オリバーゴールドスミスメガネフレーム塗装 完成

大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたOliver Goldsmithのメガネフレーム塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

元々はべっ甲柄だったメガネフレームで、

そちらを艶ありの黒に塗装を施しました。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

蝶番を固定しているカシメの飾り金具は、予め透過性のイエローを塗って金メッキ風のキャンディーゴールドで塗装しています。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

キャンディーゴールドに塗った後は一旦クリアーを塗って完全硬化させ、再度足付け処理を行ってから8箇所の丸をマスキング、

その後黒を塗ってから最後に全体にクリアーをコートしています。

金属の状態で飾り金具を残す事は今まで何度か行って来ましたが、それにさらに着色をする!というのは今回が初めての試みとなります。

テンプル裏の文字は残されたいとの事で、ただ元々入っていたのは彫刻でしたから、特に気にせずそのまま塗装を行っています。

各文字やロゴがしっかり視認出来るのが判るかと思います。

自然光でも撮影しました。

元々レンズが着いていましたが、そちらは交換してメガネ屋さんにて取り付けられるとの事で、現在は何も着いていない状態としてあります。

現在別件でご依頼頂いているアランミクリのメガネフレームは、元々着いていたレンズも取り付けるようにします。

メガネフレームの塗装費用は、始めた当初の頃から段階的に見直しを行っていて、現在は最初の頃の倍くらいの金額となっていますが、それでも採算を合わせるのは難しい仕事となっています(だからどこもやっていないのだと思います)。

ただ塗装範囲自体は少ないので、いずれ引退して自宅の一室で作業をするのであれば可能な物なので、その時の為という事を含めて現在も続けさせていただいております(逆に自宅では無理そうで今も難しいと考える自転車フレームは受付を停止せざるを得ませんでした)。

 それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

オリバーゴールドスミスメガネフレーム 本塗り

先日カシメの飾り金具部をキャンディーゴールドに塗装しておいたOliver Goldsmithのメガネフレームです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、研磨して足付け処理を行っておきました。

よく脱脂清掃し、飾り金具部のマスキングを行います。

使うのは市販のマスキングシートで、直径1.6mmが丁度良いサイズとなります。

それを飾り金具の丸い部分に貼り付けます。

この部分はもう溶剤を着ける事が出来ないので(脱脂が出来ないので)、素手で触らないよう注意します。

台にセットし、よくエアーブローをして埃を飛ばしたら本塗り開始です。

まずはプラスチックプライマーを塗布します。

続けてベースコートの黒=STANDOX原色MIX571を塗布します。

使用するのは口径0.3mmのエアーブラシで、最初はマスキング箇所を避けるように塗り、最後に必要最小限の膜厚で隠ぺいするよう薄く仕上げます。

ベースコートの塗装が完了したら、

飾り金具部のマスキングを剥がします。

この後さらに時間をおいて乾燥させたら、

最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

レンズが嵌る部分は最初の1コート目は塗らないようにし、無用に膜厚が付かないようにしています。

今回は単にカシメの飾り金具を残すだけでは無く「金メッキ風に」といったご依頼で、実際にやるまではどうなる事かと思いましたが、何とか良い感じに仕上がったと思います。

この後は一晩自然乾燥させ、

後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

オリバーゴールドスミスメガネフレーム ゴールド下塗り

先日お預かりしておりましたOliver Goldsmithのメガネフレームです。その後レンズを取り外し、足付け処理を行っておきました。

今回はカシメの丸い飾り金具部分8箇所を「金メッキ風」にと承っておりますので、まずはこちらの塗装を行います。全体を塗れるようにしていますが、塗るのはその周辺のみとなります。

当初は全部一度に塗ろうと思っていたのですが、カシメ部分の歪が酷かったので少しでもそれが軽減できるよう二回に別けて行う事にしました。

塗装するのは飾り金具周辺のみなので、裏側からマスキングテープを貼って固定しています。

プラスチックプライマーを塗布し、透過性のイエローを塗布します。イエローキャンディー:オレンジキャンディー=5:1の割合で混ぜた物を使用しています。

下地がシルバーの上に透明なイエローが重なるとゴールド=金メッキっぽい色味になります。

同じ様にフロントフレームにも塗布します。

そしてクリアーを塗布します。一回目の状態でかなり段差があるのが判るかと思います。

その後2回コートし、合計3コート塗りました。

途中クリアーを筆挿ししてさらに充填し、ある程度段差が目立たないようにしています。

当初はもっと段差は酷くて、それを研磨してある程度均してから塗装を行っています。

この後はいつも通り60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、次はこの部分をマスキングして全体に黒を塗装します。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

オリバーゴールドスミスメガネフレーム塗装承ってます

先日到着しておりましたOliver Goldsmithのメガネフレームです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

現状レンズが着いていますが、こちらは新たな物に交換予定なので塗装後の取り付けは行わず、またそれを行うメガネ屋さんにも確認済みとの事で承っております。

ご依頼内容はフレームの色を「艶ありの黒への塗装で、

左右のテンプル内側にあるロゴ(文字)は残されたいとの事で、

ただこちらはレーザー彫刻か何かで彫られ溝状になっていますから、特に気にせずそのまま塗装を行うようにします。

そして蝶番を固定するネジの裏側=8個の丸い金具についてですが、こちらは黒には塗装せず、さらに透過性のイエロー=キャンディーイエロー(ゴールド)に塗装して金メッキ風の仕上がりにするよう承っております。

方法としては、下地処理を終えた後にまず丸金具付近をキャンディーイエローに塗って一旦完全硬化させ、次の行程で丸部をマスキング→ベースコート黒で塗装→丸部のマスキングを剥がして全体にクリアーコート、といった作業を想定しております。クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様で承っております。

飾り金具を残した物で、以前施工した事例がありますのでそちらも紹介いたします。

こちらは以前ご依頼頂いたOGKのメガネフレームで、

元々は透明だったフレームを艶消しの黒に、飾り金具はマスキングで残すようにしています。

作業内容についてはこちらの記事で紹介していますので宜しければご参照くださいませ。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!