先日一回目の本塗りを行っておいたSHURE BETA58Aマイクです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させました。
今回はロゴ入れを承っていますので、グリップ部を再度足付け処理を行い、カプセル部はマスキングしておきます。またスイッチ部にねじ止めされているカバーパネル(小さな長方形のプレート)も外しておきます。
足付け処理をした被塗面そのままでもデカールの貼り付けは可能ですが(むしろそれが一般的かと)、より強固な塗膜になるようベースコートにハードナーを添加し、その上にデカールを貼り付け、最後に塗るトップコートでそれを挟み、三次元網目(架橋)構造でデカールを塗膜中に一体化させよう、というイメージです。
またご指定頂いたロゴをそのまま円錐形のマイクに貼ると大きくカーブしてしまいますから、予めその逆方向にデータを曲げておきます。今回は4%、5%、6%に円弧させたデータを実際にプリントアウトしてマイクに巻き付け、一番良かった物=6%を採用しています。
元のデータから6%山なりにカーブしたロゴをデカール用紙に印刷しました。3個あるのは予備用です(デカールはちょっとした事で失敗するので)。
余分をカットします。ちなみに水色の部分は台紙で、その上に塗られた透明な被膜だけが塗装面に残ります。
カットしたデカールを木工用ボンドを添加した水に浸けて台紙を剥がし、
イメージイラストを参考にしながらご指定の場所に貼り付けます。
デカール自体にも糊は着いていますが、念のためデカール専用の接着剤もたっぷり塗っています。
事前にテストしておいたお陰で、ロゴの最初と最後が同じ直線上に並びました。ここがズレると格好悪いですからね。
御依頼内容は「艶消し」ですが、この時点ではまだ下塗りとなるので艶ありのクリアーを塗っています。
この後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させたらデカールを貼った箇所を研磨して平滑にし、再び全体に足付け処理を行ってから今度は艶消しクリアーを使って3回目の本塗りを行います。グリルとスイッチ部分のプレートもその時一緒に塗ります。
塗装屋さんからすると「それで採算合うの?!」と思うかも知れませんが、今回のマイクは単体で塗っている訳では無く、ワイヤレスマイク2本を一緒に塗っています。
こちらは企業様案件なのでブログ等で紹介は出来ませんが、手間の掛かる3コート塗装のキャンディーレッドを同時に3個塗る事で効率化を図れますから、それぞれの単価を下げる事が出来ます。
納期が長くなるのはこれが理由でして、始めてしまえば作業自体の時間は短いのですが、それ単体で作業をするには採算が合わず、なので同じ内容の御依頼品が溜まってから纏めて作業をするようにしています。
それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ。



