BMW トップケースカバー塗装 完成

大変お待たせしました!BMW R1200RTのトップケースカバーの塗装、ほぼ完成となります。梱包~発送は明日の夕方以降となりますが先に撮影しましたので紹介をさせて頂きますね。

最初の状態も紹介させて頂きます。

元々は艶消しシルバーだった物を、

ボディ同色の「ALPINEWEISS Ⅲ」(カラーコード:300)で塗装しました。

白の他に黒、オーカー、オキサイドレッド(ベンガラのような茶)が入っています。

 色が白の場合、光を反射し過ぎて上手く撮影出来ないのですが、今日はかなりの曇り空あったので丁度良かったのです。

 一応室内の照明下でも撮影しましたが、そちらの方が上手く撮れませんでした。一応二枚だけフェイスブックページの方で紹介しようと思います。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

BMWトップカバー 本塗り

先日お預りしておりましたBMW R1200RTのトップケースのカバーパネルです。

少しタイミングは早いのですが、業者様からの御依頼で同色系の塗装があったので並行して作業を進行しておりました。

裏側は取り付け固定部のみマスキングをし、フチから裏に回り込んだところまで色を塗るようにします。

最初にシリコンオフを使い全体の脱脂清掃を行います。

 BMWの艶消し塗装はちゃんとクリアーが塗ってあるので、まず最初に#800の水研ぎで肌の凸凹を均します。

尚、艶消し塗装ではクリアーを塗っていないケースが多く、そうなると紫外線で劣化して以下のようになってしまいます。

VW GOLF5 GTIフロントグリル塗装承ってます

 その後はスコッチブライトとウォッシュコンパウンド(研磨材を含む洗浄剤)を使い、全体の足付け処理を行います。

 スコッチやペーパーが当たり難い箇所はヘラを遣ったり、ナイロンブラシとウォッシュコンパウンドを併用して隅までしっかり足を付けておきます。

 水で洗い流し、良く乾燥させます。

本塗りのタイミングが来たら台に固定し、シリコンオフを使って最終脱脂を行います。

 まずはベースコートを塗布します。色はBMWの純正色「ALPINEWEISS Ⅲ」(カラーコード:300)となります。

 ベースコートは単に色を着けるだけの作業と思われがちですが、この時の仕上りが後々まで影響する為、実際にはクリアーを塗るよりも神経を使ったりします。

特にシルバーは一度肌を荒らしてしまう延々ムラが取れないので、自動車塗装の業界では「ベースコートはSATAのガンじゃないと」と言う塗装屋さんは多いです。

ベースコートが十分に乾いたらクリアーを塗って本塗り完了です。

 今回は塗装面が結構大きいので通常は口径1.3mmのガンを使いますが、今の時期は気温が低く塗装表面の乾燥が遅い為、今回は先日行った模擬ワークショップの時と同様、口径1.0mmのIWATA低圧ガンを使いました。

組み付けた時に元の色(シルバー)が見えないよう、フチから回り込んだところまでしっかりと塗ってあります。

この後一日自然乾燥させ、60℃40分程の強制乾燥を行って完成となります。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

BMWパニアケース&トップケース塗装 完成

bmw360大変お待たせしました!現行型BMW R1200RS用のパニアケースとトップケースカバーの塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

bmw345パニアケースは新品時のグレーメタリックの艶消し仕上げで、トップケースはプライマリー仕様のやはり新品部品となります。

bmw361パニアケースの色はBMW Motorrad(二輪車)純正色の「ルパンブルーメタリック」(カラーコード:M25)で、これから納車される車体色との同色となります。

bmw362 クリアーは全て高品位なタイプ「クリスタルクリアー」の仕様となります。

bmw363 bmw364 一応屋内の自然光でも撮影しておきました。

bmw365 bmw366 bmw367 bmw368 bmw369 そしてこちらはトップケースの蓋となります。

bmw370 同じくこちらもBMW Motorrad(二輪車)の純正色で、車体が2トーンカラーなのでそれに合わせてパニアケースと色を別けています。色名は「ライトグレイ」、カラーコードはM21となります。

bmw371 こちらもクリスタルクリアーの仕様となります。

bmw372 白に見えますが多少グレーっぽい色味となります。

bmw373 メタリックが結構入っていますが、パッと見はホワイトパールのように見える色です。

bmw374 こちらも同じく室内でも撮影しました。

bmw375 最近画像数が多くて少々クドイ感じがしないでもないのですが、オーナー様にとっては多過ぎて嫌な事は無いと思いますので余り気にしない事にしました。サーバーもまだ半分以上も余裕がありますしね(ただ以前は一杯になって引っ越しを余儀なくされましたが…)。

bmw376 bmw377 そして今回はこちらの色見本もご用命頂きました。今後のカラーコーディネートの際にご活用されたいとの事です。持ち運べるので便利かも知れませんね。

尚こちらの費用は暫定ですが、塗装のご依頼を頂いている方のみ「ついでに」と言う事で特別価格¥1,000(税別)で作成しております。在庫数が無くなり次第、または料金表が出来上がりましたら次第金額が上がってしまうと思いますので何卒ご了承下さいませ。

bmw378ちなみにこちらは型から抜いただけなので裏側の仕上りは汚く、また成型時に出来た巣穴も幾つか残っています。取りあえずは「単に塗るだけ」といった仕様となりますが、今後以前紹介したようなキーホルダーなども対応したいと思いますのでどうぞもう少々お待ちくださいませ。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

