スバルエンブレム(フォレスター)裏吹き

先日裏側の青い被膜を削り通し、透過性の赤=レッドキャンディーで塗装を行っていたスバルフォレスターの純正エンブレムです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させておきました。

その後表面を#800相当の布状研磨副資材(アシレックスレモン)で軽く研磨し、ウォッシュコンパウンドで凹んだ六連星の部分を足付け処理します。装着すると見えない箇所ですが、後で外した時に塗膜が剥がれたりする可能性もあるので、裏側でも100%行います(以前ツイッターで車の新品ドアか何かの裏側を足付けしないままシーラー塗っていた光景を見ましたが、あれって大丈夫なのでしょうか・・・)。

よく脱脂清掃し、

エアーブローを行ったら本塗り開始です。プラスチック素地は露出していないのでプライマー塗装の必要はありません。

まずは粗目のメタリック=STANDOX MIX598を塗布します。粒子が最も大きく輝きが強い反面、隠ぺい力はとても低いので、

その上に隠ぺい性の高いシルバー(具体的にはVWリフレックスシルバー)を重ねます。

マスキングを剥がして一応表側からの色味を確認します。

この後は表面にスモーク塗装を行うので、このまま裏側をマスキングしてそのままスモーク塗装に移行しても良いのですが(そういった仕様もあります)、

万全を期すという場合には裏側にもクリアーを塗っておきます。ベースコートのままでも大丈夫ですが、それだとシンナーやガソリン等が付着するとその痕が表側から見えたりする恐れがあるので、それの防止の為ですね。

ただしこうなると再び熱を入れて完全硬化させないといけないので、次の本塗り(表面のスモーク塗装)までにはもう少し時間を掛けるようになります。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ゼンハイザーE945マイク(マットピンク)塗装 完成

 大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたゼンハイザーE945ボーカルマイクの塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

 元々はいつものように黒だった物を、

送って頂いた画像を参考に、当店規定の色見本から近似色を選び、

そちらを艶消しクリアーで仕上げました。

艶消しですが表面は滑るようにツルツルとしていて、爪で擦っても簡単に傷が残ったりはしないようにしています。

 各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

こちらは室内でストロボを使って撮影した画像です。

自然光だとピンクが薄く感じられましたが、実物はこちらに近い色味となります。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

スバルWRX STIテールランプ 本塗り

 先日下準備を行っていたスバルWRX STIの純正テールランプです。しっかり脱脂清掃し、エアーブローを何度も繰り返し、プラスチックプライマーを塗ったら本塗り開始です。

 この型のテールランプはまだ5回くらいしか施工事例がありませんが、殆どの方から「良かった」とご感想を頂いておりまして、少し前にお納めした同型テールランプとエンブレムの塗装をご依頼頂いたオーナー様のインスタグラムでは、組付け後の画像が紹介されていましたので紹介をさせて頂きます。

 

instaglamの記事をそのままWordpressに組み込めるのを今まで全く知りませんでした・・・。

 含有量を減らした薄いスモークを塗り重ね、ムラ・ダマが出ないようご指定の濃さに近づけていきます。

 単にスモークにするならもっと簡単な方法があるのですが(トップコートクリアーに直接スモークを入れて塗るのが一番簡単です)、それだと濃さの調整が難しくなるので、通常の塗装と同様、ベースコート+クリアーの2コート仕上げとしています。

濃度が決まったらクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーとなります(オプションでこちらに変更が可能です)。

 テールランプ塗装時の塗膜構成としては、プラスチックプライマーに2コート、スモークのベースコートに4~6コート、クリアーのトップコートに2~3コートが基本となります(また場合によっては変則的に行う事もあります)。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

 

BMW MINIフロントグリルメッキ枠&ヘッドライトメッキリム塗装承ってます

 先日到着しておりました、BMW MINI F54ミニクラブマン純正のフロントグリルメッキ枠と、ヘッドライトメッキリム(リング)左右です。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

ご依頼内容はどちらも艶ありの黒で、クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」への変更で承っております。

どちらも素材は樹脂製で、表面には装飾クロムメッキが施されている為、メッキ素地用の下地処理を行ってからの上塗りとなります(安易な方法としての密着剤の使用はしません)。

以前同型部品の施工事例がありますのでそちらも紹介をさせて頂きますね。

BMW MINIメッキグリル枠塗装 完成

ヘッドライトリムの裏側には、ボディ(ヘッドライト)へ固定する為の黒いクリップが6か所着いていて、

てっきり昔ながらのスチール製のクリップかと思っていましたが(業界の方なら判りますよね)、

 プラスチック製の物がスライドして嵌っているだけなので取り外しておきました。

 またクッション材が4ヵ所貼ってあったので、

 こちらも取り外しておきました。素材はオデッセイのビームライトガーニッシュの裏に貼ってある物と同じですね。メッキ素地の下地処理は結構激しい作業になるので、余計な物は極力取り外しておきます。

 両面テープも新たに貼っておきました。

今回はメッキ製品への塗装で、また新品部品を御用意されると言う事もあり、予定していたご予算をオーバーしてしまい一旦は諦められる事になったのですが、その後「毎日、ブログ拝見してずっとお願いしたいと思っておりますので、今回良い機会と思いますので作業依頼お願い致します!!」との事でこの度ご依頼頂ける事になりました。このようなお言葉を頂戴してしまうのは非常に恐縮で、いつ止めようかと思っていた日記ですが、何とか今後も続けていければと思っております。

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

SHUREワイヤレスマイク 本塗り

先日下地処理を行っていたSHURE QLXD2ワイヤレスマイクと、別体となるヘッド部のELEFUNKEN M80Wです。

 今回は2色をグラデーションで塗装する為、色がズレない様に組んだ状態で塗装する事にしました。マスキングも内部に塗料が入り込まないようにしています。

 使用する色はこちらの2色で、

 こちらの玉虫色をした「クロマフレア風No.9」の顔料と、

グリーンから青に変化する「クロマフレア風No.7」の顔料を使用します。

それぞれマイク塗装のページで完成画像を紹介していますので宜しければご参照下さいませ。

SHURE SM58クロマフレア風No.7

SHURE SM58クロマフレア風No.9

 それぞれの色を使って実際にグラデーションさせた色見本マイクもあるので(画像右端の物)、それも参考にしながら本塗りを行います。

 まずは下色に黒を塗ります。液晶パネル部はマスキングの為、際の仕上りが悪くならないよう無用に塗膜厚をつけないよう注意します。またこの状態ではネジを少し回して隙間を開いた状態で塗装しています。

 その後ネジをしっかりと締め、グリーン系のクロマフレア風No.7を塗ります。全体にでは無く、塗りたい部位より少し広めの範囲に、且つ余分なミストを飛ばさないようにします。

 さらに続けてクロマフレア風No.9を塗布します。

 グラデーションの境目としては、上下は液晶パネル辺りに、また裏表でもそれぞれの色を変え、どの角度から見ても2種類の顔料を確認出来るようにしています。

 こちらはグリップ部で、裏側は濃いグリーンになっています。

 その後ネジを緩めて隙間を空け、クリアーを塗布します。

使っている顔料は2種類ですが、それぞれが多色に変化する色の為、 グラデーションされた部位がズレると激しい色変化を感じられます。

この後は一日程自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて完全硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!