子が付いていない物だろうが(そういうのもあります)、かなりの足付け効果が期待できます。

ただしそういった作業性が良い反面、拭き残しなどがあるとその跡が残ってしまう事があり、私的には好きではありません。今は作業中に電話が鳴っても無視する事はありますが(こういった理由からです)、そうもいかない現場ではこれが致命的になる事もあります。

今は判りませんが、ソーラーのコンパウンドは塗膜を柔らかくする成分が強い為か、塗膜に乗せっ放しにするとその跡が残ってしまい大変な事になります(と言ってもこれはそもそものやり方が間違いで、本来コンパウンドはバフ面に垂らすのが正解です。と言っても現場でそれを徹底するのも難しのです)。

と言う事もあってコンパウンドは全て3M製品になっていたりしますが、それぞれ何が悪いという訳では無く、それぞれ作業する人間によって合った材料や使い方があるという事です。仕事上では人が言う事は全て鵜呑みにはせず、自らトライ&エラーを繰り返すのが良いと思います。

本体は既に本塗りが終わっておりまして、後程(もしくは後日)そちらも紹介します。どうぞもう少々お待ちくださいませ!