BMWパニアケース&トップケース 本塗り

bmw349昨日から本塗りを行っているBMWのパニアケースとトップカバーです。今回はそれぞれ違う色なので、先にこちらのパニアケースに色(ベースコート)だけを入れ、クリアーは翌日(本日)トップケースと一緒に塗りました。

bmw350 こちらがトップケースの蓋です。状態としては新品プライマリーなので表面を#800で研いで足付け処理をしてあります。

bmw352 ベースコートにBMW Motorrad(二輪車)純正色の「ライトグレイ」(カラーコード:M21)を塗り、クリアーを塗って本塗り完了です。クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」の仕様となっております。

bmw351 こちらの「ライトグレイ」はパッと見白に見えますが、塗料中の40%にシルバー(!)、30%がイエローパール(!)、白の原色に関しては実に14%程のみとなっています。それ故に隠ぺい力もとても弱く、元の下地が黒だったら下色にまずは白(もしくはグレー)を塗らなければ7コート塗っても隠蔽しないのでは・・・と思われます(ベースコートで7コートはさすがに危険です)。

bmw353 こちらのパニアケースについてはベースコートのみ昨日塗っておき、別に分けておいて本日トップケースと一緒にクリアーを塗りました。

bmw355 色はやはりBMW MONOの純正色で、色は「ルパンブルーメタリック」(カラーコード:M25)となります。どちらの色も車体に採用されている色で、それぞれを合わせて統一感を図ろうと言う感じですかね。

bmw356 こちらのルパンブルーはブルーの原色が2種、メタリックも2種、その他バイオレットとブルーパールが使われています。

bmw354 本日の本塗り時の気温は10度程で、硬化剤とシンナーの組み合わせをどうするか悩んだのですが、ハードなー(硬化剤)の方を遅めにしてシンナーを早めにしました。具体的にはハードナーを15-30、シンナーを10-20といった感じですね。これが硬化(締まりきり)の事を考えると、逆にハードナーを反応が早い方(5-25)にして、シンナーを遅め(15-25)にした方が良いのですが、後者の方が肌が荒れ易く、また前者の方がコントロール性は高いので私的には今回の仕様が気に入っています。

ちなみに車体のような面積が大きい場合はさらに速度(揮発速度及び硬化速度)を遅くしないと肌の馴染みが間に合いません。また使用するクリアーやスプレーガン、ブース内の風速や雰囲気温度によってもこの辺は大きく変わるのでその時の状況にあった組み合わせが必要です。当店の場合は小物に限るのでクリアーは二種類しか使っていませんが、車を塗っていた時は4種類使い分けていたので、さらに複雑な反面、それはそれで面白かったです(具体的にはラピッドとエクスプレスとエクストラとイージーです)。

bmw357 さらに今回はオーナー様から「 コーディネートに使いたいので、塗装時に板きれやプラスチックなど何かの切れ端にも塗装して、それをいただけないでしょうか」といったご要望がありましたので、当店で作成している色見本用の注型樹脂にも塗装をしました。

bmw358キーホルダーとして使うような物では無く、型に注いで抜いたままの物なので素地の出来自体は良くありませんが、今回のように持ち運べる色見本として使うのであればこれで宜しいかと思います。

現在販売用のページを作成していますが、ご希望の方はご用命頂ければ対応致します(有料となります)。尚、塗装作業をご依頼頂いている方のみのお受付となりますのでどうかご理解の程宜しくお願い致します。

それでは明日以降に熱を掛けて強制乾燥させ、後日完成しましたら改めて紹介させて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

BMW パニアケース 下準備

bmw347 先日到着しておりました現行型BMW R1200RS用のパニアケースとトップケースカバーです。

パニアケースは内側がそのまま見えるので養生紙を使ってマスキングをし、トップケースカバーは元々プライマーが飛んでいる状態なのでマスキングはせずそのまま塗装となります。

表面は#800で足付け処理を行います。

bmw348 パニアケースを直接台(と言うか一斗缶を三段に重ねた物)に置くと内側が傷付くので、間には段ボールをカットした物を挟んで置いています。

見た目は少々微妙なのですが、フチまでしっかり塗るとなるとスプレーガンは被塗物よりも内側に入らないと綺麗に塗れないのでこういった置き方になっています。意外と安定は良いのでご安心下さいませ。

bmw349ちなみに今回はトップケースとパニアケースで色が違いますので、まずはこちらのパニアケースにベースコート「ルパンブルーメタリック」(カラーコード:M25)を塗り、その後一旦ブース内から出して次にトップケースの「ライトグレイ」(カラーコード:M21)を塗装し、最後に合流して一緒にクリアーを塗ります。本日既にこちらのパニアケースはベースコートまで完了しておりますので、明日にはどちらも本塗りが終わっている予定です。

それでは作業進行しましたら改めて紹介しますのでどうぞもう少々お待ちくださいませ!