S20ヘッドカバー 下塗り

先日サフェ研ぎを行っていたKPGC10型スカイラインGT-R、所謂ハコスカのS20ヘッドカバーです。その後よく脱脂清掃し、マスキングを行いました。

そのまま本塗りにも行ける感じですが、まだ粗いペーパー目も残っているので、今回は一旦下塗りを行っておく事にします。

サフェ研ぎの際に金属素地が露出している箇所があるので、

一旦全体にプライマーも塗ります。

まずは目で見てアルミが露出している箇所をスポット的に2コート程塗ります。

その後全体に同じく2コート塗ります。

よく乾かしたら軽く表面を中研ぎし、

下色の赤を塗ります。

隠蔽力が高いベンガラ等を含む茶色系の原色=オキサイドレッド(STANDOX MIX567)を多めにした赤となります。

続けてもう少し鮮やかな赤を塗ります。こちらも適当な下色となります。

今回ご指定頂いている色はフォード社の「vermilion red」(カラーコード:E4 6470)で、この時点ではまだその色を作っていないので(それは自宅で作ります)、適当な色を使っているといった感じです。

そしてクリアーを塗って下塗り完了です。

クリアーが固まる前にマスキングを剥がしておきました。

本番ではベースコート塗装後に凸部を研磨してアルミ地を光らせ、その後全体にクリアーを塗って剥き出しになったアルミ素地も一緒に覆うようにします(厳密にはこれでは防錆とはならなく、腐食の進行を遅らせるといった感じです)。

尚、今回は下塗りなのでクリアーの膜厚は控えめに、シンナー希釈率も通常の15%→20%としています。

この後は60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、再度研ぎ作業を行なってから次はいよいよ本塗りとなります。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!