ホンダNBOXミラーカバー 本塗り

先日お預かりしておりましたN-BOXジョイのドアミラーカバーです。

元々はホワイトパールが塗られている新品で、ただそのまま塗装を行うと塗膜が十分に密着しませんから、

塗装する表面を軽く研磨=足付け処理を行います。

最初は平面を#800相当の布状研磨副資材(アシレックスレモン)で大まかに行い、その後#1300相当(アシレックスオレンジ)で隅々までしっかり当てます。

手で持ってスプレー出来るよう芯棒を固定します。

脱脂清掃し、ブースのファンを回して給気(天井)から排気(奥の浄化装置)に空気が流れるようにしたらエアーブローで埃を飛ばします。

フチまでしっかり塗れるよう、裏側には広くスペースを設けています。

ご指定頂いている色はホンダ純正色「ミラノレッド」(カラーコード:R81)で、在庫は残っていたのですがまた使う機会があると思い作り足しておきました。

まずは下色としてグレーを塗布します。

各色の配合データには明度を記すVS=バリューシェードなる数値が記載されていて、今回の場合はこれがVS3=真ん中より少し白目(明るめ)のグレー色となります。

バリューシェードは「STANDOX FILLER COLOR」の名前で1~7までの濃淡があり、それぞれ配合データがあるのですが、今回指定のVS3はスタンドックスの溶剤型ベースコートでは配合データが存在しない為(それ以外はあるのに!)、当店規定のPRO_Fit色見本グレーの中から近い物を採用しています。

続けてミラノレッドを塗布します。

ミラノレッドはかなり隠蔽力が弱いので、下地が白のままだと明るすぎる恐れがあり、かといってミラノレッドだけで完全隠蔽させいようとすると6コートくらい=厚膜にまってしまう恐れがあった為に今回下色を使いました(ピンクの下色でも良いのですがそちらが切れていたので)。グレーは1コート、ミラノレッドは3コートで合計4コートとなっています。塗膜はベースコートの膜厚が少なければ少ないほど強くなります。身近な物に例えると、玉子サンドイッチの具がぶ厚いとそれを挟むパンがズレ易くなりますが、具が殆ど無くパン同士がピッタリくっ付くとズレにくくなるような感じです。

そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

3個前の画像に映るウェットブラスト用ボックスの赤=フェラーリロッソコルサ(300)と比べると、今回のミラノレッドは青味が強いのが判るかと思います。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!